法務省は21日、平成18年新司法試験合格者を発表した。今回の受験者は、大学の法学部などを卒業後、法科大学院の法学既修者(2年制)を修了した者で、74校ある法科大学院のうち58校が受験した。合格者は1,009名で、合格率は48%となった。年齢別構成は、平均年齢28.87歳、最高年齢58歳、最低年齢23歳。合格者の性別構成は、男性781名(77%)、女性228名(23%)。山梨学院大は、法科大学院修了者12名中の1名は在学中に旧司法試験に合格し、受験者は11名となった。そのうち6名が合格し、出身校別合格率は55%の16位、出身校別合格者数は、31位と好実績を上げた。
荒牧重人教授は「山梨学院大学法科大学院の事務局に午後4時10分頃に、法務省から電子メールが送られてきました。新司法試験合格者、女性2名、男性4名の6名は、一定の評価ができる結果となりました。本学の第一期生は、旧司法試験合格者1名と合わせて7名となりホッとしました。この合格者は司法修習をへて、将来のわが国の法曹界を担い、かつ活躍してもらいたいと願っています。たまたま不合格になった5名は、本年6月14日に発足した新司法試験に合格し現代社会にふさわしい法曹(裁判官・検察官・弁護士など)として活躍できることを目的とする『山梨梶法会』に入会し、3年コース修了者とともに次回には合格を目指してもらいたい」と語った。また、荒牧重人教授はお世話になっている山梨県弁護士会の反田一富法科大学院支援委員長に電話で「お蔭様で、6名の合格者を出すことができました。引き続き、ご支援ご指導をお願いいたします」と、お礼の電話を掛け共に喜びを分かち合っていた。
合格した有泉智博さん(26歳)は「自分で確認する勇気がなくて、大学院から電話を貰うまで、合格しているのか分からなかったです。高校の恩師(山梨学院大学附属高校)から、電話でおめでとうと言われ喜びが実感できました。母親に苦労を掛けたので、合格できて本当に良かったです。大学院から奨学金を支給していただけたので、勉学に集中できました。お世話になった全ての方に感謝したいと思います。将来は裁判官になりたいので、両当事者を納得させるような説得力のある裁判官になれるよう研鑽を積みたいと思います」と、喜びを表していた。
合格者ベストテンは、1位 中央大(131名=55%)、2位 東京大(120名=71%)、3位 慶応大(104名=63%)、4位 京都大(87名=67%)、5位 一橋大(44名=83%)、6位 明治大(43名=45%)、7位 神戸大(40名=65%)、8位 同志社大(35名=40%)、9位 関西学院大(28名=44%)、10位 立命館大(27名=26%)となった。また、合格者ゼロ名4校、1名7校と厳しい結果もあり明暗が分かれた。来年度以降は、法学未修者向けの3年コースの修了者も受験に加わるため、合格率は2割から3割に下がる見通し。
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