山梨学院大学水泳部(神田忠彦監督)は12月12日、山梨学院広報スタジオで加藤ゆか選手アジア大会水泳銅メダル共同記者会見を行った。神田忠彦監督は「加藤 (2年)は、カタールのドーハで行われたアジア競技大会7日の競泳女子50メートルバタフライで3位になった。加藤は決勝で、日本水泳連盟が定める国際大会派遣標準記録を切り、標準記録2の27秒22を突破する26秒98をマークした。来春の3月オーストラリアのメルボルンで行われる、第12回世界水泳選手権水泳競技大会への出場が濃厚となった」と述べた。加藤選手は「大会エントリーが4番だったので、とにかくメダルが欲しかった。銅メダルが取れてよかった。今後は世界選手権、そして北京オリンピックを目指したい」と語った。
加藤ゆか選手は、愛知県豊川市出身で20歳。生後6か月でベビー水泳を始めた。小学校2年生で選手コースに入り毎日練習するようになった。中高はジュニア強化選手。桜丘高校から山梨学院大学に入学した。入学後は、神田監督の指導のもと、スプリントに磨きをかけ今年の2月の日本短水路選手権50メートルバタフライで26秒38の日本新記録をマークした。また、4月の日本選手権で初優勝しアジア大会の切符を手にした。
アジア大会で4位の中国の選手に100分の1秒差で勝ち銅メダリストとなった加藤ゆか選手は、「長い間、外国で過し疲れていますが、メダルが取れて気分は良いです。50メートルバタフライ一本で、初出場で最終日まで競技がなく不安もありましたが、それよりもワクワク・ドキドキ、早く泳ぎたいと思っていました。午前の予選を26秒91の自己記録の3位で通過ができ、決勝でも他の選手を意識することなく自分の泳ぎで、メダルをとることができて大変自信になりました。ゴールしたあと、電光掲示板を見ると3位だったので嬉しかったです。ただ、タイムが予選より悪かったのでチョッピリ悔しかったです。これからトレーニングに励み筋肉をつけて、大きな泳ぎが出来るようにし、3月の世界水泳選手権水泳競技大会では、26秒前半で泳ぎ結果を出したいと思います。オリンピックは、50メートルバタフライは無く、100メートルです。私は、100メートルは結果が悪いだけで、50メートルと同じように好きです。今後、日頃の練習でもっとスピードをつけ、後半もバテないようにして、絶対オリンピックに出たいと思います。2008年の北京オリンピックは、決勝に残って笑顔で終わりたいです」と、大会の報告と今後の抱負を語った。
神田忠彦監督は「オリンピックを目指すために、ウエイトに特化するなどの180度練習を変えることは無い。水泳は柔軟性と筋力のバランスが必要。今までやってきたことの、質を高める練習に徹する。加藤は25メートルまでのスプリントは、世界のトップクラス。このスプリント能力を、さらに伸ばす練習で、優越感の中で鍛えて行きたい。まず、3月18日から4月1日に行われる世界水泳選手権水泳競技大会を目標に頑張りたい。北京オリンピックまでには、世界の100メートルのスプリンターを目指す」と、育成方針を述べた。
加藤ゆか選手プロフィール
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