大学野球の関甲新春季1部リーグは4月1日開幕した。山梨学院大学は、埼玉県加須市の平成国際大学野球場で、春秋連覇の白鴎大に8対6と競り勝ち開幕戦を白星で飾った。
山梨学院大学は、2回裏に相手エースから5番・澤田大志(3年・山梨学院大附)が先制本塁打。3回裏に相手エラーで出塁した走者をキャプテン・川口寛人(3年・大月短大附)の三遊間を抜く安打を相手外野手が弾く間に1点追加し2対0とした。2点リードで迎えた6回表の白鴎大に4点献上し逆転された。しかし、その裏に3点を奪い逆転。8回表には2点取られ再びリードを許すものの、その裏に先頭の8番・古山和(3年・報徳学園)が左前安打で出塁、続く9番・恩田泰樹(2年・育英)の犠打で一死二塁、1番・作田和樹(1年・木更津総合)の左前安打で一三塁とした。二死後、3番・川口隼人(3年・大月短大附)はバットを折られながらも左前にしぶとく落とし、小山が生還し同点とした。続く4番・此川悠(山梨学院)が左線に勝ち越しとなる2点二塁適時打を放ち、8対6と試合を決めた。投げては、エース斉藤勝(4年・山梨学院大附)が完投した。
伊藤彰コーチは「エース斉藤は、良いところ、悪いところの両面が出た試合だった。5回までは相手に的を絞らせない素晴らしい投球内容だったが、6回と8回は四球でリズムを崩して点を取られた。しかし、エースとして最後まで投げきってくれ逞しさを感じた。打撃人に関しては、相手エースを引きずり降ろし、また、点を取られた直後に取り返せる打線になってきた。このチームに勢いを感じる。明日も、チャレンジャーらしく王者白鴎大に対して、全力で戦ってほしい」と述べた。
米田俊次監督は「今年度は、思うように新人が補強できたのが大きい。打撃人では、1番・作田と4番・此川のレギュラー入りで打線に厚みが増した。投手陣では、雨宮敬(山梨学院大附)を始め戦力になる投手が加入できた。オープン戦(練習試合)で、駒澤大学に4対3で勝ち、明治大学に3対4で負けたものの、このチームには手ごたえを感じた。今シーズンは、上位を狙えるチームなので、気を引き締めて頑張りたい。とにかく明日勝ち、リズムに乗りたい」と語った。
山梨学院大は、1本塁打を含む13安打とチームに勢いがある。明日は、勝ち点1を賭けて王者・白鴎大に挑む。
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