山梨学院広報室
加藤ゆか競泳選手
日本100Mバタ女王
〜世界スプリンターとして 北京オリンピック目指す〜

今、加藤ゆかの活躍に注目が集まる。競泳バタフライの加藤は、2007年に入り、日本短水路選手権50M・100Mの日本新記録保持者。アジア大会3位。世界大会10位。日本選手権の50M2連覇、100M初優勝と2冠を達成するなど光り輝いている。加藤は、愛知県豊川市出身、「生後6か月で、母親に連れられベビー水泳を始めました。小学校2年生で選手コースに入り毎日練習するようになりました。中・高はジュニア強化選手でした。桜丘高校から山梨学院大学に入学し、神田コーチと出会って水泳への思いが変わりました」という、20歳の大学3年生。

加藤は神田忠彦監督のことを、敢えてコーチと呼ぶ。入学後、加藤は神田コーチの独特の指導に触れ「練習での泳ぐ時間や距離は、高校のときと変わっていませんが、水泳と真剣に向き合うようになりました。大学に入って、世界大会やオリンピック出場を目標に据えることができました。その分、練習の質が高まり、しんどいし辛いです。でも、コーチを信頼しているので、乗り越えられているし、毎日が楽しい」とはにかみ話す。
加藤は神田コーチとスプリントに磨きをかけ2006年2月の日本短水路選手権50Mで26秒38の日本新記録をマーク。4月の日本選手権で初優勝し、アジア大会の切符を手にして初出場を決めた。加藤は「予選を26秒91の自己記録で通過ができ、決勝でも他の選手を意識することなく自分の泳ぎで、銅メダルをとることができて大変自信になりました」と、自己新記録と世界選手権の標準記録を突破しての銅メダルを獲得した。
神田コーチは2006年12月12日、山梨学院広報スタジオで行われたアジア大会水泳銅メダル共同記者会見で「加藤はオリンピックを目指すために、ウエイトに特化するなどの180度練習を変えることは無い。水泳は柔軟性と筋力のバランスが必要。今までやってきたことの、質を高める練習に徹する。加藤は25Mまでのスプリントは、世界のトップクラス。このスプリント能力を、さらに伸ばす練習で、優越感の中で鍛えて行きたい。まず、3月18日から4月1日に行われる世界水泳選手権水泳競技大会を目標に頑張りたい。北京オリンピックまでには、世界の100Mのスプリンターを目指す」と、育成方針を述べた。
初の世界大会出場となったメルボルン。加藤は「緊張したが世界が相手なので、『やるだけのことはやる』というチャレンジャー精神で泳ぎました。記録的には納得がいきませんでしたが、自分の力は出し切れました」と、10位と健闘した。
むかえた日本選手権、加藤は50Mの女王として臨んだ。「プライドが邪魔をして力み、最後のタッチが合わなかった」と、タイムは予選会での記録を0.03秒下回るものの2連覇を達成した。100Mは「今までやってきたことを信じて、自分だけを見つめて、初優勝を目指し集中して泳ぎました」と、日本歴代2位の58秒78で初優勝した。
加藤は「日本歴代2位の58秒78は、世界大会で決勝進出できるかどうかの記録です。コーチのプランで、1年間しっかり練習し、まずは北京オリンピック出場を目指したい」と語った。加藤はコーチと二人三脚で、名実ともに日本の100Mのスプリンターとなり、いよいよ世界のスプリンターとして名乗りを上げる。
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