全日本学生柔道連盟・毎日新聞は6月23日、東京都・日本武道館で平成19年度 女子16回全日本学生柔道優勝大会を行った。5人制の2回戦から登場した山梨学院大学は、国士舘大学に3対1、準々決勝で帝京大学に0対1で負けベスト8となった。山梨学院は準々決勝で昨年2連覇を目指す帝京大学と対 戦して、1対1の内容勝ちで勝ち波に乗り、決勝で東海大学と対戦し勝ち、女子柔道創設7年目で初優勝を飾った。しかし、今年は先鋒が50秒という早さの合わせ技で一本負けし、出鼻をくじかれ波に乗れず、昨年とは裏腹に連覇を阻まれた。
山梨学院は、2回戦国士舘と対戦。先鋒の上田菜々(2年・敬愛女子)は勝ち、次鋒の佐々木梓(3年・埼玉栄)も勝ち、中堅の小澤理奈(3年・弥富)は引き分け、副将の谷口亜弥(1年・桐蔭学園)は勝ち、馬場尚美(4年・宮崎日本大学)が負けて3対1とした。
準々決勝では帝京大学と対戦し、先鋒の高部由美(3年・横須賀学院)が50秒という早さの合わせ技で一本負け、次鋒の佐々木梓(3年・埼玉栄)、中堅の谷口亜弥(1年・桐蔭学園)、副将の石井さやか(4年・宮崎日本大学)が引き分けて、大将の谷本忍(3年・福岡工業大学附属城東)が両者反則負けと 0対1で敗れた。
■主将の石井さやか(4年・宮崎日本大学)は「国士舘大学戦は、初戦で少し硬かったがいつも通りのスタートが切れた。チームは練習を積み関東大会よりも気持ちも技術も一回り大きくなったが、帝京戦では相手の気迫が上回っていた。後輩にはこの悔しさをばねにして、来年は優勝旗を奪還してもらいたい」と 述べた。
■山部伸敏監督は「第1シードで臨んだ今年は、総合力のチームでポイントゲッターがいなく、気迫がなくチームに勢いがなかった。これから、稽古で柱になる選手をつくり、たくましく闘志みなぎるチームとなって、必ず女王の座に返り咲く」と来年を見据えて語った。
■西田孝宏総監督は「帝京戦は、先鋒は力があるのに気迫で圧され速攻で負け、誤算だった。このクラスになると、ミスをした方が負ける。あまりにも連覇を意識してプレッシャーに襲われ、勢い、気迫、激しさがなかった。しかし、山梨学院は若いチーム。来年はこの経験を生かし、技の破壊力を増し、選手が必 ず優勝に導いてくれると信じている」と語った。
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