山梨県高体連サッカー部は5月11日、小瀬陸上競技場と山梨学院サッカー場で第59回山梨県高校総体サッカー競技兼関東大会予選最終日の決勝戦と3位決定戦を行った。山梨学院高校は、小瀬陸上競技場サッカー場で甲府東高校と対戦。ともに決定球がなく、前半・後半0対0とし、5人のPK戦へ。守護神の1番・岡西宏祐(2年)は腕を高く伸ばして広げ、相手キッカーを威圧する。岡西はキッカーの助走とともに、右に飛んだ。キッカーのボールがゴール枠外の右サイド上を通過した。山学附は、1人目9番・高橋潤(2年)、2人目10番・清水恒太朗(2年)、3人目7番・碓井鉄平(1年)、4人目6番・金藤孝志(2年)、5人目8番・佐野功治キャプテン(2年)の全員が決め、5対4とし、強化育成2年目で初優勝を飾るとともに、総体の得点9点を獲得した。6月に東京で行われる関東大会に、1位 山学附、2位 甲府東、3位 帝京三が出場することが決定された。
午前10時決勝戦のホイッスルが小瀬サッカー場に鳴り響いた。1・2年生軍団の山学附は、強風が吹き荒れる中、風下でプレーを余儀なくされた。甲府東の風上の利点を生かす攻撃や再三のコーナーキックをDF陣が必死でクリアーする。20分、コーナーキックからのシュートがゴールポスト中央上段ぎりぎりを目掛けてくる。間一髪、GK1番・岡西宏祐(2年)がジャンプして手を伸ばし弾き飛ばして、チームの窮地を救った。その10分後、MFの9番・高橋潤(2年)のセンターリングを、FWの11番・金子亮介(2年)がヘディングシュートで決めたかと思ったが、相手の好セーブにあい前半を0対0で折り返した。
後半に入り、風上に立った山学附は、左サイドからミドルシュートを連発するが、ゴールを捕らえることができない。甲府東の風下から粘りのある攻撃に再三苦しめられるが、DF陣が踏ん張る。14分、甲府東の右サイドからの決定的なチャンスをDF陣がプレッシャーをかけ、相手シュートを右ゴールポストに、そのリバウンドも阻止し守りきった。23分セットプレーを得ると、右サイドの長い距離からMFの9番・高橋潤(2年)が直接ゴールを狙ったが、相手のゴールキーパーに阻止された。試合は白熱した中、ホイッスルがなり0対0で終了した。
5人のPK戦に入り、相手先攻で開始された。守護神の岡西宏祐(2年)は、腕を高く伸ばして広げ、相手キッカーを威圧する。岡西はキッカーの助走とともに、右に飛んだ。キッカーの蹴った球がゴール枠外の右サイド上を通過した。山学附は、1人目9番・高橋潤(2年)、2人目10番・清水恒太朗(2年)、3人目7番・碓井鉄平(1年)、4人目6番・金藤孝志(2年)、5人目の8番・佐野功治(2年)全員が決め、5対1で初優勝し、総体の得点9点を獲得した。
■岡西宏祐(2年)ゴールキーパーは「PK戦の前に、中島駿介君(2年)・(サブキーパー)と、どちらともなく『2人で守ろう』と言葉を交わした。後ろには、部員全員が守っていてくれると思ったら集中できた。皆の思いが伝わり、相手のキッカーのボールを枠外に蹴らしたのだと思う」と述べた。
■佐野功治(2年)キャプテンは「1・2年のチームで、初優勝ができて嬉しい。苦しい時間帯もあったが、DF陣が良く守ってくれた。PK戦で、最後のキッカーとして登場し、少しはドキドキしたが、U17代表の岡西君がGKなので、落ち着いて決められた。関東大会では、人とボールが動く自分たちのサッカーをして勝ちたい」と語った。
■高木理己監督は「韮崎戦と甲府東戦は運で勝てた。その運を引き寄せられたのは、選手が日々苦労した結果のご褒美だと思う。関東では、自分たちのサッカー、①攻守の切り替えが早く、②奪ったボールを失わずに、③苦しいゲームをものにできること、を目指し戦いたい」と語った。
■横森巧総監督は「これで、やっとスタートラインにつくことができた。これからが、正念場。山梨代表としての責任を感じなければならない。これからさらに練習を積み、県外と戦っても県民に期待をもたれるチームづくりを心掛けなければならない。関東大会は1・2年チームでは厳しい戦いになるだろうが、一つの大きな経験を積むことで、山梨のチームから倒したいと思われるような、チームづくりの切っ掛けになれば良いと思う」と語った。
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