山梨学院広報室
平成19年度山梨学院短期大学オペレッタ発表会
コーラスと音楽に 子供たちは体を左右に振り手拍子で一体化
〜 カーテンコールに、子供たちは再び惜しみない拍手 〜
 


山梨学院短期大学保育科2年生は7月5日、同大の山梨学院メモリアルホールで、平成19年度山梨学院短期大学オペレッタ発表会を行った。保育科2年生全員(約160名)は、オペレッタの制作と上演をすることで保育内容に関わる総合的、実践的な力を育てることを目的に、グリム童話を原作とする、主人公のわがままな姫が周りの人の愛で改心して行く姿を表現する、自主脚本の『つぐみのひげの王さま』を上演した。会場は、マイクロバスなどで来場した保育所や幼稚園などの12団体が参加した。子供などで、フロアーの650席が超満席状態。白川和治保育科長が「学生たちは夜中の1時頃まで一生懸命練習を積んできました。皆さん、今日は学生による豊かなパフォーマンス を見てください」と挨拶。開演され、コーラスと音楽が鳴ると、子供たちは体を左右に振り手拍子で一体化していった。王さまの言うことに耳を傾け、貴族のパフォーマンスに大笑いし、姫と王子に食い入り、歌と音楽に手拍子で参加して、身体表現に驚き、目まぐるしく変わる道具小道具に興味を示し、一体となって観劇していた 。キャスト部門、身体表現部門、造形部門、企画・演出・脚本部門、音楽表現部門のカーテンコールに、子供たちは再び惜しみない拍手を送り、青い鳥成人療の代表者から熊谷恵学生代表らにプレゼントが手渡された。


三井由貴支援員(青い鳥成人寮)は「川上琴美先生に身体表現、伊藤美輝先生に造形教室をしていただいて、その関係で毎年ご招待をいただきオペレッタを鑑賞しています。目の不自由な利用者も、オペレッタなので情景が手に取るようにわかるので評判が良かったです。特に今年は、なじみのない童話が原作だった ので、みんな新鮮で楽しかったと思います。うちの代表者が舞台の上にあがりプレゼントを渡せたことも良い思い出となったと思います」と述べた。

名取裕貴先生、野澤喜子先生、矢崎由郁子先生(岩田学園みたま幼稚園)は「学生さんが丁寧に案内してくれて感激しました。一生懸命練習してきたことが伝わってきました。とくに、生演奏だったのでとても素敵でした。帰りに出演者や関係者が会場から出口まで、子供の目の高さで見送っていただいたので、子 供たちがとても喜んでいました。脚本も脚色も教育的な内容でよかったと思います。園に帰った後、歌を口ずさんでいた子もいました」と感想を述べた。

丸山久美子先生(大里保育園)は「毎年参加していますが、何時もは子供たちに本を読み聞かせてから観劇させています。今年はどこを探しても題材が見つかりませんでした。不安を抱えて当日を迎え、会場でパンフレットを読み聞かせ、子供たちには難しいかなと思っていました。特に、旅人と姫さまが歩く森の シーンでの、身体表現と音楽表現は、子供たちが『トトロみたいだ』と大興奮していました。終演の後『わがままなお姫さんが、やさしいお姫さんになってよかったね』などと感想を話題にしていました。子どもたちは十二分に理解していました。学生さんに感謝したいと思います」と述べた。

畑充仁先生(塩部幼稚園)は「友達と一緒に、舞台のオペレッタを生で鑑賞することは滅多にないので貴重な体験となりました。学生たちの一生懸命で真剣なオペレッタ。その気持を子供たちが真剣に受け止めて、オペレッタを鑑賞し感激していました。子供たちは、バスの中でも『王様のおなかが大きくて面白か った』『お姫さま綺麗だったね』『楽しかったよね』と話が盛り上がって、自然に感想が出ていました。子供たちは、友達と一緒にオペレッタを鑑賞して、大興奮して、感動を分かち合え、印象に残る日になったと思います。良い経験をさせてもらいました」と述べた。

熊谷恵学生代表は「スタッフで原作を探し、1月の下旬から脚本作りを始め、4月から全体で煮詰めていきました。音楽、造形、身体、キャストの、全てがオリジナルなので色々な問題に直面して試行錯誤しました。主人公のわがままな姫が、周りの人の愛で改心して行く姿を、今の子供たちにフィットするオペレ ッタにするために、夜遅くまでみんな頑張りました。本番を迎え、子供たちの喜んでいる姿を見て安堵するとともに喜びが沸いてきました」と感想を述べた。

伊藤美輝教授は「マニュアル化されていない、何もないものをつくる。その難しさ、楽しさが分かってくれたと思う。より良いものをつくるときの、コミュニケーションの難しさや、人間関係の難しさが体験できたと思う。今回の経験は必ず社会に出て生きる」と語った。

田邉幸洋教授は「グリム童話の『つぐみのひげの王さま』は一般的でなく、そのうえ子どもたちには内容が非常に難しいもの。それをオリジナル性で、親しみやすく、楽しめるように制作し、子どもたちに理解しやすい『つぐみのひげの王さま』に仕上げた」と高評した。

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