日本水泳連盟は9月2日、東京都・東京辰巳国際水泳場で女子33校・男子33校の66校が参加して、学生日本一を決定する第82回日本学生選手権水泳競技大会(第2日目)を行った。山梨学院大学は、女子100mバタフライで、加藤ゆか(2年)が59秒67の大会新記録で優勝。前日の200mバタフライを大会新で優勝した飯窪麻未(1年)が、1分00秒68で3位となり、表彰台に2人が上った。女子200m自由形で、長谷川幸美(3年)は2位となった。前日の男子200mバタフライで3位の、横山悠生(4年)は4位となり連日の表彰台とはいかなかった。団体は、男子が前日と同順位の11位。女子は、前日の2位の日本体育大に15.5上回り、1位の鹿屋体育大に次ぐ2位と前日より一つ順位を上げた。
加藤ゆか(2年)は、女子100mバタフライで4コースからスタート。既に予選で大会新記録1分00秒12を更新する59秒97をマークしていた加藤は、50mを27秒46で通過し、59秒67の大会新記録で優勝した。加藤は「この大会は、ドロフィンキックのうねりが上手くいかなくて、調子を落としています。前半は58秒62の日本記録を更新する泳ぎだったのですが、後半にばててしまい納得がいかない泳ぎになってしまいました。今年、海外遠征を経験し、外国の選手と比べて筋肉を鍛えなければ世界に通用しないと思い、帰国してからウエイトトレーニングを取り入れた練習を行っていますが、もっともっと確り練習し、日本記録、そして世界記録が狙えるようになりたいと思います」と、世界を睨んでいた。
飯窪麻未(1年)は、女子100mバタフライで3コースからスタートし、50mを28秒29で通過、1分00秒68でゴールし3位となった。飯窪は「今日のできは、後半ばてしまったので96点です。作戦は、前半からいって、後半ねばることでした。目標タイムは1分00秒5以内でした。今は200mの方が良いですが、100mのスプリントも強化したいです。特に、ターン全部が遅いので、練習を積み克服したいと思います。加藤先輩と切磋琢磨できたらと思います。昨日今日と表彰台に上れたので、素直に喜びたいと思います」と述べた。
長谷川幸美(3年)は女子200m自由形で5コースからスタート、50mを28秒82で通過、100mを1分00秒03で通過、150mを1分31秒42で通過し、2分02秒48をマークして2位でゴールした。長谷川は「調子は良かったです。監督から『1秒台を狙え』と指示があり、狙っていったが達成できなかったです。しかし、チームに貢献できて良かったです。明日も積極的に行きチームに貢献したい」と燃えていた。
横山悠生(4年)は、男子の100mバタフライで2コースからスタート、50mを25秒67通過し、54秒20で4位となった。横山は「ちょっと悔しい。ベスト54秒02がでていれば表彰台だった。でも、積極的に全力で泳いだので悔いはない。明日からは競技がないのでキャプテンとして、個人の成績の積み上げが団体戦に響くので、一人でも多くベストが出せるように、全力で選手をサポートし、確り応援したい」と述べた。
神田忠彦監督は「今日も皆、良くがんばった。順調に戦えている。インカレは学生日本一決定戦。硬くなるなと言っても、力み硬くなる。その点、うちの選手は沈着冷静に戦っている。長谷川の泳ぎも良かった。加藤はまだまだ伸びる。58秒の前半をマークできれば世界ランキング入りする。計算ができる選手。本気でオリンピックを目指してもらいたい。飯窪にスピードがつけば選手としてゆとりが出てきて面白い。100も意識してどん欲になってもらいたい。横山は頑張ったが、昨日の200の疲れが残っていた。明日も、自己ベスト更新を目指し、総力を挙げて頑張ってもらいたい。特に女子の400mリレーで好成績を収め、女子団体のシード権を勝ちとりたい」と語った。
2日目競技結果
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