学校法人山梨学院(古屋忠彦理事長)は4月1日、同法人のメモリアルホールで、平成19年度山梨学院辞令交付式を行った。古屋理事長は「変わりゆくわが国の教育の動向をしっかりと見極め、これからも学園づくりの目標である『個性派私学の雄、未来型学園のモデル校、地域文化の創造拠点を目指し、活力あふれる学園づくり』に、改めて専念してまいりたいと思います。教職員の皆様は、私学の山梨学院に課された社会的使命を、これまでにも増して強く意識され、本法人の教育活動に全精力を傾注していただきますよう重ねてお願い申し上げます」と、約500名の教職員を前に式辞を述べた。新採用27名、併任8名、昇格14名、退職20名が紹介された。
古屋理事長は、「本法人の歴史を30年スパンで区切ってみますと、まず1946年(昭和21年)の誕生から1975年(昭和50年)までの30年間、これが『山梨学院建学第一章』で黎明期・建設前期にあたります。続いて1976年(昭和51年)から、昨年2006年(平成18年)までが『山梨学院建学第二章』にあたり、現在の山梨学院の主要な経営哲学はこの時代に打ち立てられました。学園の大いなる前進がはかられ、本法人の存在感を社会に示すことのできた右肩上がりの建設後期・躍進期であったと位置づけられます。そして、次なる30年をあえて、本学の新しい建学期に位置づけ、学園づくりの目標を、『個性派私学の雄』、『未来型学園のモデル校』、『地域文化の創造拠点』を目指す、としました。『山梨学院建学第三章』のスタートです」と述べた。
『個性派私学の雄』について、「『個性派私学』とは、創意を活かす私学であり、他の模倣は避け、創造性豊かで他に例のない特色を創り出す私学であります。教職員一人一人が主体的に改革に取り組み、特色づくりに成果をあげれば、学生生徒はその個性的教育の感化を受け、おのずと個性が形成されるはずであります。この『個性派私学の旗手』というスローガンは、これまで16年の経過の中に、学内に浸透し、教育活動の成果や教育環境の整備状況等において、その達成度が合格点をもらえる高さにまで到ったと見てよいと思います。創立60周年を通過した本年度は、これまでの『個性派私学の旗手』から『個性派私学の雄』に学園の統一スローガンを高め、これに敢然と挑戦できるレベルの私学にまで成長したと自負しています」と述べた。
『未来型学園のモデル校』について、「教育本来の使命に立脚した『人間の塔』をめざして努力することであります。そのためには、時代を先取りし、生涯学習体制、情報化、国際化社会の動きを踏まえた上で、多彩な教育プログラムを展開しなければなりません。また、キャンパスライフの充実、学生、生徒たちの福利厚生サービスの充実、非カリキュラム要素の整備、充実も必要」と語った。
『地域文化の創造拠点』については、「大学院から幼稚園までのそれぞれが、地域社会への情報発信基地としての学校になることであります。そして、有為な人材を育成することはもとより、学校のもつ知的財産、教育文化資産を積極的に提供し、地域文化の発展に寄与することであります」と述べた。
「このような、三つの目標をめざし、活力あふれる学園づくりを推し進めることが文字通り、学園づくりの最終目標であります」と結んだ。
山梨学院は、山梨学院建学第三章のスタートを機に、教職員の優れた研究業績、優れた教育実践、優れた学校運営、更に優れた社会貢献を顕彰する、『教職員特別顕彰制度 ― 山梨学院理事長賞 ― 』を本年4月1日付けで創設した。
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