山梨県高等学校野球連盟(輿水又幸会長)は10月6日、甲府市の小瀬球場で第60回秋季関東地区高校野球山梨県大会の決勝を行った。山梨学院大学附属高校は日本航空高校と対戦。山梨学院は1点リードされた1回裏、1番・長崎治朗(2年)が左安打で出塁すると、死球、中犠飛と相手野手の失策で同点。続く、5番・野木慎太郎(2年) の左前適時打で1対2と逆転した。再び4回表に2点リードされた8回裏、二死から2番・外川智貴(2年)が出塁すると、死球の後、続く4番・保延優馬(2年)が左前適時打で3対3の同点とした。延長11回の裏、一死二塁、5番・野木の一・二塁間を破る適時打で、二塁から3番・土屋寛人(2年)が3対4のサヨナラとなるホームを踏んだ。山梨学院は5年ぶり4度目の優勝と、5年ぶり5回目の関東大会出場を決めた。山梨学院は日本航空とともに、10月27日から栃木県で行われる関東大会で、春の甲子園出場を目指して戦う。
山梨学院は1点リードされた1回裏、1番・長崎治朗(2年)が左安打で出塁。2番・外川智貴(2年)の犠打で二塁。3番・土屋寛人(2年)の死球で一・二塁。続く、4番・保延優馬(2年)の中犠飛で1番・長崎がタッチアップで三塁へ。3番・土屋が二塁へ進塁。相手で野手が返球をハンブルしたのを見て、1番・長崎がホームを伺うと、野手の捕手への暴投を誘い1対1の同点。その間に3番・土屋が三塁に進塁。5番・野木慎太郎(2年) の左前適時打で3番・土屋が生還し1対2と勝ち越した。
再び4回表に2点リードされた8回裏、二死から2番・外川智貴(2年)が三塁への強襲二塁安打で出塁。続く、3番・土屋寛人(2年)の死球で一・二塁。4番・保延優馬(2年)の2−3から三遊間を破る左前適時打で2番・外川が生還して3対3の同点とした。
3対3の同点で迎えた延長11回の裏、先頭の3番・土屋寛人(2年)が1球目を叩き右前安打で出塁。続く、4番・保延優馬(2年)の犠打で一死二塁とした。5番・野木慎太郎(2年)が2−1から一・二塁間を破ると、3番・土屋が二塁から3対4のサヨナラとなるホームを踏んだ。
守っては、先発・塩島秀樹(2年)が、1回表に二死から3番に四球を与えと、4番の左前安打で一・二塁とされた。続く5番に右越え安打されて3番が生還し1対0とされたが、右翼手の深澤晃一(2年)からの返球で、捕手の三井翔(2年)が4番の生還を阻止し追加点を許さなかった。4回表一死後、4番に本塁打され2対2、続く5番に左前安打されると、中継ぎの細谷竜司(1年)にスイッチ。6番を三振に仕留めたが、続く7番に右前適時打。右翼手の三塁への投球が暴投となり、5番に生還され3対2と再びリードされた。5回表、1番 に四球を与えたところで、抑えの山田祐也(1年)に交代。リリーフした山田は、捕手の三井翔(2年)のリードにも支えられ26人と対戦して死四球3、安打2、三振1の打たせて取るピッチングで延長11回表まで無失点と好投した。先発の塩島、中継ぎの細谷、抑えの山田と3投手の好継投で勝ちを呼び込んだ。
■5回表途中から延長11回表まで無失点と好投した山田祐也(1年)は「リリーフは昨日の晩に監督から言い渡された。初回から行くつもりで肩をつくり待機していた。日本航空打線は甘い球を見逃さずに打ってきたので集中して、先輩の三井捕手のリードに従ったのが良かった。関東大会に向けて足腰を鍛え、出番を待ちたい」と述べた。
■サヨナラ打を放った5番・野木慎太郎(2年)は「サヨナラ打はアウトローの真直ぐ。土屋が右前安打で出塁したあと、4番・保延が打たずにチームのために犠打で一死二塁としてくれたので、監督やチームメイトの思いを込めて振り抜いた。皆が打たせてくれた一打」と述べた。
■主将の長崎治朗(2年)は「高校での公式戦優勝は人生の良い経験となった。皆がキャプテンという意識をもって臨んできた。2年生中心のチームなので、勝たなければならないと思って戦ってきた。このところ練習試合で負けがなかったのでやれると思った。夏、都留高校に負けた日から新チームで練習してきた。練習試合 も積極的に行い実践の中で力を付けてきた。一生懸命チームのために頑張っている1年生に感謝したい」と述べた。
■田中信幸監督は「5年ぶり4度目の優勝は、選手の日頃の努力が実った。ただただ嬉しい。選手を信じて采配してきた。苦しい展開を想定して練習をした。それが勝ちに結び付いた。一致団決し山梨の代表として、山梨で培ったものを関東大会で発揮し、全国につながる戦いをして来たい」と語った。
■一瀬公雄部長は「選手には、精神的課題として『我慢』と『覇気(はき)』を指導してきた。試合でミスしても許せる『我慢』と、積極的に取り組む姿勢の『覇気』が培われ、選手間で中傷がなくなり、一体感が出てきて上を目指す気持ちが出てきた。すると、一戦一戦を勝ち抜く力が出てきた。関東大会でも我慢』と 『覇気(はき)』で、一戦必勝で戦い甲子園を目指してもらいたい」と語った。
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