山梨学院広報室
平成19年度男子第58回全国高等学校駅伝競走大会
山梨学院男子 39位
〜1区 オンディバ・コスマス(3年)区間2位 〜

日本陸上競技連盟、全国高等学校体育連盟、毎日新聞社などは12月23日、京都府の西京極陸上競技場を発着点で47校が参加して42.195kmのコース7区間で、平成19年度男子第58回全国高等学校駅伝競走大会を行った。前回32年ぶり優勝して連覇を目指す世羅(広島県)、昨年4連覇の夢を断 たれ王座奪還の仙台育英(宮城県)、最高タイム1位で5年ぶりの制覇に燃える西脇工(兵庫県)などの強豪校に、10年連続10回目出場の山梨県代表の山梨学院は挑んだ。1区のオンディバ・コスマス(3年)は世羅のビタン・カロキ(1年)と競り合ったが2位で2区の穴水勇太(1年)に、穴水は6位で3区 尾崎博(3年)に、 尾崎は12位と健闘したが、後続がリズムを崩して、山梨学院は昨年を2つ上回る39位の2時間11分56秒でフィニッシュした。優勝は仙台育英が佐久長聖(長野県)と最後の最後までデッドヒートを繰り広げて2時間3分55秒の同タイムながら、佐久長聖を振り切って2年ぶりに王座を奪回し7回目の優勝を果たした。3位 西脇工、4位 埼玉栄、5位 豊川工、6位 九州学院、7位 那須拓陽、8位 青森山田。女子は、立命館宇治(京都府)が1時間7分6秒で7年ぶり2回目の優勝をした。2位 熊本千原台、3位 興譲館、4位 仙台育英、5位 須磨学園、6位 神村学園、7位 豊川、8位 山田。山梨県代表の韮崎は1時間11分13分と好走し20位とした。


▲12時30分の西京極陸上競技場は、天候 晴れ、気温 13.0度、湿度 77.0%、風向 南東、風速 1.7m/sのコンディション。前回32年ぶり優勝して連覇を目指す世羅、昨年4連覇の夢を断たれ王座奪還の仙台育英、最高タイム1位で5年ぶりの制覇に燃える西脇工などの強豪校に、山梨県代表の山梨学院は1区 オンディバ・コスマス(3年)、2区 穴水勇太(1年)、3区 尾崎博(3年)、4区 串田優大(1年)、5区 小池郁斗(3年)、6区 古屋勇希(2年)、7区 今村圭佑(3年)で臨んだ。

■1区 オンディバ・コスマス(3年)【2位(2位)】[10km 西京極陸上競技場から烏丸鞍馬口]

12時30分西京極陸上競技場に47都道府県の代表校の選手がスタートラインについた。山梨学院のコスマス(3年)は、3列目の真ん中からスタート。「スタートが遅れた。落ち着いて、右側に寄り前に出たが時間をロスした」。世羅のビタン・カロキはスタートから前に出てトップを奪うと、2位以下を大きくリードする。コスマスは2位に浮上してカロキとの間を詰め、競技場のゲートをカロキに追随して潜った。中間点で3位グループを約120メートル離し通過。約5.8キロ地点で一時トップに躍り出たが、直ぐに抜き返されてカロキの背中に回った。7.6キロ付近の下りでスパートをかけたカロキに後れを取り約7メートル引き離された。「残り2キロで左のお尻が痛くなった」と、カロキとの差は広がるが、2位で第1中継所 烏丸鞍馬口で待つ2区 穴水勇太(1年)に「粘って走り抜いてくれ」と襷を手渡した。
▲1位 世羅、2位 山梨学院、3位 豊川工(愛知県)、4位 佐久長聖、5位 九州学院(熊本県)、6位 倉敷(岡山県)、7位 秋田工、8位 青森山田(青森県)

■2区 穴水勇太(1年)【6位(39位)】[3km 烏丸鞍馬口から丸太町河原町]

穴水は、襷を受け取ると「先頭もすぐ前に見えるし、後ろも来ていると予想がついていたので、粘ってつなげたいと思ってスタートした」。1キロ地点、「設定タイムは2分50秒。時計を見る余裕がなかった」と、佐久長聖と豊川に抜かれ4位に。倉敷に抜かれ5位に、九州学院に抜かれ6位となった。「中間地点は4分17秒と丁度良いペースとなった」と自我を取り戻して走行。「前半、無我夢中で飛ばし過ぎて、後半スパートがかけられなかった」と、下り坂でのスピードの争いとなるコースで後半タイムが伸びず、「前は差を離され、後ろは詰められた位置でキャプテンに申し訳ないと思いながら襷を渡した」と、第2中継所の3区  主将の尾崎に6位で襷を委ねた。
▲1位 世羅、2位 佐久長聖、3位 倉敷、4位 豊川工、5位 九州学院、6位 山梨学院、7位 青森山田、8位 西脇工

■3区 尾崎博(3年)【12位(24位)】[8.1075km 丸太町河原町から国際会館前]

尾崎は、穴水の実力からして「もうちょっと上でもらえるかと思った」と、一瞬動揺したがキャプテンシーで「対応できた」。1キロを「2分50秒と少し飛ばし過ぎた」。全般的に上がりでコーナーが連続し、登りの起伏の激しいタフなコースを「ラップは落ちてしまったが、程よく良いペースで走れた」。「ラスト1キロ、前に一人いたので追い抜こうと思ったが、追い抜けなくて悔しかった」と、全般的に上がりでコーナーが連続し、登りの起伏の激しいタフなコースをチーム順位10番台で走り、第3中継所国際会館前の4区の串田に襷を手渡した。
▲1位 仙台育英、2位 佐久長聖、3位 豊川工、4位 秋田工(秋田県)、5位 九州学院、6位 青森山田、7位 埼玉栄(埼玉県)、8位 西脇工 【12位 山梨学院】

■4区 串田優大(1年)【33位(47位)】[8.0875km 国際会館前から丸太町寺町]

串田は、3区を逆走する下りで起伏のある難コースで、「3区までの良い流れに乗る走りに心掛けスタートした」。「それで、気負い過ぎて自分のリズムを乱してしまった」と、「そのまま、ずるずると悪いリズムのままで立て直せないままラスト1キロまで来てしまった」。「ラスト1キロの看板が見えたら、1秒でも早く襷を渡そうと一生懸命走り、5区・6区・7区に頑張ってもらいたい」と、チーム順位を21位落とす走りで、第4中継所丸太町寺町で待つ5区の小池に襷を託した。
▲1位 仙台育英、2位 佐久長聖、3位 九州学院、4位 豊川工、5位 那須拓陽(栃木県)、6位 埼玉栄、7位 青森山田、8位 西脇工  【33位 山梨学院】

■5区 小池郁斗(3年)【36位(46位)】[3km 丸太町寺町から烏丸紫明]

小池は「順位が落ちていたので、一人でも多く抜こう」と、2区を逆走する上がりでのスピードを争うコースをスタートした。「800メートル位は平坦なコースでリズミカルに走れたが、それを過ぎて上がりに差し掛かると上手く足が動かなくなった」。「ラスト1キロは、ペースを上げて必死で走った」。第5 中継所烏丸紫明の6区古屋に「自分がだめだったので『気持ちで行ってくれ』」と襷を手渡した。
▲1位 仙台育英、2位 佐久長聖、3位 豊川工、4位 九州学院、5位 那須拓陽、6位 埼玉栄、7位 西脇工、8位 倉敷  【36位 山梨学院】

■6区 古屋勇希(2年)【39位(46位)】[5km 烏丸紫明から西大路下立売]

古屋は、「3年生から受け取った襷なので、次の3年生に確り走って渡そう」と思い、1区を逆送する3キロ上がって2キロ下がるコースをスタートした。「上りの1キロは、思い通りに上れたが、残りの2キロが厳しくなった」。「中間地点でのタイムが、設定より遅いと思い、残りの2キロは下りなので、切り返して飛ばそうと思ったがペースを上げることが出来なかった」。「ラスト1キロでもあげることが出来なかったが、3年生は最後の都大路となるので1秒でも早く届けたいと一生懸命走った」。第6中継所西大路下立売の7区アンカー今村に「『お願いします』」と襷を託した。
▲1位 仙台育英、2位 佐久長聖、3位 豊川工、4位 埼玉栄、5位 九州学院、6位 西脇工、7位 那須拓陽、8位 世羅   【39位 山梨学院】

■7区 今村圭佑(3年)【39位(44位)】[5km 西大路下立売から西京極陸上競技場]

アンカー今村は、「39位から順位を絶対に下げられないので、自分の持っている力を全て出し切ろうと」、下がって上がって長く下る1区を逆送するコースをスタートした。「入りの1キロは、結構良い感じで入れた」。「中盤を過ぎたあたりから、平地が多くなると足が思うように動かなくなった」。「ラスト1キロは 、応援を背に受けて励まされて、最後まで粘って走れた。39位から順位を落とさなかったのは良かったが、もっとラストを頑張って順位を上げたかった」と、ゴールインした。
▲1位 仙台育英、2位 佐久長聖、3位 西脇工、4位 埼玉栄、5位 豊川工、6位 九州学院、7位 那須拓陽、8位 青森山田  【39位 山梨学院】

オンディバ・コスマス(3年)は「スタートが3列目の真ん中からで、タイムをロスした。残り2キロで左のお尻が痛くなった。1区を3年走り、6位、3位、今年2位と順位が上がりとても嬉しい。来年度は、山梨学院大学に進学して箱根を目指したい」と、自分の走りを素直に喜んでいた。
尾崎博主将(3年)は「オンディバ・コスマス(3年)は予想通り2位と快走した。後続がリズムを崩して昨年を二つ上回る39位の2時間11分56秒でフィニッシュした。後輩には、連続記録を更新しながら上位争いをしてもらいたい。山梨学院大学で箱根駅伝を目指して頑張りたい」と、後輩にエールを送った。
渡辺繁生監督は「県記録からの予選順位は2時間14分35秒では46位。結果は39位なので頑張ったともいえる。それにしても、進藤亮大(1年)の怪我が山梨県大会には間に合わなかったが、本大会までには治癒すると思ったが、結局間に合わなかった。この穴が大きかった。しかし、7人中1年生2人、2年生1人が都大路を経験できたことは、来年につながる走りができたと思う。来年は、新入生も高い目標をもって入ってくるので、共に鍛えて全国の上位で戦えるチームに進化させたい」と、決意も新たに来年に思いを馳せて語った。

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