前半、山学附は一進一退の攻防から13分、パスで相手を崩しMFの7番・碓井鉄平(1年)がシュート、これがゴールポストに跳ね返されて得点好機を逸した。これでリズムを崩した山梨学院は一転して守勢に回った。17分、明誠の怒涛の攻めがゴールに押し寄せた。ゴールキーパーが前に出た瞬間かわされ、無人のゴールにシュートが放たれた。ゴールインと思われた瞬間、DFの4番・藤本拓麻(2年)がスライディングしてクリアーし、チームの絶体絶命の危機を救った。明誠の優位のまま前半が終了した。
後半、立ち上がりから明誠の足がとまった。シュートやコーナーキックで相手にプレッシャーを掛ける。明誠ベンチから「完全に足が止まっているぞ」と檄が飛ぶ。後半27分FWの10番・清水恒太朗(2年)がFWの12番・木村和馬(2年)の右からのパスを左サイドで受けるとキックフェイントして、右足でシュートし、ゴール右に決め1対0とした。残り時間も山学附の足はとまることが無く終了のフォイスルが鳴った。
スライディングでチームの窮地を救ったDFの4番・藤本拓麻(2年)は「DFの仕事ができなくて、自分で招いたピンチだったので必死でゴールインするのをとめた。次の試合では、攻撃の芽を早めに摘み取りたい」と述べた。
後半27分決勝点を奪ったFWの10番・清水恒太朗(2年)は「木村君からのパスをトラップして、ペナルティーエリアだったので、相手がスライディングしてくると思いキックフェイントを掛けて相手をかわし、空いていた右コースに無心でシュートを打った。チャンスはあったのに、ただ一本決まっただけなので次の試合までに修正したい」と述べた。
キャプテンの MFの8番・佐野功治(2年)は「前半は、最悪だった。パスをつなげなくて、相手に主導権を取られた。13分に、パスで相手を崩して碓井君のシュートがゴールポストに跳ね返されたが、このプレーが自分達のサッカーの形。前半の良いところは、このプレーだけだった。後半は、途中後退の和馬君が前でキープしてくれてコーナーキックが取れ、チームはリズムに乗った。決定的チャンスが幾度かあったが、そのチャンスをものに出来ないでいたとき、清水君が決めてくれて勝つことができた。次の試合は、前半からリズムに乗り決定球を増やして、どんどん点を取るサッカーを心掛けたい」と語った。
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