平成17年度 全日本学生柔道体重別選手権大会(男子24回 女子21回)1日目
山学大 女子57キロ級 野中 初優勝
〜 女子柔道創設6年目の快挙 〜
全日本学生柔道連盟・朝日新聞社は10月1日、東京都の日本武道館で平成17年度 全日本学生柔道体重別選手権大会(男子24回 女子21回)1日目の試合を行った。試合は男・女4階級(男60キロ級、66キロ級、73キロ級、81キロ級、女48キロ級、52キロ級、57キロ級、63キロ級)が行われた。山梨学院大学勢は男女13人が出場し、女子57キロ級の野中未奈(3年・日本大学藤沢)が宇高菜絵(帝京大学)を決勝で破り初優勝した。野中の優勝は、女子柔道創設6年目の初の快挙となった。
女子57キロ級の野中は、一回戦で松井陽子(鹿屋体育大学)を、二回戦で久保幸(仙台大学)を、それぞれ大外刈りで一本勝ちし、準々決勝で奥田朋子(立命館大学)に優勢勝ち、準決勝で松村遥香(金沢学院大学)を内股一本で破り決勝に進出した。決勝戦は宇高と対戦、5分間で決着せずに延長の末、相手に指導が与えられて初優勝した。
女子63キロ級の小澤理奈(1年・弥富)は、一回戦で斉藤恵(高岡法科大学)、二回戦で片山夕紀(仙台大学)、準々決勝で梅野麻衣子(立命館大学)を破り3位となった。
初優勝した女子57キロ級の野中は「全力を出し切った。皆におめでとうと言われて嬉しいが、未だに実感が湧かない。今まで、高校2年生の時、春の選手権で全国3位が最高だった。今日は、全てにおいて妥協しないで攻めて、攻めて、攻め抜いたのが、勝因に挙げられる。今日まで指導していただいた先生方や応援していただいた皆さんに感謝したい。全日本では挑戦者として、一戦一戦全力を出し切って頑張りたい」と、笑顔で語った。
山部伸敏女子監督は「野中の初優勝は、女子柔道創設6年目の初の快挙。本当に嬉しい。よくやってくれた。野中は高校3年生の時に、膝を手術して、それから腰を痛め、まともに練習が出来るようになったのは、大学2年生になってからだった。努力が結果を生んだ。11月の全日本でも、旋風を巻き起こしてもらいたい」と語った。
西田孝宏総監督は「膝の負傷で、高校まで得意の一本背負いが封印され苦しかったと思う。しかし、大学2年から、本格的に稽古を積み内股を習得するなど技に幅が出て、頭角を現してきた。天才型の選手ではなく、努力型の選手。稽古を積み上げてきたことに自信をもち、学生チャンピオンになった。これからも稽古を積み、全日本では、一気に頂点を目指して欲しい」と語った。
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