山梨学院広報室
天皇賜杯第76回日本学生陸上競技対校選手権大会
山学大男子
1万m モグス大会新記録で初優勝 〜2位以下周回遅れに〜
1500m 津川4位 〜予選自己新記録で波に乗る〜
 

日本学生陸上競技連合(保利耕輔会長)は6月8日、東京の国立競技場代々木公園陸上競技場で天皇賜杯第76回日本学生陸上競技対校選手権大会第1日目が行われた。男子10000m決勝は34選手で争われ、山梨学院大のメクボ・モグス(3年)は、2週目を5、6番手で通過すると、第3コーナー手前でス ピードを上げトップに躍りでると、そのまま独走。残り、70mでついに日大のギタウ・ダニエルらを抜き去ると、2位の順大・松岡佑起以下を1周遅れとする27分52秒79の大会新記録で初優勝した。この記録は、2004年に流経大のJ・ダビリの27分55秒81を3秒02更新した。また、男子1500m決勝で山梨学 院大の津川貴司(4年)が予選で3分49秒77の自己新記録をマークすると波に乗り、決勝では勝負に徹して4位となった。








午後6時、国立競技場代々木公園陸上競技場は、天候曇り、気温22度、湿度69パーセント、西北西の風22mの気象状況。注目の男子10000mは、34選手が出場して行われた。山梨学院大のメクボ・モグスは、第1グループ1列目の8コースからスタート。1周400mを順天大の小野裕幸が69秒で通 過、その後に東海大の佐藤悠基、國學大の山口祥太、モグスは4番手で通過。2週目、順天大の小野裕幸、奈良産大のダニエル・ムリュウ、國學大の武村佳尚、東海大の佐藤悠基、そしてモグスは5・6番手で通過。モグスは、第3コーナー手前でスピードを上げトップに躍り出た。その後を日大のギタウ・ダニエル、順大の松岡佑 起、順大の小野裕幸が続く。2000mは、1000mのラップを2分42秒と飛ばし、2位以下の選手を突き放す。さすがに3000mでは1000mのラップを5秒落としての通過となった。モグスは、4000mを1000mのラップ2分47秒で走り、周回遅れの選手を次から次とのみ込んで行く。5000mと6000m の1000mラップは2分48秒としたものの、7000mでは1000mラップを2分46秒と上げ奈良産大のダニエル・ムリュウを周回遅れとした。2位以下の、日大のギタウ・ダニエル、広経大のサムエル・ガンガらがデットヒートを繰り広げるのをしり目に、モグスは8000mの1000mラップを2分47秒と快調に飛 ばす。モグスは9000mに入っても爆走し、周回遅れの選手を次から次と吸収して行く。残り、70mでついに日大のギタウ・ダニエルらを抜き去り、2位の順大・松岡佑起以下を1周遅れとする27分57秒59の大会新記録で初優勝した。

メクボ・モグスは「大会新記録がだせて嬉しい。明日の5000mは、足が短いので飛ばして良いタイムを出したい。そして、さらに練習を積み、札幌ハーフマラソン、全日本駅伝と戦い、箱根に向けて頑張りたい」と満面の笑みを浮かべて語った。
上田誠仁監督は「モグスは、3月下旬から脹脛(ふくらはぎ)に違和感があったので、大事をとり走り込み、スピード練習をひかえ、調整練習の中で、関東インカレ2冠、そして新記録での優勝とよく頑張った。風は強かったが、それにしても、他の選手がけん制しすぎて、モグスの独走を許した。日大のギタウ・ダニエル選手、東海大の佐藤 悠基選手らが引っ張りきれなかったのが、2位以下が1周遅れとなる要因となった。27分台を走る選手がいる中で、27分台がモグス一人という記録が、それを物語っている。モグスの走りには、力強さはあるが切れがまだない。さらに上を目指すために、これから本格的な練習にチャレンジしてくれると思う。チームの津川貴司が15 00mで3分49秒77の自己新記録で決勝に進出し、決勝で4位に入る成長を見せてくれた。今年のチームのスローガンは『頑張り以上 更に真剣』。一生懸命努力しても、それを闘将する意識がないと結果は出せない。津川は、それを実践してくれた。篠原裕太キャプテンを始め全員が全日本駅伝、箱根駅伝に向けて燃えている」と語った。
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