関東学生陸上競技連盟は1月2日、第81回東京箱根間往復大学駅伝競走・往路を行った。
大会は、シード校10チーム、予選会突破校9チーム、オープン参加の日本学連選抜チームの20チームが参加して、東京・大手町読売新聞社前から神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場前の5区間108.0キロメートルで健脚が競われた。
レースは、東海大学が5時間32分11秒で2位の駒澤大学に30秒差をつけて、初の往路優勝を果たした。
山梨学院大学は、1区 片貝勝浩(4年)が「15キロ過ぎから思うように走れなかった」といいながらも、トップ東海大と1分6秒差の14位と好位置で、2区のオンベチェ・モカンバ(4年)に襷を繋いだ。エースの2区 モカンバは「早く入りすぎて、後半は思うように伸びなかった」としながらも、12人抜きの走りで1時間7分47秒の区間賞で、チームをトップと49秒差の2位に押し上げて、3区の山本安志(1年)に襷リレーした。3区 山本は、日本大学のディラング・サイモン(1年)と日本体育大学の保科光作(2年)に抜かれたが「設定タイムどおりに、リラックスして走れた」というように、トップと2分14秒、3位の日本体育大学とは僅か2秒差と、落ち着いた走りで4位と踏みとどめ、4区の小山祐太(2年)に襷を手渡した。4区 小山は、1キロ付近で日本体育大学の稲垣昇二を追い抜くが、3キロ過ぎに駒澤大学の田中宏樹(4年)に抜かれ、「粘りの自分の走りが出来たが、10キロ過ぎに体が一杯になった」というように、ゴール手前で日本体育大学に抜き返されたが、精一杯の走りで前と5秒差のチーム順位を5位にとどめ往路最終区の森本直人(3年)に襷を託した。5区 森本は「良い位置で襷をもらえたが、12月の中旬に痛めた左足が思うように動かなかった」というように、順天堂大学の今井正人(2年)、中央大学の中村和哉(3年)、亜細亜大学の小沢信(1年)に抜かれ、チームタイム5時間38分17秒の8位で、箱根芦ノ湖駐車場前にゴールした。
上田誠仁監督は「森本の実力からして2分30秒のロスタイムをつくってしまったのはマイナス。しかし、選手は全員頑張った。良いときもあれば、悪いときもあるのが駅伝。明日の復路は未知数だが、応援も含めた総力戦で一桁を死守したい」と語った。
飯島理彰コーチは「今日の結果は、選手が持てる力を出した結果。明日は厳しい戦いになるが、テーマに『求めよ、挑め、這い上がれ』を掲げて、このチームは予選会から立ち上がってきた。明日は、チームが這い上がってくるかどうか見届けたい」と述べた。
明日の復路スタートは、1位 東海大学が午前8時、2位 駒澤大学8時00分30秒、3位 日本大学8時1分58秒、4位 順天堂大学8時2分35秒、5位 日本体育大学8時3分30秒、6位 中央大学8時4分25秒、7位 亜細亜大学8時5分53秒、8位 山梨学院大学8時6分6秒、9位 城西大学8時6分57秒、10位 神奈川大学8時6分59秒の順に、19校と関東学連選抜を合わせた20チームが、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場前から東京・大手町読売新聞社前までの5区間109.9キロメートルで復路優勝が争われ、往路と復路10区間217.9キロメートルで総合優勝が決定される。
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