山梨県教育委員会・山梨県高等学校体育連盟・山梨陸上競技協会・毎日新聞甲府支局は11月3日、富士河口町の西湖畔周回コース(21.0975キロ)で、女子第18回全国高校駅伝競走大会山梨県予選を行った。11チーム(大月・白根オープン参加)が出場して紅葉に染まる西湖5区間で行われ、山梨学院のアンカー・小林みずき(2年)が2位の韮崎に22秒差をつける1時間13分00秒で都大路へのゴールテープを切った。山梨学院は、第5回、第6回と、第12回からの5連覇で、今回2年ぶり8回目の優勝となった。山梨学院は、12月24日に京都市の西京極陸上競技場を発着点に行われる全国大会出場権を獲得した。また、1位 山梨学院、2位 韮崎、3位 巨摩、4位 桂、5位 山梨農林、6位 日川は、11月25日に千葉県銚子で行われる女子第15回関東高校駅伝競走大会の出場権を獲得した。なお、男子は山梨学院が9連覇を達成した。
女子11チーム(大月・白根高校オープン参加)が午前11時10分に、西湖レストランハウス前を一斉にスタートした。山梨学院高は、1区のオバレ・ドリカ(2年)が、「スタートは緊張した」と言いながらも、すぐに先頭に出て独走態勢に入った。「2キロに入り、リラックスして走れた」と、2位の韮崎を引き離す。「コンディションは良かった。自分のペースで走ることができた。チームのために頑張った。気持ちが良かった」と、6キロの目標タイムを6秒上回る19分を00秒で区間1位の走りで、2位の韮崎高校に1分38秒差をつけ、麦わら帽子店1区中継所で待つ2区の外川(2年)に襷を渡した。
2区の外川友香(2年)は、「しっかり、自分の仕事ができるように」と襷を受け取った。1キロの入りが「丁寧に入り過ぎて、決めたタイムより遅かった」。「昨年、韮崎に負けて1年間しっかり遣ることをしてきた」と、自分を奮い立たせた。依然として、ペースが上がらない。「監督の『楽しく走ろう』『リラックスして走ろう』を思い出しペースを掴んだが」しかし、「全般的に力みがあり、自分の走りができなかった」と、4.0975kmの目標タイムを26秒下回る14分を46秒で区間2位の走りで、2位の韮崎高校に1分12秒の差で、西湖漁業組合駐車場前2区中継所で待つ3区の保坂主将に襷をリレーした。
3区の保坂衣里(3年)は、襷をもらうとき「都大路につながる大会は初めての経験だったのでプレッシャーだった」。走るうちに「自分のできることを精一杯やろう」と吹っ切った。しかし、「1キロはあまり走りがよくなかった」。「2、3キロ付近で、沿道の応援に後押しされて、走りにリズムが出てきた」。「ラストは、襷を取って全力で渡す走りをした」と、3キロの目標タイムを18秒下回る区間2位の走りで、2位の韮崎高校に48秒の差で、西湖漁業組合駐車場前の3区中継所で待つ4区の鈴木に襷を渡した。
4区の鈴木香和(3年)は、「ここまで皆が頑張って、差を広げてきてくれたので、次の人にも楽をしてもらうために良い走りをしよう」と襷を受け取った。1キロは「丁度、設定どおりだった」。「2キロに入り、ペースが落ちた。いつものように、足も動いていたし、体もきつくなかった」。3キロの目標タイムを10秒遅れたが区間1位の走りで、2位の韮崎高校に1分38秒の差で、森下キャンプ場バス停の4区中継所で待つ待つ5区のアンカー小林に襷を託した。
5区アンカーの小林みずき(2年)は、「皆がつないできた襷なので、このままの順位でゴールまでつなごう」と襷を受け取った。「1キロの入りは遅かった」。「韮崎が追ってくるのが怖かった」「2キロで、ペースを上げ韮崎から逃げることに心掛けた」。「折り返し地点で、必死で追ってくる韮崎の選手が見えたので、必死で歯を食いしばって逃げた」という走りで、2位の韮崎に22秒差をつける1時間13分00秒で、歓喜のゴールテープを切った。
保坂衣里主将は「都大路出場は嬉しかったが、練習の成果が出しきれていなかった。この結果を、ばねに一人ひとりベストを出してほしい」と述べた。
渡辺繁夫監督は「女子は2年ぶり8回目の優勝となった。昨年負けた悔しさを全員で勝ち取ろうと誓った。10月の14日県の記録会で韮崎にトラック競技では負けていたが、うちはロードと団結力が強いので心配はしていなかった。山梨学院は6月に創立60周年を迎えた。私も還暦を10月に迎えた。子供たちがともに還暦を祝ってくれた。今年の4月に埼玉での校長職を1年速く辞め、都大路で存在感のあるチームを育てるために山梨学院高の駅伝の監督に就任した。その第一歩が選手とともに、踏み出せて感無量です。都大路では、一つでも上を目指し来年、再来年とつなげる駅伝を心掛けたい。少しでも多くテレビに写る位置で勝負したい」と語った。
順位は、優勝・山梨学院高校(1時間13分00秒)、2位・韮崎高校(1時間13分22秒)、3位・巨摩高校(1時間21分04秒)、4位・桂高校(1時間23分10秒)、5位・山梨農林高校(1時間26分13秒)、6位・日川高校(1時間27分46秒)、7位・都留高校、8位・北杜高校、9位富士学苑高校、大月高校と白根高校はオープン参加となった。
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