第82回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
山梨学院4位 箱根駅伝20年連続20回目出場
~ モグス 個人優勝(大会新記録)~
関東学生陸上競技連盟は10月22日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地駐車場入口スタートの昭和記念公園内ゴール(20km)の周回コースで、第82回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会を行った。予選会は39校が出場し、450人の選手が一斉にスタートした。
山梨学院大学は、メクボ・ジョブ・モグス(1年・山梨学院大学附属)の57分22秒大会新記録の走り、キャプテン・向井良人(4年・鹿児島商業高)、大越直哉(3年・高田高) 、森本直人(4年・報徳学園高)などの好走で総合4位。来年1月2日・3日に行われる箱根駅伝に、20年連続20回目の出場を手中に収めた。
山梨学院大学は、メクボ・ジョブ・モグス(1年・山梨学院大学附属)がスタートから飛び出し先頭に踊り出た。キャプテンの向井良人(4年・鹿児島商業高)と大越直哉(3年・高田高)は3位グループで上位を窺う展開。
10キロ地点、モグスは軽快に飛ばし28分05秒の驚異的な記録で通過して行く。学校別10人通過タイム順位は、1位・東洋大学、2位・國學院大學、3位・早稲田大学に次ぎ、4位で通過した。
11キロを過ぎて、10キロ地点で山学大6位通過の小山祐太(3年・佐久長聖)が、突然ペースダウンし、見る見る順位を下げて行く。
15キロ地点、独走のモグスは42分30秒と爆走して行く。学校別10人通過タイム順位で、1位・東洋大学、2位・早稲田大学、3位・國學院大學に次ぎ4位で通過。
モグスが57分22秒の大会新記録で1位のテープを切った。続いて、21位でキャプテン・向井(1時間00分52秒)が、34位で大越(1時間01分13秒)、58位で森本(1時間01分44秒)、66位で成瀬純也(1時間01分51秒 1年・中津商業)、74位で飯塚伸彦(1時間01分56秒 2年・東京農業大学第二)、89位で親崎慎吾(1時間02分08秒 4年・相洋高)、128位で末次弘明(1時間02分47秒 3年・八女工業)、134位で金子峻輔(1時間01分56秒 3年・作新学院)、138位で松村康平(1時間03分05秒 1年・清風)、204位で篠原祐太(1時間04分38秒 2年・飯能南)がゴールした。小山祐太(3年・佐久長聖)は途中棄権となった。
1位は東洋大学10時間10分17秒、2位・早稲田大学10時間13分56秒、3位・國學院大學10時間14分21秒、4位・山梨学院大学10時間16分01秒、5位・大東文化大学10時間17分05秒、6位・城西大学10時間17分32秒が出場権を獲得した。また、第84回関東インカレポイントとの併用で、国士舘大学、明治大学、専修大学の3チーム、合計9校が本大会(1月2日・3日)の出場権を獲得した。
来年1月2日・3日の本大会では、シード権を獲得している駒澤大学、日本体育大学、日本大学、中央大学、順天堂大学、東海大学、亜細亜大学、法政大学、中央大学、神奈川大学に、関東学連選抜チーム(オープン)を加えた20チームが駅伝最高峰を目指す。
大会新記録で個人優勝した
モグス
は「チームのためにと思って、前半オーバーペースになった。公園の周回コースはアップダウンがありラスト5キロの走りは、タイムが落ちた。ゴールした時は苦しかった。次からのレースでは、バランスを考えて走りたい」と笑顔で語った。
向井キャプテン
は「チームはトップ通過を目標にしていたので悔しい。チームに力が無いわけではないので、何が悪かったのか、改善すべき点は何処にあるのか、確り分析して、コンディショニングを整えて、チームの力を全日本、箱根駅伝で披露したい」と述べた。
飯島理彰コーチ
は「向井キャプテンや選手は、本予選会の1位通過を目標にしていた。今日のレースで、勝負の厳しさが分かったと思う。全日本と箱根駅伝は、全員でチャレンジしてシード権を獲得してもらいたい」と述べた。
上田誠仁監督
は「予選会が終わってホッとした。20年連続20回目の出場が決まり、成人式を迎えられて良かった。モグスの走りの貯金があると言っても、11キロ過ぎて小山の走りがおかしいと連絡を受け、金子も順位をどんどん下げていくし、本当に焦った。しかし、向井キャプテンを中心に、夏合宿では主力が合流出来なかったが、他の選手の頑張りで、チームの底上げが出来たので、チームのムードは良かった。大越、成瀬、飯塚などや、怪我上がりの森本、金子も最後は踏ん張ってくれた。どの大学も実力伯仲している中で、予選を通過してくれたので、部員や選手にご苦労様と言いたい。全日本、箱根駅伝では、モグスだけでなく他の選手のクオリティーを高めて上位を狙いたい」と語った。
■
アルバムはこちら