平成17年度春季関東学生ホッケーリーグ大会(決勝戦)
山梨学院大 創部5年目 初優勝
〜サドンデス 糸原  Vゴール3対2〜
関東学生ホッケー連盟は6月12日、東京都の法政大学多摩グランドで平成17年度春季関東学生ホッケーリーグ大会の決勝戦を行った。決勝戦は、Aプール1位慶應義塾大学を4対3で破ったBプール2位の山梨学院大学と、Aプール2位の昨年の覇者・法政大学を3対2で破ったBプール1位の東京農業大学となった。試合は両校譲らず、前半1対1、後半1対1で、先に得点した方が勝ちとなるサドンデスに入り、山梨学院大学は延長戦の後半30秒(78分)、9番・FW糸原治幸(4年・横田高校)がVゴールを決め、3対2で創部5年目の初優勝に輝いた。
山梨学院は、前半の8分16番・DF三澤孝康(1年・横田高校)の球に31番・MF村上宣優(1年・石動高校)がタッチシュートを決め先取点を奪った。残り1(34)分にペナルティーコーナーから東京農大のDF加納篤(4年)にプッシュアップシュートを決められ1対1とされ前半を終了した。
後半に入り山梨学院は14(49)分、5番・MF塩川一希(2年・伊吹高校)の球に村上が勝ち越しとなるタッチシュートを決め2対1とした。24(59)分東京農大の加納にリバースシュートを決められ、再び2対2の同点とされた。その後、山梨学院は残り三分で、4回のペナルティーコーナーを取るが得点に結びつかず後半を終了し、サドンデスへと突入した。
延長戦に入り前半7分30秒、両校互角に試合を進め後半戦に折り返した。後半戦開始30秒、山梨学院の4番・久保宏行(2年・伊吹高校)が、相手の球をインターセプトし、20番・松村佳祐(4年・丹生高校)にパス、相手キーパーが飛び出すのを見て村松が、糸原にパスし糸原は相手選手をかわし無人のゴールにVゴールを決めた。
キャプテン10番・大江望(4年・不来方高校)は「創部5年目で、アベック優勝できて嬉しい。この優勝は、全員で勝ち取りました。王座決定戦では、先ずは1勝を狙います」と述べた。
村上は「前半三澤さんと後半塩川さんからの球を、得意のタッチシュートで得点でき、チームに貢献できて嬉しい。延長戦に入っての糸原さんとの交代は疲れていたので自分にとっても良いタイミングだった」と語った。
Vゴールを決めた糸原は「私にとって最後の春なので、Vゴールを決められて嬉しい」と述べた。
試合前に「4年計画で、このチームを育成してきた。チームは1・2年生中心で攻めには勢いがある反面、守勢にまわると弱い。如何に試合巧者の3・4年生を絡めて戦うかがポイント」と述べていた寺本祐治監督は、「この試合の立役者、2得点を挙げた31番・MF村上に延長戦の前半終了1分前に代えて、経験豊富な9番・糸原を敢えて投入した。糸原は延長戦の後半30秒、落ち着いてVゴールを決めてくれた。日本で最も古いリーグ戦の決勝戦で、作戦がことごとく上手くゆき、本当に監督冥利に尽きる。王座決定戦では、このチームの粘り強さと勝つことへの執着心を継続させ戦いに挑みたい」と語った。
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