法務省は9月13日、平成19年新司法試験合格者を発表した。2回目となる今回の試験に、74校の法科大学院のうち68校の修了生4,607名が受験した。山梨学院大学法科大学院は31名が受験し、川崎杏奈(27歳)さんをはじめ、昨年の6名を4名上回る10名(男性8名・女性2名)が合格した。しかし、合格率では32.3%と昨年の54.5%を下回る結果となった。また、合格者で法学既修コース(2年制)は8名中3名(2名が2回目)が、法学未修コース(3年制)者は23名中7名が合格した。全国の合格者は1,851名で、そのうち法学既修コース(2年制)は1,216名、法学未修コース(3年制)者は635名。合格率は40.2%と昨年の48.3%を下回った。年齢別構成は、平均年齢29.20歳、最高年齢56歳、最低年齢24歳。合格者の性別構成は、男性1,334名(72%)、女性517名(28%)。また、受験回数は1回目1,250名、2回目525名、3回目76名となっている。
合格した川崎杏奈さんは「2回目のチャレンジで合格したので、率直ほっとしています。将来は地元山梨で弁護士として活躍したいです。依頼人からのどんな相談ごとにも納得の行く解決策を見つけてあげられるような弁護士になりたいです。私は昨年受験に失敗し修了後、山梨学院梶法会(びほうかい)専用の研修ハウスで、法科大学院の先生方や山梨県弁護士会所属の弁護士の先生方に指導してもらい合格を目指してきました。本当に努力の支えになって頂いた先生方や大学の自習室・講義室・図書室などの施設環境を提供してくださった大学に心から感謝したいです」と合格の喜びを述べた。
山梨学院大学法科大学院の荒牧重人研究科長は「本学は着実に法科大学院として実績をつくりつつある。今回の合格者を讃えると同時に、熱心に教育指導してくださった先生方、山梨県弁護士会所属の弁護士の先生方、また、施設面など条件整備を整えてくださった法人に感謝したい。今回残念ながら不合格となった者は、新司法試験合格を目指す勉強会組織である山梨学院梶法会において勉学を続け来年の合格を目指してもらいたい。最後に合格した者には、これからさらに自己研鑽し裁判官・検察官・弁護士として信頼され活躍できるよう頑張ってもらいたい」と語った。
アルバムはこちら
|