第87回全国高等学校野球選手権山梨大会7日目
絶好調打線18安打
〜大堀 先頭打者本塁打〜
山梨県高等学校野球連盟(三井啓三理事長)は7月19日、甲府市の小瀬球場、緑が丘球場で、第87回全国高等学校野球選手権山梨大会7日目準々決勝4試合を行った。山梨学院大学附属高校は緑が丘球場の第1試合目、北杜高校と対戦し、1回表に先頭打者の大堀裕樹(3年・三鷹第6中)の、相手の出鼻をくじく左中間越え本塁打と、5回表に打者14人で敵失を絡め8安打の一挙8得点を奪う猛攻撃。打線は18安打と絶好調。投げては、1回から4回を右腕・安積広信(3年・敷島中)が1安打ピッチング、5回には右腕・浅川英大(2年・須玉中)が安積を好リリーフし打者3人を三振と内野ゴロ、外野フライに仕留め、13対0(5回コールド)で勝ち、準決勝に進出した。
山梨学院附は1回表、1番・大堀が左中間越え本塁打を放ち1点を先制した。一死後、3番・柴田将来(3年・甲西中)の内野安打、4番・此川悠(3年・明野中)の死球で一・二塁とし、5番・羽田直人(3年・石和中)の中前適時安打で、柴田が生還し2対0とした。
2回表、8番・松下裕貴(3年・城南中)が右前二塁打で出塁。続く、主将・砂山玲央(3年・山梨南中)が左前安打で一・三塁。1番・大堀の左前適時打で、松下が生還し、砂山は三塁に進塁した。続く、2番・高橋将(2年・小金井東中)の中犠飛で4対0とした。
4回表の一死後、1番・大堀が左前安打で出塁。2番・高橋のところでヒットエンドランを成功させ一・三塁とし、3番・柴田がきっちり中犠飛を打ち5対0とした。
5回表、5番・羽田の右前安打を皮切りに、この回に打者14人で敵失を絡め8安打と絶好調打線が猛威をふるい、一挙8得点を奪い試合を決めた。
この日、四打数四安打で先頭打者本塁打を放った大堀は、「前の試合を見ていて、投手の配球をストレートと読んでいた。打った瞬間に、ちょっと詰まっていたがスタンドに入ると思った。後の三打席は、走者がいたのでミートに心がけチームバッティングに徹した」と満面笑みで述べた。
1回から4回を1安打で抑えた安積は「初回と2回の先頭打者までは、相手に呑まれていた。このままでは、折角チャンスを貰い申し訳ないと思い、自分を奮い立たせた。それ以後は、ストレートも走り良いピッチングができた」と自信がもてた投球を振り返った。
安積を好リリーフした浅川は「最初から、ストレートが走っていたので、気持ちよく投げられた。夏の大会で投げられ、良い経験となった」と謙虚に振り返った。
主将・砂山は「投手の球数を多く投げさせないように、なるべく早いイニングで試合を終わらせるように、全員全力で頑張った。今は、全員が繋げる野球に徹している。北杜選手の最後まで、チャレンジャーとして全力を尽くすという気持ちを見習って、準決勝と決勝を戦い抜きたい」と述べた。
田中信幸監督は「出場選手は、20人のベンチ入り選手の中から、その日その日の調子の良い選手を起用している。長打を、最初から狙わせているわけではない。少ないチャンスに、全員が繋げる野球に心掛けられるように指導している。次回も、こうしたうちの野球に徹したい」と語った。
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