第14回 出雲全日本大学選抜駅伝競走 7年振り 6回目の優勝
〜 岩永・モカンバ区間賞の激走 〜
日本学生陸上競技連合、出雲市は10月14日、島根県の出雲大社正面 鳥居前をスタートし出雲ドーム前フィニッシュのコースで、第14回 出雲全日本大学選抜駅伝競走を行った。22チームが参加して6区間44.0kmで健脚を争う今大会、山梨学院大学が2時間10分27秒で2位 ・神奈川大学に28秒差で、7年振り6回目の優勝を飾った。山梨学院大学は、
1区(8.0km)・橋ノ口滝一
はトップで終盤までレースを引っ張る展開になったが「調子が良かったので、後の選手にゆとりを与えたいと気負い、残り1kで固まってしまった」と区間7位 で
2区(5.8km)・吉田幸司
に襷リレーした。吉田は、「調子が良かったので調子に乗って、前半、突っ込み過ぎてしまった。自分の実力を過信してしまった」と、反省の区間12位 、チーム10位で
3区(8.5km)・高見澤
に襷を渡した。高見澤は「襷を貰う位 置が予想以外だったので、慌ててしまい自分の甘さがでた」と、区間7位、チーム9位 で
4区(6.5km)岩永暁如
に襷を託した。岩永は「前に居るチームを一つ一つ捕えようと走った。自己タイムより、暑さを一番考慮し先頭との差を縮めることに専念した」と冷静沈着ながら激走して、区間1位 とチームを5位へと引き上げ
5区の清家健に襷を手渡した。主将・清家
は「モカンバを信じ、トップが見える範囲で襷を繋げばと思い、前と1秒でも多く詰めたいと走った。自分なりの役目が果 たせた」と力走し、区間2位のチーム5位と前との差を詰め、
アンカー6区のオンベチェ・モカンバ
にチーム優勝への襷を委ねた。モカンバは「区間賞を狙い、チームの優勝を目指して走った」と爆走、前を行く神奈川大学、駒澤大学、第一工業大学、京都産業大学を抜き去り、2位 ・神奈川大に28秒差を付け、チームに7年振り6回目の優勝をもたらし、全日本大学駅伝、箱根駅伝の前哨戦といわれる出雲駅伝を制した。
飯島理彰コーチ
は「ようやく、チームが元(最強時代)に戻ったというのが実感。本人達は初めて優勝できて、『優勝』というものが何なのかということが実感できたと思う。これで全日本、箱根に向け良いスタートが切れた」と語った。
上田誠仁監督
は「1区・2区は反省、3区・高見澤はチーム10位 の位置でよく落ち着いて走ってくれた。4区・岩永の区間賞の走りと、5区・清家の区間2位 の走りがレースの流れを変え、モカンバの頑張りに繋がった」とレースを振り返り、「久々の優勝。これを起爆剤にしたい。ライバル校と凌ぎを削り、良い緊張感を持ちチャレンジャーとして全日本、箱根を頑張りたい」と結んだ。選手達は、
出雲ドームでの「表彰式」
、島根ワイナリーでの
「さよならパーティー」
に臨み、明日山梨県に凱旋する。
アルバムはこちら