第16回女子・第55回男子全国高等学校駅伝競走大会
山梨学院大学附属高校 女子19位 男子27位
〜 女子 タイムと順位 山梨県最高記録 〜
日本陸上競技連盟、全国高校体育連盟、毎日新聞社などは12月26日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に女子第16回、男子第55回、全国高校駅伝競走大会を行った。
女子は5区間21.0975キロのコースで行われ、諫早(長崎)が1時間7分33秒で3年ぶり2回目の優勝を果たした。男子は7区間42.195キロのコースで行われ、仙台育英(宮城)が高校国内国際新記録、大会新記録の2時間1分32秒で2年連続5回目の優勝を達成した。 
5年連続アベック出場を果した山梨学院大学附属高校は、女子(5年連続7回出場)が1時間11分11秒のエントリー47校中19位で、タイムと順位で山梨県最高記録を達成した。男子(7年連続7回出場)は、2時間9分11秒の記念大会エントリー58校中27位となった。
なお、地震災害に見舞われた男子の中越高校は被害を乗り越える力走で36位と健闘した。
山梨学院勢の女子は、1区(6キロ)オンゴリ・モラーフィレス(3年)、2区 高梨奈津希(3年)、3区 鈴木香和(1年)、4区 大谷あゆみ(3年)、5区 神田園子(3年)の5名で臨んだ。
1区 フィレスは、3列目の内側からのスタートとなった。フィレスは、慌てずに後方部から外側に回り込み興譲館の新谷仁美(2年・岡山)と共にトップに躍り出る。フィレスは4.6キロ地点で新谷に先頭を奪われるが、再び先頭を奪い返す。フィレスは第一中継地点の手前までリードするが熾烈な先頭争いの末、新谷にかわされ19分2秒と区間新としながらも2位とした。トップ興譲館に9秒差、3位の筑紫女学園(福岡)には16秒差をつけ2区の高梨に襷リレーした。
2区 高梨は、約3キロ付近で諫早の金子麗(3年・長崎)、筑紫女学園の松田奈実(3年)に抜かれるが13分42秒(19位)の力走で、チーム記録を32分44秒の4位とした。トップ興譲館に34秒差、5位の須磨学園(兵庫)に1秒差で、3区の鈴木に襷を渡した。
3区 鈴木は、須磨学園の西山弥生(3年)と常磐の堀越愛末(2年・群馬)に抜かれるも10分22秒(23位)と気迫の走りで、チーム記録を43分6秒で6位とした。トップ興譲館に1分19秒差、7位の立命館宇治(京都)に3秒差で、4区の主将・大谷に襷を託した。
4区 主将・大谷は、立命館宇治の小谷麻実(2年・京都)、小林の太田朱音(3年・宮崎)などに抜かれるが10分20秒(36位)と気力の走りで、チーム記録を53分26秒で11位とした。トップ興譲館に1分57秒差、12位の埼玉栄(埼玉)に4秒差で、5区のアンカー・神田に襷を渡した。
5区 アンカーの神田は、埼玉栄の山崎里菜(1年)、沼津西の西尾愛美(3年・静岡)などに抜かれるが17分45秒(42位)と粘りの走りで、チーム順位を1時間11分11秒とし、チーム目標の10分台に僅かに届かなかったものの、山梨県最高記録のタイムと順位の19位でゴールした。
山梨学院勢の男子は、1区 メクボ・ジョブ・モグス(3年)、2区 植野友介(2年)、3区 島崎俊(3年)、4区 小泉博司(3年)、5区 大谷邦彦(3年)、6区 森田洋(3年)、7区 疋田将也(2年)の7名で臨んだ。
1区 モグスは、滋賀学園のジョン・カリウキ(3年・滋賀)とトップを並走。しかし、モグスは1キロ付近でカリウキに3秒離され単独2位で追う展開となった。モグスはカリウキの27分58秒に次ぐ28分16秒の好タイムで2位とした。トップ滋賀学園と18秒差、3位の仙台育英には56秒の差をつけ2区の植野に襷を手渡した。
2区 植野は、前を行く滋賀学園の谷口祐喜(2年)を追い上げるが8分53秒(47位)の粘りの走りで、チーム記録を37分9秒の2位と堅持。トップの滋賀学園に22秒差、3位の仙台育英に28秒差で、3区の島崎に襷を渡した。
3区 島崎は、1キロ付近で仙台育英のサムエル・ワンジル(3年・宮城)の区間新の走りで捕らえられ3位に、5キロ過ぎに報徳学園の渡辺和也(2年・近畿)らの3位集団にのみこまれるが、26分32秒(55位)の懸命の走りで、チーム記録を1時間3分41秒の18位とした。トップの仙台育英に3分24秒差、19位の熊本国府(熊本)に7秒差で、4区の小泉に襷リレーした。
4区 小泉は、熊本国府の塚本祥也(2年)などに抜かれ、25分36秒(55位)の粘りの走りで、チーム記録1時間29分17秒の27位とした。トップの仙台育英に5分39秒差、28位の清風(大阪)に8秒差で、5区の主将大谷に襷を託した。
5区 主将大谷は、智辯学園の中野成規(3年・奈良)などに抜かれ、9分30秒(47位)の力走で、チーム記録を1時間38分47秒の31位とした。トップの仙台育英に6分25秒差、32位の秋田工(秋田)に4秒差で、6区の森田に襷を渡した。
6区 森田は西条農の土久岡陽祐(1年)、清風の近藤敬太(3年)、青森山田の吉田光成(2年・青森)を抜く15分12秒(25位)と健闘の走りで、チーム記録を1時間53分59秒の29位とした。トップの仙台育英に6分56秒差、28位の西条農(中国)に2秒差で、7区のアンカー・疋田に襷リレーした。
7区 アンカー・疋田は、秋田工の鈴木雅文(2年)、八千代松陰の飯島直幸(2年・千葉)を抜く15分12秒(29位)の力走で、チーム目標2時間10分台を切る2時間9分11秒の27位でゴールした。
女子主将の大谷は「フィレスの貯金を減らさないようにするのが一番の目標だった。皆さんの声援が後押ししてくれて、何時もより貯金を減らさずに戦え、山梨県最高記録のタイムと順位でゴールできて嬉しい」と述べた。
男子主将の大谷は「山梨県民の応援を背に、チーム目標の2時間10分台を切る2時間9分11秒でゴールしたが、山梨県最高記録のタイムと順位を破ることが出来なかったのが残念。後輩に夢を託したい」と語った。