山梨学院大学の川上隆史監督、有野美治さん、藤本貴大さんは3月2日、山梨学院スポーツセンターの下田正二郎センター長にトリノオリンピック冬季競技大会ショートトラックスピードスケート(5000mR)出場結果の報告を行った。川上監督は「トリノオリンピックという大舞台を経験し、選手ともども一回り大きくなって、2月28日に帰って参りました」と報告。下田センター長は「本当にご苦労様でした。スケート部から卒業生を含めて選手4名と監督、コーチの6名を派遣できたこと、誇りに思います」と挨拶、同席した津金毅スポーツセンター事務長、江藤俊昭スケート部長とオリンピック出場の功績を労った。下田センター長「藤本選手が、リレーで積極的に攻めて転倒し失格になったのは残念なこと、しかし、それ以上にお互いが『絶対行くところだった』と結束して、その後も戦い抜いた姿勢は素晴らしいと思った。本学学長も、こうしたチームスピリットを高く評価していました」。
川上監督「世界選手権で、ベスト8に入ったチームがオリンピック出場権を得て、トリノに臨んだ。世界選手権で言えば、準々決勝。決勝に進出するのには2位に入るしかなかった。レースでチームが4番に下がったので、藤本には、3番、2番と攻め立てる走りを指示した。結果には納得していないが、納得のいく滑りだった」。
藤本選手「転んでチームに迷惑を掛けてしまったが、体が自然に動いた。体調は万全で、氷の柔らかさもむしろ自分にはあっていた。後方にいたときも余裕をもって滑れていた。前に前にという指示と、前に前にという自分の滑りでの結果なので次につなげたい。今後はオリンピックの大歓声の中でも、最高のパフォーマンスができ、結果が出せる選手になれるよう頑張りたい。応援してくださった全ての人に感謝したい」と語った。
有野選手は「結果は良くなかった。しかし、レースがなくなったことで、他の選手の滑りが研究でき、それを大会中の練習で自分の滑りに取り入れることができた。また、オリンピック初出場で大会期間中は、全ての面で日々、1分1秒が自分を高めるうえで良い勉強になった。この経験を次の4年に活かすとともに、仲間にもこの経験で得たものを伝えたい」などと和やかに懇談していた。
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