山梨学院広報室
第30回全日本学生ショートトラックスピードスケート選手権大会(最終日)
山梨学院 アベック優勝6回目の快挙
〜男子6連覇16回目、女子3年ぶり7回目の優勝〜

日本学生氷上競技連盟、日本スケー連盟は11月18日、大阪府・関西大学アイスアリーナで第30回日本学生ショートトラックスピードスケート選手権大会(最終日)を行った。山梨学院が男女共に初日のリードを守り団体総合優勝の栄冠を手にした。男子は1000mで井出武士(3年)と田中翔太郎(1年)がワンツ ーフィニッシュ。5000mリレーでは終盤に一度阪南大学にトップを譲ったものの安定した滑りで1位とし、団体総合6連覇16回目の優勝を達成した。女子は1000mで渡邉唯(1年)が2位に入り東京女子体育大学と阪南大学との激戦を制し、3年ぶり7回目の優勝を飾った。山梨学院は14回、15回、16回、23回、 27回大会に続く、今回で6回目のアベック優勝の快挙達成となった。


山梨学院は第1日を終えて、男子は500mと1500m、そして1000m予選とリレー準決勝を行い98点の1位で、2位の阪南大学に27点差を付け一歩リードして、女子は500mと1500mを行い阪南大学と35点で、1位をキープしたものの3位の東京女子体育大学に4点差と3校の混戦で、最終日を迎えた 。男子は1000mで昨日の500mで優勝した井出武士(3年)が優勝、2位に田中翔太郎(1年)とワンツーフィニッシュして、団体総合優勝を確実なものとした。最終レースの5000mリレーは、主将代行の大役を担っての佐藤大輔(4年)と清水勇斗(4年)、井出武士(3年)、田中翔太郎(1年)が出場。最初から飛 び出し終盤に一度阪南大学にトップを譲ったものの全員が安定した滑りでリレー10連覇13回目の優勝と花を添え、総合得点を155点と伸ばし2位の神奈川大学に50点差をつけ、団体総合6連覇16回目の優勝を達成した。女子は、昨日1500mで3位と健闘した渡邉唯(1年)が1000mで2位に入り総合得点を51点 とし、東京女子体育大学50点と阪南大学50点の混戦を制し、3年ぶり7回目の優勝を飾った。

【男子種目別成績】
●500m 
1位 井出武士(山梨学院)、2位 北原良祐(関西学院)、3位 中原康仁(慶応義塾)
●1000m
1位 井出武士(山梨学院)、2位 田中翔太郎(山梨学院)、3位 中原康仁(慶応義塾)
●1500m
1位 古屋憲吾(早稲田)、2位 田中翔太郎(山梨学院)、3位 上村大輔(大阪経済)
●3000m
1位 上村大輔(大阪経済)、2位 村竹崇行(神奈川)、3位 小松翔太(神奈川)
●5000mリレー
1位 山梨学院大学、2位 阪南大学、3位 福岡大学
【男子団体総合成績】
1位 山梨学院大学(155点)、2位 神奈川大学(105点)、3位 阪南大学(100点)、4位 福岡大学(92点)、5位 大阪経済大学(73点) 

【女子種目別成績】
●500m 
1位 武田仁美(阪南)、2位 小山友香里(日本体育)、3位 新海春奈(山梨学院)
●1000m
1位 武田仁美(阪南)、2位 渡邉唯(山梨学院)、3位 貞包紘子(順天堂)
●1500m
1位 貞包紘子(順天堂)、2位 坂下泰子(神奈川)、3位 渡邉唯(山梨学院)
●3000mリレー
1位 東京女子体育大学 以下参加大学なし
【女子団体総合成績】
1位 山梨学院大学(51点)、2位 東京女子体育大学(50点)、3位 阪南大学(50点)、4位 順天堂大学(33点)、5位 神奈川大学(28点)、5位 日本体育大学(28点)  ※ 合計得点が同点の場合は、リレーの上位校を優先する。(規定)

リレーを優勝に導いた主将代行の佐藤大輔(4年)は「主将の伊藤潤二(4年)が世界大会出場のため欠場したため主将代行を務め選手宣誓をしなければならなかったこと、選手としてインカレ(インターカレッジ)大会に初出場すること、そして6連覇達成しなければならないことと、トリプルのプレッシャーがあった。今はその重圧を跳ね除けて安堵している。エースを欠いて、監督、コーチ、選手が一つになって優勝を勝ち取った。価値ある6連覇。一人では何もできないが、チーム皆で力を合わせれば目的が達成できることが分かった。こ のことは一生忘れないと思う」と述べた。
500m、1000m、リレーで優勝の井出武士(3年)は「初日の500mは予選、準々決勝まで良くなかった。篠原コーチにアドバイスをもらい、決勝では何が何でも優勝することだけを考えて、レースに臨み流れを掴み優勝できた。これで調子を取り戻して、今日の1000mに優勝できた。アジア大会では日本の代 表として他のアジアの選手に勝ちに行きたい」と述べた。
1500mと1000mで2位、リレーで優勝の田中翔太郎(1年)は「今大会は自分の力を100パーセント出せた。今までは、強い選手について行って勝ちに行くレースしかできなかったが、今回は自分がレースを組み立てて勝負に行くことができ結果を残せたのが収穫だった。持っている力を全て出し切れたという充 実感がある。来週末、甲府の小瀬でJOCのジュニア世界大会の選考会があるが、今大会で得たものを最大限に生かして代表になれるようにチャレンジしたい。また、アジア大会も出場するので頑張りたい」と述べた。
主将を務め500m3位と女子を優勝に導いた新海春奈(4年)は「まさか選手3名で、優勝できるとは思っていなかった。私が初日の1500mでつまずいたので、500mでは絶対に挽回したかった。結果3位が取れチームに貢献できてホッとしている。渡邉唯(1年)と郷亜里沙(2年)の後輩が本当に良く頑張って くれた。怪我から復帰して1年間楽しく滑れて良かった。3年ぶりに優勝旗を母校に取り戻せて嬉しい」と述べた。
1500m3位、1000m2位の渡邉唯(1年)は「チームが一つになり優勝できて本当に嬉しい。今大会は私に奇跡が起きたとしか言いようがない。リレーに出られないので篠原コーチに2位にならなければ負けると言われて、チームのために勝たなければと無我夢中で滑った。死んだつもりで滑った。皆で無心で滑っ て、結果1点差でチームが勝てて本当に嬉しい。ミラクルの勝利です。来週末の小瀬でのJOCジュニア世界大会選考会に出場するが、緊張に押し潰されないように無心になって頑張りたい」と述べた。
篠原祐剛コーチは「初日、男女共に予選で失格するという取りこぼしがあった。選手の気持ちを入れ直し、焦らずに少しずつポイントを重ねていく作戦を履行させたのが勝因。男子は伊藤の居ない穴を早川雄(2年)、清水勇斗(4年)、清水穂高(3年)らが埋めてくれた。特に女子は選手が3人しかいないのでリレーに 出場できないため、選手にプランを立てて1000mで2位を取らないと優勝がない、やるしかないことをフィードバックした。1年生の渡邉がよく期待に応えてくれた。結果1点差で逃げ切れた。ホットしている。プレッシャーを跳ね除けた両キャプテン、選手をねぎらいたい」と述べた。
川上隆史監督「男子は、昨年は2回目の全種目制覇(5種目)、2回目の5連覇で15回目の優勝を達成した。今年は、主力となった選手が卒業し、それに加えてエースの伊藤が欠場で、山梨学院の優勝は厳しいという前評判でレースに臨んだ。主将代行の佐藤は負けたら坊主にしますと自分を追い込み戦った。その姿に他 の選手が良く応えた。特に3年の井出が自覚して結果を残してくれた。また、1年の田中は母校の名誉のためにジュニア枠の世界大会を辞退して、この大会に挑んでくれた。男子は、こつこつと得点を重ね終わってみれば大差をつけて優勝できた。女子はキャプテンの新海が大学に入り右膝靭帯の痛みで素質がありながら思う滑りが できなかった。大学3年の時、思い切って手術をしてこの夏戻ってきた。その新海が500m3位と健闘しチームをリードした。その刺激を受け1年の渡邉が1000mで2位と奮起してくれた。今大会は男女共に、1年生という若い力の台頭もあり、伝統を次の時代へとつなげられることを実証した大会となった」と語った。
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