日本ホッケー協会(吉田大士会長)と日本学生ホッケー連盟(古屋忠彦会長)は10月31日、山梨学院ホッケースタジアムで全日本学生ホッケー選手権大会4日目を行った。試合は、第55回男子準決勝2試合、第28回女子準決勝2試合を行った。山梨学院大学の男子は、立命館大学と対戦し、11番・MF手塚裕史(4年・今市)がタッチシュートで先取点を奪うなど2対1で勝った。山梨学院は、11月1日午後3時から山梨学院ホッケースタジアムで、2年ぶり27回目の優勝を目指す天理大学と初優勝と学生タイトル2冠を賭けて戦う。
山梨学院大学は前半、7分に7番・FW竹田昇司(2年・岐阜総合学園)が右サイドからドリブルで持ち込みパス、これを11番・MF手塚裕史(4年・今市)が「竹田が来ると信じていたので、中央で待っていた。集中して打てた」と、タッチシュートを決め先取点を奪った。山梨学院は前半終了間際の35分に、立命館の左サイドからの怒涛の攻めを受け1番・GK森田篤(3年・伊吹)は、「相手の研究をしていたので、落ち着いてプレーできた」と、体を張ってナイスセーブし1対0で前半を終えた。
山梨学院は後半、果敢に攻め込むが立命館の堅い守りにはねかえされる。山梨学院の4番・FW久保宏行(伊吹)は、選手後退の際に寺本監督に「プッシュシュートで決めて来い」と、送り出された。そして21分、ペナルティーコーナーでチャンスがやって来た。久保は「緊張して足が震えた」と、言う自分に「やるしかない」と、言い聞かせ、「絶対決めると集中して、冷静沈着に完璧なシュートが打てた」と、ゴール左下に追加点のゴールネットを揺らし1対0とした。試合終了2分前の33分、立命館にペナルティーコーナーから得点され1対1とされた。さらに試合終了間際に、ペナルティーコーナーを奪われたが山梨学院のディフェンス陣が踏ん張り終了。トータルで2対1とし決勝に駒を進めた。
藤巻毅史(4年・白根)主将は「チームに一体感が出てきて勢いが出てきた。チームとして、今一番まとまっている。明日は決勝『堅守速攻』の最後の仕上げ、学生タイトル2冠を目指す」と述べた。
寺本祐治監督は「今日は、しっかりゲームがつくれた。1点先取しても守りに入ることなく良く攻めた。2点リードして勝てると思ったが、立命館に粘られ最後の最後まで気が抜けない好ゲームだった。明日は決勝戦初陣で初優勝。そして学生タイトル2冠と生みの苦しみが待っている。天理大学はうちと同じで、攻撃を得意とするチーム。しっかり守り、しっかり攻めたい」と語った。
アルバムはこちら |