第88回全国高等学校野球選手権山梨大会(4日目) 
山学 14安打 甲陵を7回コールド
〜 飯島・保延 投打に渡る華麗なリレー 〜

 

山梨県高等学校野球連盟(萩原彰会長)は7月12日、甲府市の小瀬球場、緑が丘球場で、第88回全国高等学校野球選手権山梨大会4日目2回戦6試合を行った。昨年準優勝の山梨学院大学附属高校は、緑が丘球場の第2試合目で2回戦を甲陵高校と対戦し、14安打を放ち、12対3で勝ち3回戦へ進出した。山学は、打っては3番・保延優馬(1年・敷島)が左越え二塁打を放ち出塁し、5番・飯島亮(2年・山梨北)の右線を破る二塁打で先取点を奪った。守っては、飯島亮が6回を投げ、保延優馬が1回を無失点で抑さえた。飯島と保延の投打に渡る華麗なリレーが行われた。山学は15日2回戦を小瀬球場の第二試合で吉田と戦う。
山学は4回表、3番・保延が左越え二塁打を放ち出塁。相手投手のボークで三塁に進塁。一死後、5番・飯島の右線を破る二塁打で、保延が生還して先取点を奪った。続く、6番・中澤佑介(3年・甲府北東)は左越え三塁打を放ち飯島を還して2対0とした。
5回表、9番・土屋寛人(1年・下吉田)が相手内野手の失策で出塁。主将1番・柴田將来(3・甲西)の送りバントで一死二塁。続く、2番・根津和希(2年・甲府東)が四球で一死、一、二塁。3番・保延の二塁ゴロで二死、二、三塁。4番・高橋將(3年・小金井)の1−0からのワイルドピッチの間に土屋が生還し3対0とした。
6回表、5番・飯島が右前安打で出塁。一死後、7番・畔上智大(3年・加賀)の2−1からヒットエンドランで畔上は三振、飯島は二塁に進塁した。飯島は、8番・伊藤吉人(3年・須玉)の4球目がワイルドピッチの間に三塁へ進塁した。伊藤の内野ゴロの失策の間に飯島が生還し4対0。二死、一塁から9番・土屋の初球をパスボールで、伊藤は二塁へ。土屋の左前安打で伊藤が一気にホームを突き5対0とした。
5対3と追い上げられた7回表、2番・根津が右中間への安打で出塁。続く、3番・保延、4番・高橋の連打で7対3。一死後、6番・中澤の中前適時打で8対3。7番・畔上に代わった千頭和洋平(3年・身延)が四球で一、二塁。二死後、9番・土屋の左前安打で中澤が二塁から一気に本塁に生還し9対3。一塁に土屋、二塁に千頭和を置き、主将1番・柴田が左中間を破る二塁打で2人を生還させ11対3。続く、2番・根津が中前安打を放ち12対3と試合を決めた。
主将の柴田は「今日の試合は内容的に相手に合わせる試合運びで駄目だった。自分達の悪い癖が出てしまった。攻守に細かなミスが目立った。上に行けば、それが命取りになる。細かなミスが出ないように修正して、次の試合を戦いたい」と述べた。
田中信幸監督は「連戦で皆、疲れていたと思う。特に、飯島は投打の軸で活躍しているので疲労困憊だと思う。しかし、3年生がへばっていたぶん、1年生の保延、土屋が良く補い良い働きをしてくれた。これがチーム野球だと思う。次の試合では、守備や走塁などのミスをもう一度再確認し、自分達のやれることを確りやり、相手に合わせる野球でなくて、日頃やっている野球を、選手だけでなく野球部員がどう出せるかがポイントになる」と語った。

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