日本水泳連盟(林利博会長)は9月8日、東京都・東京辰巳国際水泳場で第83回日本学生選手権水泳競技大会(最終日)を行った。山梨学院大学は、400m個人メドレーに出場した坂井菜穂子(1年)が、得意のバタフライで「楽に早く」を心がけ、他の選手に大きく溝をあけ、背泳ぎに、そして平泳ぎ、自 由形とトップを守りきり初優勝した。団体順位は、400m個人メドレーの坂井菜穂子(1年)が1位、100m背泳ぎの亀崎あゆみ(2年)が5位、400mリレーで3位など得点を挙げ、3連覇の鹿屋体育大学に次ぐ2位と、昨年3位からの準優勝と優秀の美を飾った。男子は日本大学が3連覇し、山梨学院大学は10位となっ た。
山梨学院大学女子は、100mバタフライ決勝でインターハイ7位の1年生、坂井菜穂子が出場した。坂井はスタートで3番手と遅れたが、得意のバタフライで追い抜いて50mをトップでターン、100mでは2位の打越雅美(鹿屋体育大学)に1秒11の差を付け背泳ぎに、200mで2位の広瀬歩美(法政大学)に2秒64差を付けてターン平泳ぎに、300mで再び2位に上がってき た打越に1秒16と詰め寄られるが、自由形で迫る打越を振り切って、自己ベストを5秒58更新する4分47秒72で初優勝した。
坂井菜穂子は「嬉しい。大きな大会での優勝は初めてなので、まだ実感がわかない。皆の応援が聞こえたので頑張れた。最初のバタフライは得意なので楽に早くを心がけて泳いだ。ラスト50mで周りを見たら誰もいなかったので、トップだということが初めて分かった。1位になりたいと、チームのためにも自分 のためにも一生懸命泳いだ。来年の大会で勝って本物だと思うので、さらに練習をして注目される選手になりたい」と述べた。
神田忠彦監督は「昨年の団体3位から2位と躍進してくれた。部員全員が一致団決しての結果なので満足している。レースは、200mリレー(加藤・川端・長谷川・霜上)で日本記録の1分44秒22を上回る1分44秒09をマーク。加藤ゆかは100mバタフライで大会新記録の58秒86をマークし、日本 記録が射程距離となった泳ぎをしてくれた。1年生の坂井はインターハイ7位の選手。その選手が練習を積み晴れの舞台で初優勝した。タイム的には不満が残る泳ぎだった。まだまだ上が狙える選手なので、これに満足してほしくない。飯窪は今大会で、復調の兆しを見せてくれた。竹迫、川端、亀崎、霜上の頑張りも目立った。実に収穫の多い大会だった。来年はオリンピックイヤー、選手の育成に更に力点を置き悔いのないようにしたい」と語った。
女子団体順位のシード校は、1位 鹿屋体育大学、2位 山梨学院大学、3位 筑波大学、4位 早稲田大学、5位 中京大学、6位 日本体育大学、7位 法政大学、8位 東海大学が獲得した。
■山梨学院大学女子の主な成績
【団体成績】準優勝
【200m自由形】
☆ 長谷川幸美(4年)5位
【400m自由形】
☆ 長谷川幸美(4年)7位
【100m背泳ぎ】
☆ 亀崎あゆみ(2年)5位
【200m背泳ぎ】
☆ 亀崎あゆみ(2年)5位
☆ 竹迫麻弥(1年)8位
【100mバタフライ】
☆ 加藤ゆか(3年)優勝 大会新記録58秒86
☆ 飯窪麻未(2年)8位
【200mバタフライ】
☆ 加藤ゆか(3年)3位
☆ 坂井菜穂子(1年)4位
【400m個人メドレー】
☆ 坂井菜穂子(1年)1位
【200mリレー】 2位
第1泳者 加藤ゆか(3年)
第2泳者 川端彩加(1年)
第3泳者 長谷川幸美(4年)
第4泳者 霜上美智(2年)
【400mリレー】 3位
第1泳者 加藤ゆか(3年)
第2泳者 川端彩加(1年)
第3泳者 坂井菜穂子(1年)
第4泳者 長谷川幸美(4年)
アルバム | 400mリレー | 400mメドレー |
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