第81回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
〜 山梨学院81名で19年連続出場を決定 〜
モカンバ58分台 森本執念のラストスパート
動画
関東学生陸上競技連盟は10月16日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタートの昭和記念公園ゴール(20km)で36校415人の選手が出場し、1月2日・3日に行われる第81回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会を行った。
予選会では箱根駅伝出場校(20チーム)のシード権を持つ10チームを除く、残りの10チームが選考された。各校エントリー選手(12名)の上位10名の合計タイムにより1位・早稲田大学10時間09分07秒、2位・大東文化大学10時間10分34秒、3位・明治大学10時間10分52秒、4位・専修大学10時間11分06秒、5位・山梨学院大学10時間11分49秒、6位・中央学院大学10時間12分04秒の上位6チーム、第83回関東インカレの参加人数や成績でのポイント制との併用で拓殖大学、城西大学、帝京大学の3チーム、そして関東学連選抜チーム(オープン)が選ばれた。
山梨学院大学は、オンベチェ・モカンバ(4年 キヨミテ)、後藤順(4年 報徳学園)、吉田剛志(4年 常葉菊川)、木村翔(4年 和歌山工)、森本直人(3年 報徳学園)、向井良人(3年 鹿児島商)、小山祐太(2年 佐久長聖)、大越直哉(2年 高田)、荒木宏太(2年 鎮西)、小野智弘(2年 亘理)、井上雅貴(1年 鹿児島実)、山本安志(1年 福大大濠)の代表選手12名で臨んだ。
レースは、午前8時30分に巾45メートルの陸上自衛隊立川駐屯地の滑走路に36校が横一線に並び、号砲とともに415人の選手が一斉にスタートした。天気・曇り、温度・13度、湿度・83%、無風の、最高のコンディションの中
流通経済大学のジョセファト・ダビリ
と山梨学院大学のモカンバが先行し立川駐屯地を2周して立川市街地へ、5km地点で1位・流通のダビリ、山学のモカンバ、3位・流通経済大学のサイラス・ジュイ、4位・中央学院大学の中東亨介、5位・早稲田大学、明治大学、城西大学、東京農業大学の選手の集団が3分ペースで続く。8km地点で山学のモカンバが流通のダビリに引き離される。砂川町1丁目交差点手前の10km地点でチーム10名通過の暫定順位は1位・早稲田大学、2位・東京農業大学、3位・明治大学、4位・大東文化大学、5位・帝京大学、6位・中央学院大学、そして関東インカレのポイントの併用で7位・山梨学院大学、8位・国士舘大学、9位・城西大学、10位・専修大学となった。山梨学院大学は昭和記念へ公園内に入った15q地点でも暫定の7位。
残り5kmは、今までの平坦なコースから、細かいアップダウンのコースに代わり、走りのチェンジが出来るかどうかの勝負どころ。各校、名誉と誇りを賭けて難コースに挑み順位が激しく入れ替わる。
流通のダビリが58分11秒の1位でゴールした。続いて58分39秒で山学のモカンバが2位、59分14秒で流通のジュイが3位、専修の座間マボロベネディックが59分52秒で4位、5位で大東の古川茂がゴールに駆け込んできた。
山学は、
小山
が30位でチーム2位のゴール。10km地点で127位だった森本が、先にゴールした小山の声援を受けゴール直前まで粘る走りでチーム3位の37位でゴール。続いて52位・吉田、66位・大越、87位・後藤、106位・木村、112位・荒木、116位・向井、125位・小野、163位・山本、200位・井上がゴールし12名全員がフィニッシュした。
チーム10名ゴール順位は、1位・早稲田、2位・専修、3位・中央学院、4位・大東、5位・山梨学院、6位・明治、7位・東農、8位・帝京、9位・関東学院、10位・城西、11位・国士舘、12位・平成国際となった。
競技終了後、関東学生陸上競技連盟から成績発表があり、1位・早稲田大学、2位・大東文化大学、3位・明治大学、4位・専修大学、5位・山梨学院大学、6位・中央学院大学の上位6チームと、第83回関東インカレの参加人数や成績でのポイント制との併用で拓殖大学、城西大学、帝京大学の3チーム、そして関東学連選抜チーム(オープン)が選考されたと読み上げられた。
モカンバは、「調子は良かった。9km付近で辛くなり、ダビリに離されたが我慢してリズムを取り戻し58分39秒でゴールできて嬉しい。これから全日本、箱根とあるので頑張りたい。大学最後の箱根では、2区を走りたい」と述べた。
上田誠仁監督
は「ホッとした。14名にエントリーされながら出場できなかった片貝勝浩(4年)。第80回箱根駅伝出場者の、現在主将の川原誉志文(5区・4年)、副主将の矢崎登久(6区・4年)、小陣良太(3区・3年)、飯上幸哉(7区・2年)はエントリーをしなかった。そのかわりに、無名でも努力して結果を出した選手を起用した。その甲斐あってか、選手は、スタートとしてまもなく集団に飲み込まれ身動きが取れなく、かなりのロスタイムをしたが良く落ち着いて後半ペースを上げ頑張って、予選突破という結果をだしてくれた。今は、強化・育成・サテライトの三段階で指導し選手の底上げが着実に出来ている。誰でもがチャンスはある。努力して結果を出せるよう全日本、箱根に向けて全員がチャレンジしてもらいたい。自ずと結果はついてくる」と語った。
応援に駆けつけた
古屋忠彦学長
は「応援団、チアリーダー、教職員ら学園挙げて応援に参りました。19年連続出場の予選突破というプレッシャーや、優秀選手が各校に散って力が均衡している激戦の中で、5位という成績は評価に値する」と、挨拶し選手一人一人に握手し労を労っていた。
山梨学院大学は81名の部員が一致団結して、1月2日・3日に行われる箱根駅伝の19年連続となる出場権を勝ちとった。
アルバムはこちら