第83回東京箱根間往復大学駅伝競走出場選手
昨年準優勝の山梨学院大公開練習にマスコミ22社
〜 3位以内目指して マスコットと出陣のポーズ ! 〜
 

山梨学院大学陸上競技部は12月15日、甲府市の山梨学院川田未来の森『運動公園』陸上競技場でマスコミへの公開練習を行った。箱根駅伝エントリー選手16名と上田誠仁監督、飯島理彰コーチが、読売新聞社、日本テレビ放送網、スポーツ報知など報道22社の取材を受けた。上田誠仁監督は「20年間市営の陸上競技場を借り練習してきましたが、創立60周年にあたる今年の10月に総面積約6万uの運動公園の中に、第4種公認陸上競技場(400mトラック6レーン、夜間照明完備)、1Kのジョギング走路が併設された念願の陸上競技場が完成しました。これに報いるためにも総合3位以内を目指しチーム一丸となって頑張りたい」と挨拶した。集合写真では、大手町と芦ノ湖で応援する山梨学院のマスコットのアルティとベッキーも加わり、箱根駅伝での活躍を誓う出陣のポーズをとった。

12月8日の早朝6時に甲府市の緑が丘体育館前で第83回東京箱根間往復大学駅伝競走出場エントリー選手16名が発表されたが、改めて陸上競技部の辻大和主務から、レースで安定感抜群の主将の小山祐太(4年・佐久長聖)、スピードが持ち味の荒木宏太(4年 鎮正)、ハーフを3分台で走り力をつけた飯上幸哉 (4年・智辯学園)、4年連続メンバー入りと経験豊富でチームの中心選手の大越直哉(4年・高田)、4年間コツコツやってきた努力家の小野智弘(4年・亘理)、ストレッチを念入りに行い故障知らずの折戸勇一郎(4年・鹿児島南)、チームのムードメーカーの末次弘明(4年・八女工業)、下級生からの信頼がある鍋谷紀之(4年・奈良育英)、ハーフを3分台で走り長い距離への対応がでてきた栗原圭太(3年・世羅)、乗ったら強い思い切り前に行く篠原祐太(3年・飯能南)、スピードがありラストスパートには定評がある中満勇太(3年・小林)、一定のペースで走ることができる松村康平(2年・清風)、チームに新たな勢いをつけてくれる宮城真人(2年・開新)、学生最強でチームに活力をもたらすメクボ・J・モグス(2年・山学大附属)、気持ちが強くロードに強い山本真也(2年・報徳学園)、将来のエース候補の大谷康太(1年・出雲工業)が、報道陣に紹介された。
エントリー選手発表アルバム

昨年13位から1位の12人抜きを演じているモグスは「今年の夏、母国ケニアで、交通事故で逝去したジョセフ・モガンビ・オツオリさんhttp://www.yguppr.net/topicbn/tbnvol559.htmlの死を知り3日間気力をなくした。監督、コーチに促されて、やっとの思いで練習を開始した。未だに、陸上競技場にある鎮魂のモニュメントをみると、悲しみが込み上げてくる」と目頭を押さえた。「山梨学院高校への進学を勧めてくれたオツオリさん、オツオリさんのためにも区間新記録を狙い恩返しがしたい。前回は、ラスト1キロが4分半かかった。今回はラスト1キロを諦めずに頑張り、区間新記録を狙いチームに貢献したい」と決意を語った。

飯島理彰コーチは「11月下旬組みと、12月上旬組みに分かれて、走り込みを行った。8日のエントリー選手16名は、この走り込みで絞られた。今は、この疲れをとっている期間。チームは怪我人も無く、箱根に向け部員一致団結して順調にきている。29日には区間エントリーし、本番では16名から10名に決定しなければならない。本番では、監督もコーチもチームメイトも無力だ。各選手が自分の持っている力と可能性を出し切るしかない。納得した走りができるよう調整してもらいたい」と述べた。

上田誠仁監督は「昨年、箱根メンバーから外された選手が、その翌朝『僕の箱根は終わったが、チームの箱根の戦いはこれからなので頑張りたい』と私に語りかけてきた。今年のチームは、昨年のチームの良さを継承している。はずされた選手も良いおにぎりになるよう貢献してもらいたい。選手は、コシヒカリやササニシキなどのブランド米でなくても、皆で丹精込めて炊き上げ、塩加減を整えて、一粒・一粒を程よく握ると、美味しいおにぎりができる。昨年と同様、今年のチームもおにぎりをスローガンとした。『A・B・Cを合言葉に‘決意と挑戦’』。Aは、Attitude=態度という意味で、あくまで学生競技者として臨む。Bは、Basic=基本・基礎という意味で、基本・基礎をしっかり。Cは、Confidence=信頼という意味で、仲間の絆を大切に。このA・B・Cをしっかりして、意思を固めてもらいチャレンジしてもらいたい。今年は、3位以内を目指して頑張りたい」と語った。

本大会は1月2日・3日、往路5区間108.0km、復路5区間109.9kmの10区間全長217.9kmを、20チームが参加して行われる。山梨学院大は、今回で21年連続21回目の出場となる。過去の戦績は、総合優勝3回(第68回、第70回、第71回)、総合準優勝5回(第67回、第69回、第73回、第79回、第82回)と、結果を残しているだけに期待が持てる。
アルバム