日本ホッケー協会(吉田大士会長)と日本学生ホッケー連盟(古屋忠彦会長)は10月28日、慶應義塾大学日吉グラウンド、法政大学多摩ホッケー場、早稲田大学東伏見グラウンドで全日本学生ホッケー選手権大会を開幕した。試合は、第55回男子1回戦8試合、第28回女子1回戦4試合を行った。山梨学院大学の女子は、慶應義塾大学日吉グラウンドで大阪体育大学と対戦し、7番・MF飯村美香(3年・巨摩)の3得点の活躍などで8対0と完勝し、インカレ初優勝に向け好発進した。山梨学院は、10月30日午前9時30分から慶應義塾大学日吉グラウンドで行われる準々決勝で、明日行われる広島文教大学と学習院大学の勝者と対戦する。
山梨学院大学は前半、再三のチャンスをいかしきれず決定打を欠いていたが、前半21分に10番・MF李仁敬(1年・松谷女)が、サークル内で11番・MF市川敦子(2年・築館女)のパスを受けドリブルで切り込み、ゴールキーパーの頭の上を越えるプッシュシュートで先制した。33分には、7番・MF飯村美香(3年・巨摩)が、右サイドからドリブルしてサークル内に入り、リバースヒットシュートを決め前半を2対0とした。
山梨学院は後半、立ち上がりこそ決定打を欠いたものの、15分に混戦から14番・FW清水千秋(2年・丹生)が抜け出でキーパーと一対一になりシュート、このこぼれ球を7番・MF飯村美香(3年・巨摩)が押し込み1対0とした。16分には、14番・FW清水千秋(2年・丹生)が主将15番・MF岩出美幸(4年・今市)からのパスをダイレクトで打って、キーパーの股の間を抜く鮮やかなゴールで2対0とした。続く20分には、7番・MF飯村美香(3年・巨摩)が自身3点目となるゴールを、10番・MF李仁敬(1年・松谷女)のパントからのスイープを、サークルの左サイドからタッチシュートし3対0とした。23分には、17番・FW徳島葵(1年・京都すばる)は左ゴールポストに当たった玉を押し込み4対0とした。31分には、7番・MF飯村美香(3年・巨摩)の放ったシュートを、ゴールキーパーが弾き飛ばし、この球を12番・FW高谷奈々(2年・京都すばる)が、プッシュシュートで決め5対0とした。33分、8番・FW菊池陽香(2年・築館女)が、10番・MF李仁敬(1年・松谷女)のライトから放ったボールをタッチシュートし、6対0と試合を決めた。
岩出美幸主将は「中盤までの組み立ては良くできたが、ゴール前の詰めの甘さが目立った。次回までに修正して臨みたい」と述べた。
ジョン・シアンコーチは「前半、選手の動きは決して悪くなかったが、ゴール前の混戦からボールをゴールに押し込むことができなかった。また、ペナルティーコーナーでも相手ディフェンス陣にボールが当たるなど決定力を欠いた。いずれも選手の得点への執念が足りなかった。後半に入り、ゴール前の混戦のボールに低い姿勢からボールにタッチし得点を重ね、得点への執念を見せてくれたが、ペナルティーコーナーからの決定力不足に課題が残った。次の試合では、日頃の練習の成果を出して、この課題を克服してくれると思う」と語った。
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