第30回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会(初日)
藤本(山学)500M 2位 1500M 5位 復活実感
〜 伊藤(山学)不運 500・1500M 準決勝敗退 〜
 

日本スケート連盟(橋本聖子会長)は2月24日、京都府・京都アクアリーナで第30回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会(初日)を行った。大会は男女の1500m、500mが行われ、山梨学院大男子の藤本貴大(4年)は、500m2位、1500m5位となり復調の兆しを見せた。伊藤潤二(3年)は、1500mで失格、500mはスターの出遅れで準決勝敗退となった。種目別優勝は、男子はトヨタ自動車の寺尾悟が、女子はALSOK綜合警備の神野由佳が、共に2種目を制覇した。今大会は、2月10日・11日に大阪府・なみはやドームアイススケート場で行われた第17回全日本ショートトラックスピードスケート距離別選手権大会の得点と合算して順位を決め、世界選手権大会(ミラノ)及び世界チーム選手権大会(ブダペスト)の日本代表選手を選考する。山梨学院大の藤本、伊藤は明日の1000mに全てを賭ける。


第30回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会(初日)は、男子は、寺尾が1500m、500mを制した。女子は神野が1500m、500mを制した。これで、男子の寺尾と女子の神野は、世界大会代表権をほぼ手中に収めた。男子の寺尾は完全種目制覇を狙う。女子は神野が、全日本ショートトラックスピードスケート距離別選手権大会3種目を制覇し、完全優勝4連覇を達成したのに続き完全優勝を目指す。伊藤は得意の1000mで距離別選手権大会に続き寺尾の完全優勝阻止できるか、または復調した藤本が阻止するかに注目が集まる。
藤本貴大は「再び500mで寺尾選手に挑戦できるチャンスに巡りあえたが、手が届かなかった。前回よりも前向きの気持ちで臨んだだけに、負けたショックは大きい。しかし、前回の距離別選手権大会と今大会で復活の兆しが実感できた。世界を目指すには、まず日本でトップに立たなくてはならないので頑張りたい。明日は、残された種目で1位獲得に向け全力で挑みたい」と述べた。
伊藤潤二は「1500mは準決勝で、外から抜きに行ったところで、インから入ってきた選手と接触して、残念なことに失格となった。500mでは準決勝で、スタートに失敗して最後尾でのレースとなった。最後で、3位に上ったものの決勝進出を逃した」とレースを振り返った。「明日は、今日のことは全てをリセットして、新たな気持ちで臨みたい。果敢に挑戦していく」と力強く決意を述べた。
篠原祐剛コーチは「伊藤は1500mの準決勝は決勝にいけるケースだった。500mの準決勝でも、スタートが釈然としない。伊藤にとって今日は災難だった。藤本はこの所、レースの作戦を変えていることが功を奏している。2人ともこれが実力でないので、明日は気持ちを入れ替えて闘ってもらいたい」と、語った。
川上隆史監督は「今日ほど情けないことはなかった。本当に悔しい。山梨学院に逆風が吹き荒れた。伊藤に対するジャッジ、レースの組み合わせ、転倒と最悪の流れだった。実力が三分の一しか出せなかった。その中で、藤本の500m2位は救いとなった。明日は、流れを山梨学院に呼び込みたい」と語った。
アルバムはこちら