平成17年度 第57回春季関東地区高等学校野球大会1日目
山梨学院附エース 雨宮 東京1位日大三を完封
〜 羽田 延長12回表 決勝点ホームラン 〜
関東地区高等学校野球連盟(堀江隆理事長)は5月14日、埼玉県の大宮公園野球場、大宮球場、浦和球場で、第57回春季関東地区高等学校野球大会1日目1回戦2試合と2回戦2試合を行った。山梨県代表2位の山梨学院大学附属高校は大宮公園野球場の第2試合目で、東京代表1位の日大三と対戦し、延長12回6番・羽田直人(3年・石和中)が、相手投手の初球カーブを決勝打となる右越え本塁打。守っては、エース雨宮敬(3年・石和中)が完封し、ベスト8に進出した。山梨学院は、無死一塁からのランナーを、1回表1番・大堀裕樹(3年・三鷹第6中)、2回表に和田良平(3年・上野原中)の死球を挟み、4回表主将3番・砂山玲央(3年・山梨南中)、5回表エース7番・雨宮、6回表2番・高橋将(2年・小金井東中)、8回表8番・松下裕貴(3年・城南中)の5安打1死球のチャンス、また延長10回表7番・雨宮、11回表2番代打・津金大樹(3年・須玉中)の一死一塁のチャンス、この合計8回のチャンスも後続を絶たれ還すことができなかった。しかし、延長12回6番・羽田が、相手投手の初球カーブを右越え本塁打し1対0とした。守っては、7回裏の日大三に無死三塁と攻められたが、二塁手・松下はヒット性のあたり3連打を難なく裁き、エース雨宮を盛り上げた。雨宮は、野手の援護を受けながらエースとして最速138キロのストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップを投げわけて、危なげなく強豪の東京代表1位の日大三高校を完封した。堅守をみせた
松下
は「ノーアウト三塁だったので、来た球は全部捕ってやると一生懸命に守った」と述べた。決勝点のホームランを放った
羽田
は「公式戦初本塁打。初球のカーブを叩いた、スタンドから喚声が沸いたので入ったと確信した」と笑顔でこたえた。素晴らしいピッチングをしたエース
雨宮
は「バックを信頼し、思い切って行った。強打者揃いだったので丹念に低目を突いた。試合前は2点から3点は取られると覚悟して臨んだ。とにかくバックが良く守ってくれた。スタンドの応援も心強かった。感謝したい」と語った。主将・
砂山
は「相手が東京1位ということで、全員が一致団決し、最後まで精神を集中してプレーした結果」と振り返った。
田中信幸監督
は「強豪を相手に、こうゆう試合が出きるのだと感心した。選手は、最後の最後まで集中力が切れなかった。素晴らしい選手たちだ。点数と聞かれても、まだまだ伸びる選手たちなので、取り敢えず合格点をあげたい。次も、今日のような試合をしてもらいたい」と語った。山梨学院は、明日行われる埼玉1位の浦和学院高校と群馬2位の桐生の勝者と、17日午前10時に市営大宮球場でベスト4進出を賭けて戦う。
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