トリノ冬季五輪フリースタイルスキーエアリアル日本代表
逸見佳代さん母校表敬訪問
〜5歳の時の夢叶えるジャンプ誓う〜

トリノ冬季オリンピック・フリースタイルスキーエアリアル日本代表選手の逸見佳代さん(スキーチームゼロ所属・26歳)は1月24日、母校である山梨学院大学の古屋忠彦学長を表敬訪問した。逸見さんは、21日の米ニューヨーク州レークプラシッドで行われたW杯に出場(10位)し、23日に帰国したばかりにも拘らず日本代表選手団着用の公式服装で、にこやかな顔つきで現れ「1月8日カナダのモンガブリエルで行われたワールドカップ(W杯)エアリアル第5戦で、自己最高位の8位で、全日本スキー連盟が定めたトリノ冬季五輪選考基準のW杯12位以内を達成し五輪出場を決めました」と報告。古屋学長は「山梨学院関係者は、これで5名の選手と役員2名の7名がトリノ冬季五輪に出場するが、女性は逸見さん1人。逸見さんは怪我で、長野五輪のときは日本代表を辞退し、ソルトレイクシティー五輪では日本代表になりながら競技を欠場した。こうしたアクシデントに見舞われながらも、めげずにトリノオリンピック出場を決めた我校が誇れる選手。トリノでは自分のもてる全てを出し悔いのないジャンプを披露してもらいたい。母校は熱く応援しています」と激励した。
逸見さんは、学長のほか、この日同席した下田正二郎スポーツセンター長と津金毅スポーツセンター事務長、そして激励の花束と応援の横断幕をプレゼントしてくれた同大附属幼稚園の恩師・秋山さゆりさん(山梨学院大学長秘書)と談笑。秋山さんに、5歳の時に画いた絵のコピーを見せられ「覚えていますか」という問いに、「『自分の将来の夢』という題で、この歳から始めた体操の選手でオリンピックに出場している私の絵です。ほかの選手は、金髪の外国人選手です」と答えると、下田スポーツセンター長が「5歳の時から自分の夢を持っていた。確りした子供だったのですね。3度目の正直で、トリノでは競技に出て5歳の時の夢を是非、叶えてください」などと談笑、母校での束の間の一時を過ごした。
逸見さんは、昭和54年6月12日生まれ。山梨県笛吹市(旧石和町)出身。石和中、山梨学院大学附属高等学校卒、山梨学院大学法学部行政学科卒。「中学2年生の時にリレハンメル冬季五輪のエアリアルを見て面白い、これなら私にも出来る」と思い競技を始める。そして、1997年(平成9年) 北米カップ 優勝(初)、W杯 (オーストラリア)9位。1998年(平成10年) 長野五輪代表、出場辞退(右ひざの故障)。1999年(平成11年)・2001年(平成12年)全日本選手権優勝。2002年(平成14年)ソルトレイクシティー五輪日本代表の経歴を持つ。
逸見さんは「トリノでは、皆さんを楽しませ、テレビに釘づけになる大きなジャンプをしたい。京都で買った健脚のお守りとともに、夢を支えてくれている家族や皆さんに、心から感謝して飛びたい」と語った。
この後、逸見さんは母校である山梨学院大学附属高等学校を表敬訪問し、川手佳彦副校長や生徒会役員らに迎えられ、花束と千羽鶴を手渡された。
逸見さんは、30日にチェコに出発し2月5日W杯、9日にトリノ入りし、トリノ冬季五輪フリースタイルスキーエアリアル19日予選、22日決勝の予定。
アルバム 大学訪問
アルバム 附属高等学校訪問