日本学生氷上競技連盟・苫小牧市は1月7日、北海道の苫小牧市ハイランドスポーツセンター屋外リンクで第80回日本学生永上競技選手権大会(第2日目)を行った。女子スピード部門競技で山梨学院大学(優勝2回、準優勝12回)は、前日に学校対抗で18点とし2位の信州大学11点、3位の日本体育大学の7点 を抑えて暫定1位で2日目を迎えた。3000mで名取英理は「全ての力を出せた」と、信州大学の小野寺未夏にわずかに及ばない2位となった。1000mで十河梓は「失敗レース」と振り返る3位にとどまった。学校対抗で山梨学院大は、3000mで名取英理2位、若林有香7位、1000mで十河3位、石田誌保5位、郷亜里沙8位と得点し、39点で1位をキープした。2位 信州大学35点、3位 日本体育大学31点、4位 大東文化大学3点と続いている。明日は1500mが行われる。
■スピード部門競技女子第2日目は、3000mと1000mの2種目に1校1距離の3名以内で争われた。競技は午前10時00分、天気・曇り、風速・0.4、気温・0.0、氷温−8.1、湿度40.0のコンディションで開始された。
山梨学院は3000m(カルテットスタート)に太田未奈美(1年・佐久長聖)、若山有香(3年・北海道池田)、名取英理(4年・東海大学附属第三)が、1000mに郷亜里沙(2年・白樺学園)、十河梓(4年・北海道池田)、石田誌保(4年・北海道池田)が出場した。
▲山梨学院大の長距離注目の名取英理は、「3000メートルで自分なりに全ての力を出せたので、(2位という)結果に満足している」と振り返った。「明日は、1500メートル、今までやってきた成果を出せるように頑張りたい」と述べた。
■3000m順位
1位 小野寺未夏(信州大)04分30秒15、2位 名取04分30秒72、3位 川崎みなみ(日本体育大)04分35秒41、4位 藤村祥子(日本体育大)04分36秒85、5位 小松美樹(日本体育大)04分39秒22、6位 太田淑恵(大東文化大)04分40秒87、7位 若山04分42秒15、8位 鎌倉ひとみ(信州大)04分42秒57
■女子学校別得点(暫定)
1位 山梨学院大学【27点】、2位 日本体育大学【22点】、3位 信州大学【20点】、4位 大東文化大学【3点】
▲山梨学院大の中距離注目の十河梓は「1000メートルは、全てが失敗したレースだった。フォームやレースの進め方が悪く、そのためスピードが乗るところできっちり上げられなかった。今日スピードに乗りきれなかったので、明日の1500メートルは初めから飛ばして行きたい」と述べた。
■1000m順位
1位 小平奈緒(信州大)1分22秒42、2位 住吉都(信州大)1分23秒54、3位 十河1分24秒13、4位 石田1分25秒30、5位 武井陽子(日本体育大)1分25秒75、6位 黒澤文恵(日本体育大)1分26秒92、7位 岡島由香(日本体育大)1分26秒97、8位 郷1分27秒73
■女子学校別得点(暫定)
1位 山梨学院大学【39点】、2位 信州大学【35点】、3位 日本体育大学【31点】、4位 大東文化大学【3点】
■和田貴志スピードスケートコーチは「3000mでは、名取は設定どおりに事が運んだ。明日の1500メートルも頑張ってもらいたい。若山について、内容は悪くなかったが強いて言えばペース配分が多少上手くいかなかった。7位だったがもっと上を狙える選手。明日は点数の取りこぼしがないように頑張っ てもらいたい。太田は1年生ながら打ち合わせどおりの滑りをしてくれた。上位の選手とのタイム差を縮めているので来年が楽しみになってきた。1000メートルでは、石田が(4位と)実力を出し切れなかった。INに不利な風でトップスピードが上がらず2、3秒損をした。その中で十河の3位、郷の8位は良かったと思う。 明日も個人種目、一喜一憂することなく、それぞれの役割を確り果たしてもらいたい。学校対抗はチームパシュートとリレーでやれば良い。明日の1500メートルでは、自分と確り戦ってもらいたい」と述べた。
■川上隆史監督は「今、名取の調子はピーク時から少し落ちている。その中で3000mは自分の精一杯の力を出してくれて7点獲得してくれた。小野寺選手に、ほんのわずかな差で負けたが、絶好調でなくてもレースをこなせる力が出てきたことを評価したい。明日の1500メートルで、うっぷんを晴らしてく れると思う。若山も7位に入賞して2点獲得してくれた。インカレ初出場の太田は9位と入賞できなかったが来年は中心選手となって活躍してくれると思う。1000mの石田は22秒台の力があるが、今日は力が入り過ぎペース配分を間違えた。ただ、3選手ともにINスタート。普通ならINスタートが有利だが、INに不利な 風が吹いていた不運もあった。今日、信州大と日体大との差を離そうと思っていたのに、逆に信州大学に詰め寄られたので残念だが、リードしているので卑屈になることはない。明日から心機一転頑張ってもらいたい」と語った。
アルバム | 十河 | 名取 |
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