男子第56回、女子第17回、全国高校駅伝競走大会
山梨県代表 男子・山学30位 女子・韮崎22位
日本陸上競技連盟、全国高校体育連盟、毎日新聞社などは12月25日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に男子第56回、女子第17回、全国高校駅伝競走大会を行った。男女ともに47校が参加して、男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロのコースで行われた。山梨県代表は、男子8年連続8回目出場の山梨学院大学附属高等学校が2時間10分00秒で30位、女子6年ぶり10回目出場の韮崎高等学校が1時間11分32秒で22位となった。男子優勝は、宮城県代表の仙台育英が2時間5分4秒で、3年連続6回目の優勝を果たした。女子優勝は岡山県代表の興譲館が1時間6分54秒で初優勝を飾った。
【男子】12時30分の西京極陸上競技場は、天候 晴れ、気温 9.7度、湿度 56.0%、風 南、風速 3.2m/sと、最高のコンディション。
山梨県代表の山梨学院は、1区 オンディバ・コスマス(1年・ケニア)、2区 山口巧(2年・児玉)、3区 植野友介(3年・塩山)、4区 主将・星健太(3年・逆井)、5区 水上拓也(3年・山梨南)、6区 尾崎博(1年・上藤沢)、7区 疋田将也(3年・山梨北))の7名で臨んだ。
1区(10キロ)オンディバ・コスマスは、3列目スタンド側47コースからスタートすると、外側から前に出てフィールド側をトップで走る仙台育英のミカ・ジェル(2年・宮城)の後ろにつき、競技場から、五条通へ出た。西大路通の3.5キロ付近で、仙台育英のミカ・ジェルと世羅のジョセフ・ギタウ(2年・広島)に30メートル引き離された。オンディバ・コスマスは、北大路通7キロ過ぎで青森山田(2年・青森)に、また中継所に近い紫明通で鹿児島実業の森賢大(3年・鹿児島)、佐野日大の河野晴友(2年・栃木)にも抜かれ順位を6位として、第1中継所 烏丸鞍馬口で待つ2区 山口に襷を渡した。
2区(3キロ)山口は、下り坂でのスピードの争いとなるコースで、烏丸通、丸太町通を9分11秒と頑張ったが区間47位と出遅れた。1位 世羅、2位 仙台育英、3位 青森山田、4位 鹿児島実業、5位 佐野日大。山口はチーム順位を10位として、第2中継所の3区 植野に襷を委ねた。
3区(8.1075キロ)植野は、1キロ下って3キロ上がり、1キロ下がり、7キロ地点で急な上がり坂を登ると下りまた上がるという、登りの起伏の激しいタフなコースの、丸太町通、東大路通、今出川通、白川通、宝池通を25分34秒と踏ん張る走りで区間39位。1位 世羅、2位 仙台育英、3位 豊川工業、4位 青森山田、5位 埼玉栄。植野は、チーム順位を22とし、第3中継所 国際会館前の4区 主将・星に襷を手渡した。
4区(8.0875キロ)主将・星は、3区を逆走する下りで起伏のある難コースで、宝池通、白川通、今出川通、東大路通、丸太町通を25分26秒と粘りの走りで力走するが区間42位。1位 仙台育英、2位 世羅、3位 豊川工業、4位 埼玉栄、5位 佐野日大。主将・星は、チーム順位を30位とし、第4中継所 丸太町寺町の5区 水上に襷を託した。
5区(3キロ)水上は、3区を逆走する上がりでスピードを争うコースの丸太町通、烏丸通を9分16秒と粘りの走りで区間41位。1位 仙台育英、2位 世羅、3位 豊川工業、4位 佐久長聖、5位 埼玉栄。水上は、チーム順位を30位と堅持し、第5中継所 烏丸紫明の6区 尾崎に襷を手渡した。
6区(5キロ)尾崎は、1区を逆送する3キロ上がって、2キロ下がる烏丸通、紫明通、堀川通、北大路通、西大路通を15分37秒と粘りの走りで区間32位。1位 仙台育英、2位 世羅、3位 豊川工業、4位 佐久長聖、5位 埼玉栄。水上は、チーム順位を32位とし、第6中継所 西大路下立売の7区 アンカー疋田に襷を託した。
7区(5キロ)アンカー疋田は、1区を逆送する。下がって上がって長く下る西大路通、五条通、競技場へと戻るコースを15分18秒と力走し、区間25位。1位 仙台育英、2位 世羅、3位 豊川工業、4位 佐久長聖、5位 埼玉栄。疋田は、競技場で一人抜かれるものの2つ順位を上げる走りでチーム順位を30位とし、2時間10分00秒でゴールした。
星主将は「2時間7分51秒という目標タイムを目指して頑張ったが、力が及ばなかった。皆、良くやったと思う。オンディバ・コスマスや山口、植野や尾崎などの後輩には、これを礎にして力をつけて達成できなかった目標タイムを突破してもらいたい。今日の、自分の走りは納得がいかない。山梨学院大学に進学するので、一からやり直し箱根を走れる選手になれるよう精進したい」と語った。

● 【女子】10時20分の西京極陸上競技場は、天候 晴れ、気温 7.2度、湿度 66.0%、風 南南西、風速 0.1m/sと、コンディション良好。
山梨県代表の韮崎は、1区 飯野 摩耶 (3年)、2区 三井 由香里(1年)、3区 飯村 彩美 (2年)、4区 藤嶋 咲江 (2年)、5区 藤嶋 江利子(3年)の5名で臨んだ。
1区(6キロ)主将・飯野は、2列目真ん中の22コースからスタートした。興譲館の新谷 仁美 (3年・岡山)がスタートから飛び出し独走するなか、飯野は前半を抑えて走る。陸上競技場から緩やかに上がる五条通、3キロ過ぎ西大路通に入ると更に上がり、4キロに差し掛かると急に上がり下り、上がる起伏の激しいコースで、飯野は19分50秒と堅実な走りを披露。1位 興譲館の新谷、2位 鈴木悠里(3年・常磐)、3位 冨岡美幸 (3年・埼玉栄)、4位 太田有希(3年・常磐)、5位 鈴木美香(3年・那須拓陽)。飯野は区間10位で、第1中継所の平野神社前で待つ、2区 三井に襷を渡した。
2区(4.0975キロ)三井は、1キロ急な上がりを上がり、3キロを下るコースで、西大路通、北大路通、堀川通、紫明通、烏丸通を13分49秒と力強く走り区間17位と好走。1位 興譲館、2位 須磨学園、3位 常磐、4位 埼玉栄、5位 神村学園。三井は、チーム順位を12位として、第2中継所の烏丸鞍馬口 3区 飯村に襷を手渡した。
3区(3キロ)飯村は、少し下って後は登るコースの、丸太町通、東大路通、今出川通、白川通、宝池通を10分43秒と、粘る走りで区間41位。1位 興譲館、2位 須磨学園、3位 埼玉栄、4位 常磐、5位 諫早。飯村は、チーム順位を22位とし、第3中継所 北大路船岡山の4区 藤嶋(咲)に襷を繋いだ。
4区(3キロ)藤嶋(咲)は、1キロ上がって2キロの急坂の北大路通、西大路通を13分49秒と粘り強く走り、区間43位。1位 興譲館、2位 須磨学園、3位 諫早、4位 常磐、5位 仙台育英。藤嶋(咲)は、チーム順位を26位とし、第4中継所 西大路下立売の5区 アンカー藤嶋(江)に襷を託した。
5区(5キロ)アンカー藤嶋(江)は、1キロ下がって上がって下がり、1キロ下り、後の4キロはなだらかに下る西大路通、五条通、競技場というコースを16分30秒と上手く走り、区間8位の好走。藤嶋(江)は、26位からトラックでも1人抜きチーム順位を22位とし、1時間11分32秒でフィニッシュした。
自校のタイム、順位ともに、記録を塗り替えた飯野主将は「チームは1時間10分台、順位は18位を目指していた。しかし、個々が良く頑張ってくれたので良かったと思う。後輩には更に上位を目指して頑張ってもらいたい。自分の走りは、5位を狙っていたので納得がいかない。自分を追い込めなかったのが課題。第一生命に就職し、世界を目指して頑張りたい」と語った。

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