山梨県高等学校野球連盟(萩原彰会長)は9月10日、甲府市の小瀬球場、緑が丘球場で、第59回秋季関東地区高校野球山梨県大会2日目2回戦6試合を行った。2回戦から出場の山梨学院大学附属高校は、1回戦で増穂商業高校を5回コールド13対0で負かし勝ち上がってきた甲府南高校と対戦した。山学は、投げては新埜雅大(2年・石和中)が、6イニングを打者20人に対して伸びのあるストレートと落差のあるスライダーで、安打1に抑える力投を披露。打っては長崎治朗(1年・奥沢中)が、3打数1安打1本塁打3打点の活躍。山学は、甲府南に7回コールド8対0で快勝し3回戦に進出した。
山梨学院高校は、1回裏に1番・深澤晃一(1年・押原中)が右前安打で出塁。2番・土屋寛人(1年・下吉田中)は送りバント。これを捕手がフィルダースチョイスして一・二塁。3番・保延優馬(1年・敷島中)の犠打で二・三塁とした。続く、4番・根津和希(2年・甲府東中)は三塁ゴロ、これが三塁手の敵失を誘い2者が生還し2対0と先制した。
3回裏、4番・根津和希(2年・甲府東中)は1−2から右中間を深々と破る3塁打で進出。一死後、6番・長崎治朗(1年・奥沢中)が中前適時打で3対0とした。
4回裏一死後、9番・三井翔(1年・櫛形中)が三塁手の失策で二塁に出塁。その後に三井は、捕手の牽制球が中前に転がるすきに三塁へ、外野手の三塁への送球がベンチに入り、労せずに4対0とした。
5回裏一死後、死球と盗塁の5番・飯島亮(1年・山梨南中)を二塁に置き、6番・長崎治朗(1年・奥沢中)が2−1からのストレートを叩き、左越えの2ランを放ち6対0とした。
6回裏、1番・深澤晃一(1年・押原中)が四球で出塁。続く、2番・土屋寛人(1年・下吉田中)の犠打で二塁に進塁。3番・保延優馬(1年・敷島中)の中前安打で一・三塁。さらに保延は、捕手の後逸で進塁し二・三塁とした。続く、4番・根津和希(2年・甲府東中)の初球スクイズで、深澤と保延が一気に本塁をつき8対0とした。
投げては、新埜雅大(2年・石和中)が、5回二死まで完全試合の好投。次の打者に野手の失策で出塁され、続く打者に左前に運ばれ一・二塁とされたが、後続の打者を三振に打ち取った。新埜は6回も内野ゴロと三振に仕留めた。新埜は6イニングを打者20人に対して、伸びのあるストレートと落差のあるスライダーで、安打1に抑える力投を披露した。
7回には、飯島亮(1年・山梨南中)がリリーフ。飯島は代わり端を安打されたものの、次の打者を内野ゴロでダブルプレーに仕留め、続く打者も内野ゴロで打ち取り、好リリーフをした。
投手・新埜雅大(2年・石和中)は「今日の投球は、良くもなく悪くもなかった。ストレートとカーブでカウントを取り、スライダーを決め球に使った。調子のいい時は、スライダーが大きく曲がる。失投もあったので修正したい。目標は関東に行ってベスト4に入り甲子園に行くこと。一戦一戦、皆と力を合わせて戦って行きたい」と、淡々と述べた。
6番・長崎治朗(1年・奥沢中)は「公式戦で初ホームラン、嬉しいです。打った球は、直球。打ったと同時に入ったと思った。チームに貢献できて嬉しい」と、声を弾ませていた。
主将・畔上将大(2年・春日居中)は「皆で勝ち取った勝利なので嬉しい。攻撃、守備どちらも良かったが、まだミスもあるので、次の試合までに修正し臨みたい。この大会を通して、一戦一戦を全員野球で勝ち進み、成長していきたい」と、気を引き締めていた。
田中信幸監督は「初戦だったので選手に硬さがあったが、相手が崩れてくれて硬さが取れた。次は、私学対校で2対3と負けている富士学苑との戦いなので、総力を挙げて挑戦していきたい」と、唇を噛みしめて語った。
次回は、9月17日 午後2時から小瀬球場の第2試合で、富士学苑と準々決勝進出を賭けて戦う。
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