日本スケート連盟は12月19日、東京都の江戸川区スポーツランドで第20回オリンピック冬季競技大会ショートトラックスピードスケート代表選手団が発表された。男子選手は、寺尾悟(トヨタ自動車)、西谷岳文(Mサンコー)、末吉隼人(早稲田大学)、藤本貴大(山梨学院大学)、有野美治(山梨学院大学・研究員)。女子選手は、神野由佳(ALSOK綜合警備保障)、田中千景(岡谷東高校・教員)、勅使川原郁恵(M赤塚)、小澤美夏(阪南大学)、山田伸子(福岡柔整)が選出された。監督はソルトレークシティ五輪に続き、川上隆史(理事・ショートトラック強化部長、山梨学院大学)が就任した。大会はイタリアのトリノで2月10日から2月26日まで行われる。
山梨学院大学は、藤本と有野が日本代表入りしたことで、1992年バルセロナオリンピックレスリングの大橋正教、野々村孝が出場して以来、代表選手は16名となった。冬季オリンピックでは、1994年リレハンメルオリンピックの今井英人、以来7名。シートトラックでは、1998年長野オリンピックの林幸(旧姓 小澤)、篠原祐剛に続き4人目となった。
男子選手出場競技は、寺尾1500メートル、500メートル、1000メートル、リレー。西谷500メートル、リレー。末吉1500メートル、リレー。藤本リレー。有野リレー。
女子選手出場競技は、神野1500メートル、500メートル、1000メートル、リレー。田中500メートル、リレー。勅使川原1500メートル、リレー。小澤1000メートル、リレー。山田リレー。
藤本は「今は、オリンピック代表に選ばれて、すごくほっとしている。ワールドカップ予選会に出場し、世界で戦うことによって勉強になり、能力・技術力・体力が向上して行く自分が実感できた。日本代表選考会では、自分のイメージどおりに戦えたのが好結果につながった。本番では、自分の能力を100パーセント引き出し、日本チームに貢献したい」と力強く述べた。
有野は「まだ、実感が湧かない。苦しい戦いだった。自分の中にある理想の滑りと、現実の滑りのギャップを修正することができなかった。オリンピックまでには修正したい。大会では、スケートを最大限楽しみ、その中で何かを掴み人間的にも成長したい。そして、滑りでは最大のパフォーマンスを見せたい」と熱く述べた。
川上監督は「ソルトレークシティ五輪では、メダルの取れない監督という不名誉な結果に終わり、悔しさが未だにある。寺尾選手を始め、選手やコーチ、トレーナなど、チーム一丸となってメダル獲得に全身全霊を捧げたい」と語った。
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