山梨学院広報室
嘉納治五郎杯東京国際柔道大会2007年ワールドグランプリ(最終日)
女子48キロ級 浅見(山梨学院大1年) 銅メダル
〜 3位決定戦 キム(韓国)に 袈裟固め一本勝ち 〜

全日本柔道連盟は12月9日、東京都の東京体育館で嘉納治五郎杯東京国際柔道大会2007年ワールドグランプリ(最終日)を行った。女子の48キロ級の山梨学院大学 浅見八瑠奈(1年)は、1回戦をI.ラトゥリペ(カナダ)と対戦し背負い投げの一本勝ち。準々決勝をA.ロセンネウ(ベルギー)と対戦して、崩れ四方固めの一本勝ちを収めた。準決勝は2006年世界選手権女王のY.ベルモイ(キューバ)と対戦し優勢負けした。浅見は3位決定戦に挑みY.R.キム(韓国)と対戦し袈裟固めで一本勝ち し銅メダルを獲得した。決勝戦は浅見と対戦したY.ベルモイ(キューバ)と宝真由美(コマツ)が対戦し、ベルモイが宝を優勢勝ちで破り優勝した。その他各階級の優勝者は、52キロ級 中村美里(渋谷教育学園渋谷高等学校3年)、57キロ級 佐藤愛子(了徳寺学園)、100キロ級 小林大輔(日本大学2年)、100キロ超級 石井慧(国士館大学3年)となった。なお、嘉納治五郎杯東京国際大会終了後の強化委員会にて、冬季欧州大会の2月2日・3日に行われるベルギー国際に、山梨学院大学から48キロ級 浅見八瑠奈(1年)、63キロ級 小澤理奈(3年)、70キロ級 谷口亜弥(1年)の3名が派遣選手として選ばれた。


山梨学院大学の浅見八瑠奈(1年)は、今大会に講道館杯で2回戦からの出場で澤田友里(淑徳高校3年)、準々決勝 近藤香(帝京大1年)、準決勝 山岸絵美(三井住友海上火災保険)、決勝 宝真由美(コマツ)と勝ち初優勝して出場を決めた。
浅見はシニアでの国際大会は3回目の出場。それでも「今大会は大きな国際大会なので自分がどこまでやれるのかと緊張していた」。全日本のコーチから「1回戦の相手は、勝てる選手でないので一本を狙って行け」と背中を押さ試合に臨んだ。I.ラトゥリペ(カナダ)との試合が開始された。「試合では動かないと思った体が軽快に動いた。残り2分ぐらいのところで、本来の右組を離れた時に左組に持ち替えて一本背負いを放った」と、豪快に決まり一本勝ちした。準々決勝はA.ロセンネウ(ベルギー)と対戦。「始めの合図の後、背負い投げで有効をとり、次に小内で効果を取って、そのまま抑え込んだ」。流れるような攻めで崩れ四方固めを決めて一本勝ちを収めた。準々決勝は、2006年世界選手権女王のY.ベルモイ(キューバ)と対戦。今までベル モイには1勝1敗の互角。「絶対に勝ちたいと思った」。しかし、「朽木倒しで技有りを取られ、朽木倒しで有効を取られた」。浅見は、攻めて、攻めて、攻める。ベルモイは指導を受ける。浅見はさらに前に出る。2回目の指導がベルモイに告げられた。浅見は果敢に前へ出て、攻め立てる。ついに。ベルモイに3度目の指導が下 った。これで技有りと同じポイントとなった。浅見は休まずに攻め立てたが、ベルモイに逃げられ優勢負けとなった。浅見は3位決定戦に挑み、Y.R.キム(韓国)と対戦し、「相手に技を掛けられたところを、崩して抑え込みにはいった」。浅見は袈裟固めでキムに一本勝ちし銅メダルを獲得した。
■浅見八瑠奈(1年)は「ベルモイに敗れて悔しいが、銅メダルが取れて、ほっとしている。これから、外国人選手の対策を練って、海外で活躍できる選手になれるように努めたい。とりあえず、組み手に拘り練習したい」と、海外での活躍を誓った。
山部伸敏山梨学院大学女子柔道監督は「浅見の地力は上がっている。世界選手権2位(昨年1位)のベルモイ選手に朽木倒しを2回やられた後、浅見が攻めて、攻めて、攻めて指導を3回取ったが、相手に逃げられ優勢負けした。しかし、3位決定戦ではキム選手を一本に仕留めて銅メダルを獲得した。良くやったと思う。外国人と対戦し勝利するには、自分の得意技につなげるための組み手を研究し習得してもら いたい。地力があるだけに、さらに上を目指してもらいたい」と、銅メダルを讃えながら、さらなる成長を促した。
西田孝宏山梨学院大学女子柔道部総監督は「浅見の銅メダルは立派。しかし、ベルモイ選手とは1勝1敗だった。ベルモイ選手に勝っていれば、ベルモイ選手が決勝戦で戦った宝選手には、今年の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会の決勝で、浅見が勝っているだけに金メダルも見えた。実にほしかった。まだ、大 学1年生、目先のことにはとらわれずに、国際大会などを経験して大きく育ってもらいたい」と、将来に手ごたえを感じた様子だった。
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