全日本学生レスリング連盟(伴義孝会長)は8月24日、東京の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で2007年度全日本学生レスリング選手権大会(最終日)を行った。試合はフリースタイルの7階級で決勝戦が行われた。山梨学院大学は、60kg級の大澤茂樹(3年・霞ケ浦)と120kg級のボリス・ムジコフ(3年・エリスタ第19)が決勝に進出したがともに敗れ2位となった。大澤は霞ケ浦高校の一つ上の先輩の高塚紀行(日本大学)と対戦し、高塚のタイトル奪取の執念に圧され0-2とされた。ボリスは今大会のグレコローマンスタイル120kg級で初優勝し波に乗るかに思えたが、中村淳志(拓殖大学)の巧みな組み手からの攻め に0-2とされ2種目制覇を阻まれた。
60kg級の大澤茂樹(3年・霞ケ浦)は2回戦から出場し、土井淑登(国士館大学)、渡邉健太郎(日本体育大学)、立間俊宏(日本体育大学)、入江淳史(同志社大学)、小田裕之(国士館大学)に勝ち決勝に進出した。決勝戦は、霞ケ浦高校の一つ上の先輩の高塚紀行(日本大学)と対戦。高塚のタイトル奪取の執念に圧され0-2とされ敗れた。大澤は「相手の逃げや、バッティングで集中力を欠いた。戦いづらい相手。これから更に精進して北京(オリンピック)を目指し たい」と気持ちを切り替えていた。
120kg級のボリス・ムジコフ(2年・エリスタ第19)は2回戦から出場し、河野隆太(青山学院大学)、渡邊文博(明治大学)、高林努(日本文理大学)、桜井紀宏(日本体育大学)に勝ち決勝に進出した。決勝戦の相手はグレコローマンスタイル準決で勝った中村淳志(拓植大学)。ボリスは中村の巧みな組み手からの攻めに0-2とされ2種目制覇を阻まれた。ボリスは「戦い方が上手くなかった。組み間違った失敗した。一生懸命練習して来年は2種目で優勝したい」と述べた。
高田裕司監督は「大澤は、高校時代の先輩と後輩の戦いとなった。高塚選手は、4年生最後の大会ということもあってか大澤より勝負への執念が上回っていた。この二人は、これからも全日本などで幾度となく対戦する相手。大澤には次回、執念を見せてほしい。ボリスは、技を掛け2ポイン先取したが、すぐ返され同点とされ るとリズムが狂った。相手と組む必要はなかった。相手を引っ掛けてタックルに行けば良いのに、相手の術中にはまった。何れにしても両タイトル奪取のチャンスだったのに残念」と語った。
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