日本陸上競技連盟、全国高校体育連盟、毎日新聞社などは12月24日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に、女子第18回全国高校駅伝競走大会を行った。47校が参加して、女子5区間21.0975kmのコースで行われた。山梨県代表の2年ぶり8回出場の山梨学院は、1区のオバレ・ドリカ(2年)が自己ベストを大きく下回るタイムで区間4位と出遅れると、2区・3区と崩れた。しかし、岸麗佳(1年)が自己新記録で踏ん張り最終区に繋いだが、最後まで波に乗ることなく目標タイム1時間10分45秒をマークできずに、1時間11分58秒で28位となった。女子優勝は、兵庫県代表の須磨学園が1時間7分34秒で3年ぶり2度目の優勝を飾った。
【女子】10時20分の西京極陸上競技場は、天候 曇り、気温 8.5度、湿度 86.0%、風 北東、風速 0.1m/sの、コンディション。
山梨県代表の山梨学院は、1区 オバレ・ドリカ(2年)、2区 森永千晶(2年)、3区 鈴木香和(3年)、4区 岸麗佳(1年)、5区 外川友香(2年)の5名で臨んだ。
1区[6km 西京極陸上競技場から平野神社前]
1区オバレ・ドリカ(2年)は、前列11番目(外側4番目)からスタートした。集団は競技場をゆったりとしたペースで1周。ドリカは、競技場を出て石畳をトップ集団で走る。1キロ3分10秒で走行。中間点を過ぎてドリカ、青森山田のフェリスタ・ワンジュグ、仙台育英の絹川愛、立命館宇治の夏原育美、世羅のテレシア・ワングイなどの7人がトップ集団。ラスト1キロで仙台育英の絹川愛がラストスパート、これを青森山田のワンジュグが追う展開。ドリカは19分35秒の4位で、第1中継所の平野神社前で待つ、2区森永に襷を渡した。1位 仙台育英 絹川愛(2年・宮城)、2位 興譲館 高島由香(3年・岡山)、3位 青森山田 フェリスタ・ワンジュグ(1年・青森)、4位 山梨学院 オバレ・ドリカ(2年・山梨)、5位 小林 永田あや(2年・宮崎)。
2区[4.0975km 平野神社前から烏丸鞍馬口]
2区森永千晶(2年)は、ドリカから4位で襷を受けると、1キロ急な登りを上がり、3キロを下るコースを、西大路通、北大路通、堀川通、紫明通、烏丸通と走り、14分07秒で区間34位、チーム順位を16位として、第2中継所の烏丸鞍馬口で待つ3区鈴木に襷を手渡した。1位 仙台育英 ミリアム・ゲシュール(2年・宮城)、2位 興譲館 生島希乃(3年・岡山)、3位 須磨学園 小林祐梨子(3年・兵庫)、4位 常磐 狩野温子(3年)、5位 立命館宇治 竹中理沙(2年・京都)。
3区[3km 烏丸鞍馬口から折返し<室町小学校前>から北大路船岡山]
3区鈴木香和(3年)は、森永から襷を受け取り約400mで室町小学校前を折り返し、丸太町通、東大路通、今出川通、白川通、宝池通を走り、10分24秒で区間30位、チーム順位を19位として、第3中継所 北大路船岡山の4区岸に襷を繋いだ。1位 仙台育英 阿部有香里(2年・宮城)、2位 興譲館 小原怜(1年・岡山)、3位 須磨学園 村岡温子(3年・兵庫)、4位 常磐 松村厚子(1年・群馬)、5位 山形城北 高宮彩香(3年・山形)。
4区[3km 北大路船岡山から西大路下立売]
4区岸麗佳(1年)は、鈴木から襷を19位で受けると、1キロ上がって2キロの急坂、後は小さなアップダウンのコースを走り、小さい起伏の北大路通、西大路通に入ると長く急な下りを駆け下りた。岸は自己新記録となる10分16秒で区間39位、チーム順位を22位とし、第4中継所 西大路下立売の5区アンカーの外川に襷を託した。1位 須磨学園 広田愛子(2年・兵庫)、2位 仙台育英 矢部瞳(1年・宮城)、3位 興譲館 片岡皓子(3年・岡山)、4位 常磐 高山さつき(1年・群馬)、5位 立命館宇治 藪野愛美(2年・京都)。
5区[5km 西大路下立売から西京極陸上競技場]
アンカーの外川友香(2年)は、前半は1キロ下がって上がって下がり、後半はほぼ平坦な、西大路通、五条通、競技場というコースを走り、17分36秒で区間40位とし、チーム順位28位の1時間11分58秒でフィニッシュした。山梨学院は、ドリカの4位を堅持できなかった。1位 須磨学園 永田幸栄(3年・兵庫)、2位 興譲館 前田美江(2年・岡山)、3位 仙台育英 沼田裕貴(3年・宮城)、4位 常磐 須貝倫子(2年・群馬)、5位 諫早 桐谷瞳(3年・長崎)。
オバレ・ドリカ(2年)は「自己ベストは出せなかったけれど、初めての都大路を走れて嬉しかった。順位も1位・2位を狙っていたが、4位と振るわなかった。来年は、1位・2位を狙いたい」と述べた。
保坂衣里主将(3年)は「順位とタイムは悪かったが、一人ひとりはベストを尽したと思う。3年生1人で、後は後輩達なので、今回のレースの反省をしっかりして、来年の都大路に生かしてもらいたい」と語った。
箱崎孝久コーチは「女子は最高の仕上がりだったが、1区ドリカの入りが遅くタイムが伸びなかった。そのために、後続集団のペースメーカーになってしまった。チームは少しずつペースを崩し後手に回った。1年2年が主体なので一皮むけて来年再チャレンジしてもらいたい」と述べた。
渡辺繁生監督は「女子の調子は、こちらに入っても上がっていたので、20番前後はいけると思った。若いチームでプレッシャーに負けた。そのなかで、4区の岸麗佳(1年)は、自己ベストをだし良く頑張った。1区のドリカは気温が低く出遅れた。それが2区の森永千晶(2年)に重く圧し掛かった。強豪に追われて、レースの流れをつくることができなかった。この経験を来年に繋げたい」と語った。
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