山梨学院大学現代ビジネス学部(今井久学部長)と関東ニュービジネス協議会(池田弘会長)は7月2日、甲府市の山梨学院メモリアルホールで山梨学院大学現代ビジネス学部キックオフ記念講演会を開催した。会は、「地域ビジネスの川中島決戦 アルビレックス新潟・池田弘会長 VS ヴァンフォーレ甲府・ 海野一幸社長」と題し、サッカーと地域活性化を、現代におけるビジネスという切り口で行われた。財政難で存続の危機から奇跡のJ1昇格、そして残留という離れ業を成し遂げた両氏。池田弘会長は「県民を、新潟スタジアム見学会から無料招待、そして熱狂的なサポーターへと誘い、約4万2千人の集客に成功した。現在は約26億円のクラブ収入となった。新潟発、アジア1、そして世界1へ。世界の人 が、行ってみたい街、気になる街、新潟というようにしたい」と夢を膨らませ語った。海野一幸社長は「チームは経費削減をするところがなかった。存続の道は売り上げ増しかなかった。クリーニング屋さんにはユニホームの無料洗濯など、あらゆる業種の方に支援してもらう協賛システムの確立。年間100回を超える地域交流会 の開催。宣伝広告は、担架広告、砂場保護シート広告、単価の安いうちわ広告など独自の商品を開発。ホーム試合を長野県に持ち出すなど、様々なアイディアで勝負し黒字に転じた。2年後に山梨学院大に強化育成のサッカー部をつくってもらい選手の育成で良い関係を築きたい。ますます地域と連携を密にした運営 に努めたい」と語った。、全国から成功モデルと注目されている両氏の話だけに、会場に詰めかけた650名の聴衆者は、固唾をのんで聞き入っていた。
今井久学部長は「今年度、山梨学院大学の商学部が現代ビジネス学部に名称変更したことを契機に、学生達と創る21世紀のビジネスは、共生、生きがい、地球にやさしいなど、新たなコンセプトが必要で、地域社会を構築する新たなビジネスデザインの視点が不可欠と考え、教室だけでは得られないアクティブな 学びを実践するために、関東ニュービジネス協議会(NBC)に加入し産学の連携強化をはかった。また、『やまなしNBC』を発足することによって、地域社会との関係づくりの推進や学生に生きた学問が還元できると確信している。今回の記念講演会は、関東ニュービジネス協議会が企画・運営したもので、アクティブな学びを 体験してもらえたと思う。日頃、サッカー応援に熱中している学生は勿論のこと、そうでない学生もサッカークラブの経営を通じて、現在ビジネスのあり方を学んでもらえたと思う。また、不可能を可能にした経営手腕を学び取ってもらえたと思う」と語った。
■板倉浩太(商学部3年)さんは「海野社長さんは饒舌で面白く、ヴァンフォーレ経営の裏側が垣間見れて良い勉強になりました。実はヴァンフォーレ甲府のサポーターで、『それゆけ!ヴァンフォーレ』というサークルに所属しているので、特に嬉しかったです」と感激して感想を語った。
■野澤学(商学部3年)さんは「両チーム、サッカーを全力プレーで、何時も闘っている。アルビレックスの会長さん、ヴァンフォーレの社長さんは、経営に全力で取り組んでいる。『それゆけ!ヴァンフォーレ』のサークルの代表を務めているので、組織運営について学べて本当に良かった。僕もサークルの運営を 全力でやりたいです」と情熱を燃やして感想を述べた。
■田澤佳之(商学部3年)は「集客の戦略はすばらしいと思った。新潟出身でアルビレックスのサポーター。山梨にいるときは『それゆけ!ヴァンフォーレ』の会員。私も集客された一人です。今日は、池田会長さんと海野社長さんの話を生で聞けて感激しました」と感慨深げに感想を述べた。
■石井卓(商学部3年)は「池田会長さんと海野社長さんは、常にチャレンジ精神で挑戦している。また、現場に出向いてサポーターやボランティアや選手に感謝して激励するなどして、財政難で存続の危機からJ1へおしあげた手腕は凄い。また、新潟発、アジア1、そして世界1へという、発想は壮大で凄いと思 う。お二人から、不可能ということに夢を持って取り組む大切さを学べました。実はアルビレックスのサポーターで『それゆけ!ヴァンフォーレ』の会員です」と満足げに述べた。
最後は、4人でユニホームを着てスクラムを組み感極まっていた。
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