山梨学院広報室
第38回松本浅間選抜スピードスケート競技会(最終日)
山梨学院大 男三千m土屋3位 女千m石田3位・十河4位
〜 清水モチベーション高まる チャレンジャーで全日本へ 〜

日本スケート連盟は12月9日、長野県の松本市浅間温泉国際スケートセンターで第38回松本浅間選抜スピードスケート競技会(最終日)兼2007年/2008年スピードスケートワールドカップ派遣選手選考対象競技会(後半戦)を行った。競技は男子・女子、それぞれ1000mと男子3000mを行っ た。山梨学院大学は、男子3000mで土屋直人(3年)が3位となった。女子1000mで石田誌保(4年)が2位、十河梓(4年)が4位となった。優勝者は、女子1000m 辻麻希(岸本医科学研究所)。男子1000m 清水宏保(NEC)、3000m 佐山敏幸(専修大)となった。清水選手は「来週の全日本は、ワールドカップ組と厳しい戦いになると思うが、モチベーションは高まった。チャレンジーとして勝負したい」と世界へ始動する。







■男子3000m3位の土屋直人(3年)は「真駒内の3000メートルで3位になり、初の表彰台に上れた。このときは、これは最初で最後と思った。今大会は意識して、3位で表彰台に上がれた。今は調子が良い。この結果に満足することなく、練習に励み3000メートルを足掛かりとして、他の種目も頑張 りたい。そして、インカレで貢献できるように努力したい」と日頃の努力が形になり手ごたえを感じていた。
■女子1000m3位の石田誌保(4年)は「納得のいくレースではなかった。200メートルで相手より先行して行こうと思ったが、相手が思ったより速く滑っていたので、600メートルのあがりでバランスを崩してしまった。1000メートルは、不得意な種目と頭のどこかで思っていて弱気になっている自分がいる。今シーズンは、タイムとか余計 なことを考えるとフォーが崩れバラバラになるので、頭の中に課題だけを置いてレースしていることが、表彰台へ上がる機会を増やしたと思う。これから学生選抜、スプリントとインカレにと頑張りたい」と、さらに気を引き締めていた。
■男子1000m25位の平野将紀(4年)は「最悪のレースだった。力でなくて技術で行くところを、力で行ってしまった。結局、交差するところで相手に譲ってしまいタイムがロスした。一番いけないところがもろに出た。もう1度、初心に戻ってメンタル面と技術面をチェックして、全日本、そしてインカレに向けて頑張りたい」と気持ちを 切り替えていた。
篠原祐剛コーチは「土屋は、レースに対する意気込みが人一倍強く伝わってきた。昨年に比べて、精神面・技術面が大きく成長した。自分のために3000から長距離に挑戦して、さらに才能を開花してもらいたい」。「石田は短距離、十河は中距離、名取は長距離でお互いが良きライバルで切磋琢磨して真駒内 から松本浅間まで表彰台に乗ったりして良く頑張った。調子を持続することは大変だが精神や体のケアを怠らずにインカレまで持続してもらいたい」。「平野の今回は失敗レース。スタートから200過でスピードに乗ることが出来なかった。それが原因で最後の交差するところで失格を恐れてコースを譲ったことが大きなタイムロ スとなった。1500で4位と表彰台にもう一歩、もうちょっとのところまできた。気迫を持って、その壁を乗り越えてもらいたい。全日本で揉まれて、そしてインカレはキャプテンとして、大学生が相手なので1000、1500は絶対に優勝しなければならない。実力があるのだから自信を持って臨んでもらいた」と述べた。
川上隆史監督は「土屋は、意地があったと思う。前回の真駒内3000で3位となり周りを驚かせた。今回、前半からスピードを出して、大会新記録を上回る勢いで飛ばし、後半リズムで粘る組み立てで、見事3位と弾みでなく、実力であったことを証明した。この能力を1500か5000に生かしたい。土屋 なら努力して必ず成し遂げてくれると思う」。「石田と十河は、良いところが出た。十河は前半粘り後半タイムを上げてくる選手。石田は先行逃げ切りのタイプ。二人とも持っている良いところを出し切ったレースだった。二人ともアウトスタートのアウト上がりという不利の中で3位と4位は評価できる」。「平野は、失敗レース 。ライバルと同じ組だったのと1500で4位と調子を上げてきたので、あまりにもガッツキ過ぎた。その結果、意識し過ぎて余分な力が入りフォームを崩し、足に負担を掛け体力を消耗させた。潜在能力はあるので心配はしていない」。と語った。
■1000mで優勝した清水宏保は「今日はリンクレコードを狙っていたが、相手選手とクロスするところで激突すると思いスピードを落とした。夏場のトレーニングの遅れが、かえってシーズンに入って刺激になってレースに集中できている。来週の全日本は、ワールドカップ組と厳しい戦いになると思うが、モ チベーションは高まった。3月の世界大会で自分の納得のいく滑りができるように、チャレンジャーとして勝負したい」と胸中を語った。競技終了後、沢山のファンに囲まれてサインや記念写真にと笑顔で応じていた。ファンの期待を原動力にいよいよ来週、世界へと始動する。

●公式順位
■男子1000m
清水宏保(NEC) 1位
土屋慎吾(3年) 11位
平野将紀(4年) 25位
近藤邦彦(2年) 26位
佐々木俊次(1年) 27位

■女子1000m
辻麻希(岸本医科学研究所) 1位
石田誌保(4年) 3位
十河梓(4年) 4位
郷亜里沙(2年) 10位
伊藤あさみ(2年) 20位

■男子3000m
佐山敏幸(専修大) 1位 
土屋直人(3年) 3位
福岡裕也(2年) 8位
襲田衡俊(1年) 11位
高橋丈博(4年) 17位


アルバム | 石田誌保 | 土屋直人 |

 
 
Copyright (C) 2006 YGUPR. All Rights Reserved.