全日本学生柔道連盟、関東学生柔道連盟は5月13日、埼玉県の県立武道館で平成19年度関東学生柔道優勝大会(男子)、関東学生女子柔道優勝大会を行った。山梨学院の女子は、5人制の3連覇を目指して臨んだ。試合は5校の総当り戦で行われた。山学大は4戦を3勝1敗で、淑徳大と筑波大と勝敗で並んだが、山学大が選手の対戦勝敗数で筑波大と淑徳大に勝り、3連覇(優勝3回)を達成した。勝ち抜き戦で行われた男子は、2回戦で埼玉大学に3対3となり代表戦で負け3位となった。男女ともに、6月に日本武道館で行われる全日本学生大会への出場権を獲得した。
山学大女子は5校の総当り戦で、1戦目を平成国際大学と対戦し3対0で勝った。2戦目、初の5人制大会となった第48回と49回で優勝した筑波大学に1対2と負け、3連覇の望みが遠のいた。迎えた3戦目、第50回・51回大会優勝の淑徳大学と対戦し、2対0として2勝1敗とした。最終戦を国際武道大学と対戦し2対0で勝ち、3勝1敗となった。淑徳大と筑波大の対戦で淑徳が筑波大学を破り、3勝1敗で3大学が並んだ。その結果山学大は、選手の対戦勝敗数(得失点)で、1位 山学大8勝2敗、2位 筑波大8勝5敗、3位 淑徳大7勝4敗となり、3連覇(優勝3回)を達成した。
山学大男子は勝ち抜き戦で、1回戦を国際武道大学と対戦し2対1で勝った。しかし、2回戦で埼玉大学に3対3で代表戦にもつれ込み負け3位となった。
■石井さやか女子主将(4年・宮崎日本大学)は「自分達の力で3連覇したのではないので、複雑な気持ち。全勝で優勝したかった。初戦は体が動かない中で、勝ててよい滑り出しができた。2戦目の筑波では、引き分ける所、勝てる所で、一人一人の選手が力を出し切れないで、試合が終わってしまった。全日本へ気持ちを切り替えて、それぞれの責任を明確にして、自分達の試合ができるように、部員全員で全日本2連覇に向けて頑張りたい」と述べた。
■山部伸敏女子柔道監督は「棚から牡丹餅、優勝させてもらった、の一言に尽きる。先鋒、次鋒で流れがつくれずに、噛み合わなかった。まだ、今のチームには、柱がいないのが昨年と異なり安定感を欠いている。とにかく、全日本に向けて、日々課題を持って、全員の総合力で2連覇できるようにチーム一丸となって頑張りたい」と語った。
■増渕暢男子主将(4年・白鴎大学足利)は「優勝を目指して頑張っていただけに、結果に満足できない。試合で力を出し切ることは難しいが、最後まで技を掛けきることができなかった。スタミナ不足など、それぞれの課題が分かったと思うので、それぞれが練習で追い込んで、全国大会ではベスト8以上を狙っていきたい」と述べた。
■西田孝宏総監督は「女子は、なんとか3連覇できた。内容はともかく、勝負の世界だから、連覇できてホッとしている。筑波大に1敗して他力本願となり、淑徳大が筑波大に勝って得失点差で命拾いした。しかし、全国大会はトーナメント戦なので、このようなわけには行かない。一度負けたら終わり、2連覇できるように、気を引き締めて修正してもらいたい。男子は、勝てる試合を逃してしまった。選手の粘り、精神的な弱さが出てしまった。後、一ヶ月と10日余り、1日たりとも無駄にしないで、これらの課題を克服して、全国大会で昨年のベスト8を越えてもらいたい」と語った。
アルバム:平成国際大学戦 | 筑波大学戦 | 淑徳大学戦 | 国際武道大学戦 | |