平成17年度 第57回春季関東地区高等学校野球大会3日目
~ 山学 準々決勝敗退 大堀センタースタンドに2点本塁打 ~
関東地区高等学校野球連盟(堀江隆理事長)は5月16日、埼玉県の大宮公園野球場、大宮球場で、第57回春季関東地区高等学校野球大会3日目準々決勝4試合を行った。山梨県代表2位の山梨学院大学附属高校は大宮野球場の第2試合で、埼玉1位の浦和学院と対戦した。山学は、0対3とされた6回表、和田良平(3年・上野原中)を一塁に置いて、1番・大堀裕樹(3年・三鷹第6中)が相手エースのストレートを叩き、センタースタンドに2点本塁打を放った。この回、長短打などで4対3と逆転。その裏に同点とされたが、1番・大堀の中前適時打で5対4と再逆転。9回裏、エース雨宮敬(3年・石和中)のストレートを、相手6番代打・内田に2点右越え本塁打され5対6で負けた。山学は6回表、この回から代わったエース村尾から、9番・和田良平(3年・上野原中)が中前安打で出塁、1番・大堀が相手の0‐2からのストレートを叩き、センタースタンドに2点本塁打を放った。一死後、3番主将・砂山玲央(3年・山梨南中)が四球で出塁。4番・此川悠(3年・明野中)は初球を叩き左中間フェンスに直撃の二塁打。これで、主将・砂山が生還して3対3の同点とした。二死後、6番・岡田康平(貝塚中)の右中間を破る3塁安打で、4番・此川が生還して4対3とリードした。4対4と同点にされた7回表、8番・松下裕貴(3年・城南中)は相手二塁手のエラーと一塁への悪送球で無死二塁とした。9番・和田の犠打で8番・松下は三塁に進塁。1番・大堀は中前適時打で5対1と再逆転した。9回裏、エース雨宮のストレートを、相手6番代打・内田に2点右越え本塁打されサヨナラ負けした。2点本塁打と再逆転打を放った大堀は「とにかく、疲れの残る雨宮を楽にしてあげたかった。本塁打した球はストレート。打席に入る前に、和田が塁に出ていたので甘いところに来たら長打、厳しいところに来ても繋ごうと思った。再逆転打は、松下が三塁にいたので、ジャストミーとしホームインさせることに心がけた」と述べた。エース雨宮は「疲労が無かったといえば嘘になる。全力で低目を狙い投球したが、カウントをとりにゆく球を打たれた。9回に打たれたホームランは、外角を狙って投げたストレートが、ど真ん中に入ってしまった。相手が上手かった。夏に向けて、立ち上がりから、のびのあるストレートと切れの良い変化球が、投げられるように練習したい」と述べた。主将・砂山は「東京1位と埼玉1位と互角に戦え、良い経験になった。この大会で、反省することと、収穫があったことをチェックし、夏に向けて課題を持ち野球部全員で夏に向けた目的、目標をもち頑張りたい」と力強く語った。田中信幸監督は「大堀の2点本塁打は、流れを変えるために、敢えて長打を狙わせた。雨宮も1日空いたとはいえ、日大三と延長12回完封で疲労が残っていたと思う。エースとして本当に良く投げてくれた。また、全ての野球部員が、それぞれの役割を良く果せてくれた。今日は、あと一歩で負けてしまったが胸を張って帰郷したい」と語った。
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