第87回全国高等学校野球選手権山梨大会3日目
〜 山学附県内公式戦 100号メモリアルH・羽田 初戦突破 〜
山梨県高等学校野球連盟(三井啓三理事長)は7月13日、甲府市の小瀬球場、緑が丘球場、富士北麓球場で、第87回全国高等学校野球選手権山梨大会3日目2回戦8試合を行った。山梨学院大学附属高校は小瀬球場の第2試合目、上野原高校と対戦し、エース・雨宮敬(3年・石和中)、和田良平(3年・上野原中)、矢崎佑太(3年・甲西中)の継投での要所を押さえるピッチングと、5番・羽田直人(3年・石和中)の山梨学院附県内公式戦ホームラン100号となるメモリアルホームランをライトスタンドに放り込むなど、投打に上野原を圧倒し9対4で初戦を突破した。
山梨学院は2回表、この回の先頭打者のエース7番・雨宮が左前安打で出塁。一死後、9番・和田良平(3年・上野原中)の犠打で二塁に進塁。続く、1番・大堀裕樹(3年・三鷹第6中)が左越え適時打で1対0と先制した。3回表、柴田将来(3年・甲西中)が相手内野手の失策で出塁。続く、4番・此川悠(3年・明野中)の左中間を破る二塁適時打で2対0。5番・羽田の左中間への三塁適時打で3対0。6番・岡田康平(貝塚中)の左犠飛で4対0とした。上野原に4対1とされた5回表、一死後に5番・羽田の右越え本塁打で5対1と再び突き放した。7回表、6回からレフトの守りに付いた主将2番・砂山玲央(3年・山梨南中)が中前安打を放つと、相手外野手が後逸し砂山は一気に本塁を突き6対1とした。8回裏に、エース・雨宮を継投した和田良平(3年・上野原中)が1点失い6対2とされた。9回表、主将2番・砂山が左越え二塁打で出塁。砂山は、3番・柴田の犠打で三塁へ進塁。4番・此川が四球を選び一・三塁とした。二死後、6番・岡田が左中間へ三塁2点適時打で8対2。7番・雨宮の代打・津金大樹(3年・須玉中)が四球で出塁。津金に日高一歩(3年・御坂中)が代走で出ると、相手投手のボークを誘い、三塁ランナーの岡田が生還し9対2とした。9回裏、投手・和田が四球を出したところで、投手・矢崎佑太(3年・甲西中)に継投、投手・矢崎は2点を献上したものの、後続を討ち取り9対4で勝利した。
昭和60年67回夏の山梨県大会で4番・佐野義貴(2年)捕手が山梨学院附初ホームランを放ってから20年後の87回夏の大会で、山学附県内公式戦100号メモリアルホームランを放った5番・羽田は「光栄です。調子は春から持続しています。57回春季関東大会で、東京代表1位の日大三と対戦し、延長12回に決勝打となる右越え本塁打したときは初球カーブでしたが、今日はストレートでした。メモリーアーチで嬉しいです」と述べた。
砂山主将は「初戦で部員は緊張していた。初戦は緊張することを予想していたので慌てなかった。この試合で、課題や収穫があったので次の試合に生かしたい」と述べた。
田中信幸監督は「チームは、ゲームから離れていたのでゲーム勘が鈍っていた。初戦ということで、チームに硬さが目立った。雨宮に変えて、和田、矢崎を起用したのは大会を通じて必要なので登板させた。チームは、徐々に調子を上げてくれると思う」と語った。

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