平成17年度山梨学院大学大学院入学式
〜 我部研究科長 学ぶ若い力に期待 〜
〜 小野寺研究科長 寝る間を惜しんで勉強を 〜
山梨学院大学大学院(古屋忠彦学長)は4月5日、同大の50周年記念館で平成17年度山梨学院大学大学院入学式を行った。式典では、社会科学研究科23名、法務研究科26名の新入生49名が古屋学長から入学を許可された。古屋学長は式辞の中で、「山梨学院は来年度60周年を迎えます。かつて、企業の世界の盛衰をもじり、人生三十年説という言葉が流行ったことがあります。 この理論で山梨学院の歴史を定義づければ二〇〇五年という本年は、第二章の終わりの年に当たります。そして同時にこの年は、来るべき第三章へのタスキ渡しの正念場の年ともいえるのです。今日、ここには二種類の目的を持った学生諸君が同席しています。皆さんの夢の実現は、学園にとっての夢の実現に繋がります。皆さん一人一人は、山梨学院の新しい歴史の創り手なのです。今日の入学式は、いうなれば波乱に富む学園の過去と新時代をつくっていく若者とがめぐり逢った記念の日とも言えます。総ての新入生諸君が、人生の貴重な一時期を、ここ酒折のキャンパスで、悔いなく過ごされますよう心より祈念します」と式辞。我部政男社会科学研究科長は「ジョン万次郎は幕末の世、14歳のときに小船で漁に出て漂流し、アメリカの捕鯨船に救助された。アメリカ本土で、英語や数学、測量や航海術などを学び10年後に帰国した。その2年後に黒船で来航したペリー総督との通訳や、日米修好通商条約などの通訳を務めるなど日米の架け橋となる様々な業績を残した。若い人の学びの力が、この世の中を切り開いた。皆さんの学ぶ若い力に期待したい」と挨拶。小野寺規夫法務研究科長は「諸君には法曹になるという厳しい試練が待ち受けている。基本書と判例集を、寝る間を惜しんで勉強しなければならない。そして、自分の考えを持たなくてはならない。ここで学び、他人を思いやれる常識のある法曹人を目指してもらいたい。諸君には、2年・3年あとに改めて心からおめでとうといいたい」と挨拶した。式後、社会科学研究科に入学した留学生の晏英さんは「入学できて大変嬉しい。今日、新しいスタートが切れた。一所懸命、勉学に励みたい。日本の自治法を深く学び、中国における地方自治法律を研究したい」と語った。また、法務研究科に入学した浜田恵美さんは「気持ちが引き締まりました。地域に根ざした弁護士を目指して頑張りたい」と語った。
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