関東学生陸上競技連盟は10月20日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタートの昭和記念公園ゴール(20km)で第84回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会を行った。予選会には、来年1月2日・3日に行われる本大会への出場権を目指し42校(487人)が鎬を削った。今年の箱根駅伝で12位の山梨学院大学は、メクボ・ジョブ・モグス(3年) が57分01秒の大会新記録を21秒更新する1位でゴールすると、27位 松村康平、38位 栗原圭太、63位 田中僚、73位 高瀬無量、79位 中川剛、80位 飯塚伸彦、92位 山本真也、137位 大谷康太、159位 岩田真澄と10名がゴールイン。上位10名の合計タイムが10時間12分26秒 で4位となり、22年連続22回目の箱根駅伝への出場権を手にした。予選通過校は 中央学院大学、帝京大学、城西大学、山梨学院大学、大東文化大学、神奈川大学、国士舘大学、東京農業大学、法政大学の9校となった。
山梨学院大学は、メクボ・ジョブ・モグス(3年・山梨学院) がスタートから独走の快走で第82回に自身がマークした57分22秒の大会新記録を21秒更新する57分01秒でゴールすると、27位 松村康平(3年・清風)1時間00分53秒、38位 栗原圭太(4年・世羅)1時間01分05秒、63位 田中僚(4年・花輪)1時間01分28秒、73位 高瀬無量(1年・市尼崎)1時間01分32秒、79位 中川剛(2年・豊岡南)1時間01分33秒、80位 飯塚伸彦(4年・東農大二)1時間01分34秒、92位 山本真也(3年・報徳学園)1時間01分47秒、137位 大谷康太(2年・出雲工)1時間02分33秒、159位 岩田真澄(2年・富山商)1時間03分00秒と10名がゴールイン。上位10名の合計タイムが10時間12分26秒で4位となり、22年連続22回目の箱根駅伝への出場権を手にした。中満勇太(4年・小林)は1時間03分46秒で187位、主将・篠原祐太(4年・飯能南)は14km地点で途中棄権となった。
第84回箱根駅伝出場チームは、まず各校上位10名の合計タイムにより1位 中央学院大学10時間10分49秒、2位 帝京大学10時間12分14秒、3位 城西大学10時間12分14秒、4位 山梨学院大学10時間12分26秒、5位 大東文化大学10時間13分04秒、6位 神奈川大学10時 間13分54秒が、続く3校は第86回関東学生陸上競技対校選手権大会のポイントの併用で国士舘大学、東京農業大学、法政大学が、9校が決定された。これに本大会シード校の順大、日大、東海大、日体大、東洋大、早大、駒大、中大、専大、亜大に関東学連選抜を加えた20チームで、来年1月2日・3日に行われる箱根駅伝が争われる。
大会新記録で個人優勝したモグスは「最初の5kmは良かったが、それからは暑さと少し右腰に痛みがでたのでペースダウンした。56分50秒が目標だったので残念。本大会では、今年区間1位と区間賞が取れなかったので、来年は狙いたい。そして、チームに貢献したい。とりあえず、全日本でチームのため に頑張りたい」と笑顔で語った。
篠原祐太主将は「自分の途中棄権でチームに迷惑を掛けた。チームはトップ通過を目標にしていたので悔しい。5km地点で左足踵に『ビリ』と痛みが走った。それでも7kmまで第3集団で頑張ったが、公園に入り我慢できなくなった。後から来た飯塚伸彦と山本真也に『無理するな』『やめろ』『自分が頑張る』と言われ、踏ん切りがつき14km地点でリタイヤした。ここまでチームを引っ張ってきたが、最後の最後でチームのみんなに助けられた。全日本駅伝出場は無理だと思うので、走り以外でチームに貢献したい。そして箱根駅伝には復活したい」と述べた。
飯島理彰コーチは「トップ通過を狙っていただけに悔しい。練習で手応えがあっただけに、4位という結果を突き付けられるともっとやらなければいけないと反省した。全員が61分台を想定していただけに8番、9番、10番、11番の選手には、これからの奮起に期待したい。高瀬、中川は好走した。全日本と 箱根駅伝は、各区間のコースの特徴を生かす走りが出来ることが要求される。残された期間で再チェックし戦えるようにしたい」と述べた。
上田誠仁監督は「今は予選を通過し、本大会に出場できることを素直に喜びたい。今日のモグスは体が重い感じで本調子ではなかった。その中でチームのために良く走ってくれた。1年の高瀬と2年の中川は好走し、チームに明るい材料となった。反面、篠原主将のリタイヤは想定外だったが、昨日のチームミーテ ィングで、10番目の選手が頑張らなければ勝てないと話した。それが現実となったが、良く他の選手が頑張ってくれた。チームは、練習で与えられたものはヒント、自らの肌で感じて更に踏み込んで考え、そして行動に移し結果を出そうという『頑張り以上、さらに真剣』をテーマに取り組んできた。確実にチームは力を付けてき ている。全日本、箱根では上位を狙いに行き、最低でもシード権を確保したい」と語った。
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