第87回全国高等学校野球選手権山梨大会8日目
山学 毎回安打13本 本塁打3本で決勝進出
〜雨宮10奪三振の好投 6番・岡田先制本塁打〜
山梨県高等学校野球連盟(三井啓三理事長)は7月22日、甲府市の小瀬球場で、第87回全国高等学校野球選手権山梨大会8日目準決勝2試合を行った。第1試合は、航空高校(ノーシード)と甲府工業高校(第1シード)が対戦し、4対10で航空が快勝した。第2試合は、山梨学院大学附属高校(第2シード)と日川高校(第3シード)が対戦し7対2で山梨学院が日川を破った。あさって24日午後1時から、小瀬球場で山梨学院と航空とで決勝戦が行われる。第2試合の山梨学院は、2回表一死後に6番・岡田康平(3年・貝塚中)が右越え本塁打で先制。4回表、5番・羽田直人(3年・石和中)が内野手の敵失で出塁、一死後にエース7番・雨宮敬(3年・石和中)の犠打で三塁に進塁。8番・松下裕貴(3年・城南中)の中前適時安打で羽田が生還し2対0とした。4回裏、エース・雨宮は1・2番を三振に仕留めたものの、続くバッターに四球を与え、4番に三塁打、5番に二塁打を浴び2対2の同点とされた。5回表、3番・高橋将(2年・小金井東中)が、打ちあぐんでいた相手投手の変化球を救い上げ、左越え本塁打を放ち3対2と再び突き放した。5回裏、エース・雨宮は7番に一塁線を破る二塁打を許し、続くバッターに死球を与えノーアウト一・二塁。9番の犠打で二・三塁と攻め立てられたが、1番を三振、2番を三塁ゴロで討ち取り、ピンチを脱し投球の流れを呼び込んだ。6回表、5番・羽田が右安打で出塁。先制本塁打を放っている6番・岡田の犠打で羽田が二塁に進塁。エース7番・雨宮の内野ゴロで三塁に、続く8番・松下の中前適時安打で生還し4対2とした。7回表、主将2番・砂山玲央(3年・山梨南中)が中前安打で出塁。前打席で本塁打を放っている6番・岡田の犠打で二塁に進塁。主砲・此川悠(3年・明野中)の右前安打を、相手野手が後逸し、その間に砂山が生還し5対2とした。7回表、エース7番・雨宮が左前安打で出塁。8番・松下の犠打で二塁に進塁。捕手逸球で三塁に進塁。続く、9番・和田良平(3年・上野原中)の中越え二塁適時安打で6対2とリードを広げた。最終回には、主砲・此川が大会記録に並ぶ左中間本塁打で7対2として試合を決めた。4安打10奪三振と好投したエース
雨宮
は、「試合に早く出たくて仕方がなかった。今日、マウンドに立てたことを、部員全員に感謝しながら投げた。自分にプレッシャーをかけてコントロールに気をつけた。ストレートを中心にカーブとスライダーで勝負した」と振り返った。右越え本塁打で先制した6番・
岡田
は、「ホームランは、ヒットの延長。チームバッティングに徹して戦っている。決勝戦でも、チームの結束力を大切に繋ぐ野球に心掛けたい」と強調していた。主将・
砂山
は、「決勝戦では、全員が心の底から『甲子園に行くのだ』と気持ちを一つにして、悔いのないように戦いたい」と気迫を込めて述べた。
田中信幸監督
は、「日川高校には、逆転のイメージがあるので、選手に『5点差にしよう』と言うと、その通りに遣って退けてくれた。すごい選手たちです。決勝戦は、全ての力を結集して戦います」と述べた。
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