第36回全日本大学駅伝対校選手権大会
~ 山梨学院4位 シード権獲得 ~
モカンバ 8区 3年連続区間賞 
日本学生陸上競技連合は11月7日、熱田神宮西門前から伊勢神宮内宮宇治橋前の8区間 106.8キロで、第36回全日本大学駅伝対校選手権大会を行った。この大会には25校200人が出場した。
優勝は駒澤大学が5時間18分02秒で4人が区間賞を取り、5回目の優勝を成し遂げた。2位 日本大学(5時間19分23秒)、3位 中央大学(5時間20分32秒)、4位 山梨学院大学(5時間22分59秒)、5位 順天堂大学(5時間23分24秒)、6位 日本体育大学(5時間23分46秒)となった。この6チームはシード権を獲得し来年の出場を決めた。
山梨学院大学は1区 森本直人(3年)が43分59秒の区間4位、2区 小山祐太(2年)が39分42秒の区間8位、3区 荒木宏太(2年)が28分18秒の区間5位、4区 徳田哲志(2年)が43分11秒の区間13位、5区 山本安志(1年)が35分29秒の区間6位、6区 吉田剛志(4年)が36分54秒の区間4位、7区 金子峻輔(2年)が36分18秒の区間6位、8区 オンベチェ・モカンバ(4年)が59分08秒の区間1位の走りで、モカンバは8区で3年連続となる区間賞に輝いた。全員が粘りのある走りでチームは4位に入賞した。
1区(14.6キロ) 森本は、熱田神宮西門前を午前8時10分に号砲とともに一斉にスタートした。「日体大の鷲見知彦選手と順天大の松岡佑起選手をマークして走っていたら、2人がペースダウンし2キロ付近でトップに躍り出た。10キロ付近の上りにかかったところで、駒澤大の佐藤慎悟選手に不意を衝かれ前に出られた。体が硬くなって追随できなかった。区間賞を狙っていただけに残念。課題は残ったが、一皮剥けそうな走りが出来、また、チームの流れをつくれたのが良かった」という積極的な走りで、1位 駒澤大学、2位 京都産業大学、3位 東海大学に続いて4位で、弥富町筏川橋西詰で待つ2区の小山に襷を繋いだ。
2区(13.2キロ) 小山は「エースが走る区間。自分にはエースの力がないので、抜かれても慌てずに自分のリズムが乱されないように心掛けた。日大のディラング・サイモン選手や日体大の北村聡選手、順天大の村上康則選手は明らかにペースが上だったので、付いていかなかった。10キロ付近で中央大学の上野裕一郎選手に追い越されたが、京産大の村刺厚介選手が下がってきたのでそれを目標にして、粘り強く食い下がって走った」という粘り強い走りで、1位 駒澤大学、2位 日本大学、3位 東海大学、4位 日本体育大学、5位 中央大学、6位 京都産業大学に続く、7位で川越町高松で待つ3区の荒木に襷を手渡した。
3区(9.5キロ) 荒木は「序盤はゆっくり入った。順天大の和田真幸選手と神大の豊田崇に抜かれた。はやる気持ちを抑えて、ラスト1キロで仕掛ける作戦どおりにラストスパートをかけて、日体大の四辻聖選手を追い抜き、順大と神奈川大学を抜き返した」という頭脳的な走りで、1位 駒澤大学、2位 日本大学、3位 東海大学、4位 京都産業大学、5位 中央大学に続く6位で、チーム順位を1つ上げ、四日市市六呂見町の4区・徳田に襷リレーした。
4区(14.0キロ) 徳田は「落ち着いて走ることに心掛けて走ったが、リラックスしすぎてペースダウンしてしまい、1キロで順大の長門俊介選手に、2キロで日体大の熊本剛選手、3キロで神大の村井勇二選手に抜かれた。自信を持ってペースを上げて走ればよかった」という悔いの残る走りで、1位 駒澤大学、2位 日本大学、3位 中央大学、4位 東海大学、5位 日本体育大学、6位 神奈川大学、7位 順天堂大学、8位 京都産業大学に続く、9位と順位を3つ落とし、鈴鹿市寺家で5区の山本に襷を渡した。
5区(11.6キロ) 山本は「京産大の上間翔太選手と順天大の清野純一選手を意識しすぎて、入りが早くなってしまった。大東大の野宮章弘選手に追いつかれたとき、飯島理彰コーチの『粘れ』という声が聞こえ並走して粘り強く走った。しかし、残り3キロで大東大に離されたが、前を行く京産大と順天大との距離が詰まり、自分の持ち味が出せた」という力走で、1位 駒澤大学、2位 日本大学、3位 中央大学、4位 東海大学、5位 神奈川大学、6位 日本体育大学、7位 順天堂大学、8位大東文化大学、9位京都産業大学に次ぐ10位とし、6区の吉田に襷を託した。
6区(12.3キロ) 吉田は「前を行く順天大の長谷川清勝選手と大東大の金塚洋輔選手と並んで走っていた。中盤に京産大の藤田昌也選手を抜き去った。最後まで順天大と大東大に食らい付いて行こうとしたが、残り1キロで順天大と大東大が前に出て行かれてしまった」と堅実な走りで、1位 駒澤大学、2位 日本大学、3位 中央大学、4位 東海大学、5位 神奈川大学、6位 日本体育大学、7位 順天堂大学、8位 大東文化大学に次ぐ、9位で順位を1つ上げ7区の金子に襷を繋いだ。
7区(11.9キロ) 金子は「前を行く、順天大の松瀬元太選手と大東大の本田慶太選手を追いかけてオーバーペースになったので、中盤ではペースを落として粘り強く走り、最低の仕事は出来た」という走りで大東大を抜き、1位 駒澤大学、2位 日本大学、3位 中央大学、4位 日本体育大学、5位 東海大学、6位 順天堂大学、7位 神奈川大学に次ぐ8位と順位を1つ上げ、エースのモカンバにシード権を託して襷を手渡した。
最終8区(19.7キロ) モカンバは「快調に飛ばし、3キロで神大の森脇佑紀選手を、7キロで東海大の一井裕介選手と日体大の保科光作選手を、8キロで順天大の今井正人選手を抜いた。この区間は2年生と3年生で区間賞を取っているので自信はあった。自分の走りが出来た」という快走で、1位 駒澤大学、2位 日本大学、3位 中央大学に続いて、伊勢神宮内宮宇治橋前のゴールを4位で駆け抜けチームにシード権をもたらした。
上田誠仁監督は「今大会でのタイムランキング評価は15位だったので、取り敢えず一桁台、シード権獲得、機会があれば上を狙うというチーム事情だった。このチームは箱根駅伝12位からスタートした。テーマを『1)求めよ、2)挑め、3)這い上がれ』とし、練習に励んできた。結果として4位となり評価できるが、最終的には箱根でこの成果を示さなければならない」と語った。

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