
山梨県高等学校体育連盟は11月3日、山梨県・西湖湖畔周回コース(男子7区間42.195km、女子5区間21.0975km)で、全国高等学校駅伝競走大会山梨県予選を行った。
男子は15校が午前11時00分に、女子は11校が午前11時10分に西湖レストラン前をスタートした。
レースは男女共に山梨学院大学附属高校が、1区からトップに立ち5年連続となるアベック優勝を果たした。男子は2時間11分56秒で7年連続7回目、女子は1時間13分03秒の大会新記録で5年連続7回目の優勝を決めた。
男子は1区のメクボ・ジョブ・モグス(3年)が、スタートから飛び出し2位の韮崎高校を3分43秒と大きく引き離し、旧ガソリンスタンド前10kmを区間1位の28分21秒の新記録で、2区の植野友介(2年)に襷リレーした。2区の植野は西湖漁業組合駐車場3kmを区間1位の9分10秒で、2位の韮崎に4分15秒差で3区の主将・大谷邦彦(3年)に襷を繋いだ。3区の大谷は西湖こうもり穴手前8.1075kmを区間2位26分50秒で、2位の韮崎に23秒追い上げられるものの3分52秒差で4区の星健太(2年)に襷リレーした。4区の星はカーブミラー付近8.0875kmを区間1位26分22秒で、2位の韮崎に5分16秒と大差をつけ5区の疋田将也(2年)に襷を渡した。5区の疋田は青木原看板付近3kmを区間1位の9分2秒で、2位の韮崎に6分37秒とさらに差を広げ6区の島崎俊(3年)に襷を繋いだ。6区の島崎は観岳園オートキャンプ場5kmを区間1位の15分33秒で、韮崎を追い抜き2位に浮上した巨摩高校に7分04秒差で、7区の小泉博司(3年)に襷を託した。7区のアンカー・小泉は根場民宿村西湖畔碑折り返し、根場運動場内ゴール5kmを区間1位の16分19秒の走りで、2時間11分56秒で2位の巨摩に7分26秒の大差をつけ優勝した。
男子の順位は、2位・巨摩高校(2時間19分22秒)、3位・農林高校(2時間21分21秒)、4位・韮崎高校(2時間22分05秒)、5位・園芸高校(2時間23分06秒)、6位・甲府工業高校、7位・桂高校、8位・日大明誠高校、9位・日本航空高校、10位・身延高校、11位・日川高校、12位・塩山高校、13位・甲府一高校、14位・都留高校、15位・富士学苑となった。
女子は1区のオンゴリ・モラー・フィレス(3年)が、序盤から飛ばし韮崎のエース飯野摩耶を大きく引き離し独走態勢を築いた。麦わら帽子店6kmを区間1位の18分47秒の区間新記録で、2位の韮崎高校を1分10秒の差をつけ、2区の高梨奈津希(3年)に襷を渡した。2区の高梨は民宿ふるさと前4.0975kmを区間2位の14分46秒で、2位の韮崎に58秒差で3区の鈴木香和(1年)に襷を繋いだ。3区の鈴木は西湖漁業組合駐車場先3kmを区間2位10分31秒で、2位の韮崎に53秒差で4区の秋山香奈(3年)に襷リレーした。4区の秋山は森下キャンプ場バス停3kmを区間2位10分52秒で、2位の韮崎に48秒差で5区のアンカー・大谷あゆみ(3年)に襷を渡した。5区の大谷は民宿ふるさと先折り返し、根場運動場内ゴール5kmを区間1位の18分07秒の力走で、1時間13分03秒で2位の韮崎に1分43秒差をつけ優勝した。
女子の順位は、2位・韮崎高校(1時間14分46秒)、3位・大月高校(1時間19分28秒)、4位・巨摩高校(1時間22分55秒)、5位・桂高校(1時間27分12秒)、6位・甲府一高校、7位・日川高校、8位・都留高校、9位・塩山高校、10位・北杜高校、11位・甲府商業高校となった。
男子主将・大谷は「今大会の目標は、昨年の先輩の大会新記録2時間11分23秒を目指していただけに残念な結果に終わった。今のチームの現状は、モグスに頼っている。今後は、モグスに頼らないチームづくりを目指したい。そして関東、全国大会に挑みたい」と述べた。
女子主将・大谷は「全員が、部員や応援してくれる人達の気持ちを後押しにして、優勝を目指して走った。楽しく走れたと思う。2位の韮崎に48秒差と聞いて、気が引き締まった。5キロは落ち着いて走れたが、力はまだまだ。上り坂や向かい風への対応が満足いくものではなかった。部全員でもっと練習して、関東・全国大会で応援していただいている人達の期待に応えたい」と述べた。
秋山勉監督は「このコースは、標高が高くて風が強い難コース。男女共にタイムは予定通り。男子のモグスは昨年より40秒位早かった。10kmのベストは28分02秒だが、このコースで28分21秒は大学駅伝で走らせても速い。女子のフィレスは6kmを18分台で走る。日本のオリンピック記録に匹敵する走り。この二人の走りで男女共に1区で流れができ、他の選手に良いリズムが出来た。ただ、女子の鈴木は怪我で練習が思うようにいかなかった。鈴木の力からすると30秒は遅いタイムだった。高梨も身体を絞り調整してもらいたい。男女共に部全員で関東大会、全国大会に向け頑張ってもらいたい」と語った。
応援に駆けつけた
川手佳彦副校長は「気温が高くて心配したが、日頃の練習の成果が男子・7年連続7回目、女子・5年連続7回目という結果をもたらした。この結果に満足することなく関東大会、全国大会に向けて精進してもらいたい」と部員を激励した。
なお、6位入賞校はこのコースで行われる関東大会に、また、山梨学院附属高校は男女ともに12月26日、京都で開催される全国大会の出場権を獲得した。
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アルバム男子/■
アルバム女子